第4話 漫画完成しました!!

 お風呂から出た俺はドライヤーで髪を乾かし、部屋に戻る。

 ベッドにダランと寝転び、今日の出来事を振り返る。


「俺……もう童貞じゃないのか」


 今日、俺は童貞を卒業した。

 相手は妹の優奈だ。

 

 愛を確かめ合うために、セックスしたわけじゃない。

 彼女の漫画のクオリティを上げるために、セックスしただけ。

 ただそれだけだ。

 そこに愛はない。


 優奈は俺のことどう思ってんだろうな……。

 俺のこと異性として好きなのかな?

 それとも、ただ漫画のクオリティを上げるために、俺とエッチしたのかな?

 ダメだ、アイツの考えてることわかんねぇ……。


 そもそも、俺はアイツのことどう思っているんだ?

 

 ぶっちゃけ、最近まで優奈のこと異性として見てなかった。


 けど今日のセックスをきっかけに、彼女の女性的な部分をしってしまった。

 優奈の甘い声。

 蕩けた表情。

 スベスベした白い肌。

 

 行為中の優奈は本当に魅力的だった。

 あんなの見せられたら、もう妹として見れねぇよ……。

 どうしても女として見てしまう。


 つまり、何が言いたいかと言うと、今回のセックスをきっかけに俺は優奈のこと好きになってしまった。

 まさか、この俺が2次元ヒロイン以外の女の子を好きになるとはな。

 しかも、相手は妹だし……。


 突如、誰かがコンコンと部屋のドアをノックしてきた。

 それと同時に、ドアの裏から優奈の声が聞こえてくる。


「お兄ちゃん、部屋入っていい?」

「ああ、いいよ」


 俺がそう言うと、優奈がドアを開けて部屋に入ってきた。

 彼女は俺の横に座り、話しかけてくる。


「お兄ちゃんのおかげで、新しい漫画完成したよ」

「へ? もう完成したの?」

「うんっ、完成したよ。読んでくれる?」

「ああ、読むよ」

「えへへ、ありがとう」


 優奈が漫画を差し出してきた。

 彼女の漫画を受け取り、早速読み始める。


 うん、面白いな。

 優奈の漫画は絵が綺麗だし、ストーリーも面白い。

 どんどん物語に引き込まれ、ペラペラとページを捲ってしまう。


 気づいたら、エッチシーンに突入していた。

 

「すごい……」


 思わず感嘆の声が漏れてしまった。

 

 まさか、一日でここまで改善するとは。

 そう、優奈のエロ漫画は改善されていた。

 男性器の形はリアルになってるし、ヒロインの喘ぎ声も違和感がなかった。

 俺がダメだと思っていた部分が全て改善されており、

 ドスケベなエロ漫画に進化していた。


 凄いっ、ストーリーは引き込まれるし、エッチシーンも気づいたら勃起してしまうほどエロいっ。

 これは理想のエロ漫画だな……。


「どうかな? 面白い?」

「ああ、面白いしっ、めっちゃエロいよっ」

「ほんと? アタシのエロ漫画、興奮する?」

「すっごい興奮するよ。ほらこれ見ろよ」

「うわぁぁっ……お兄ちゃんのオーディンソードさんっ、すっごいことになってるっ……。本当にアタシの漫画で興奮してくれてるんだ」


 俺の身体を見て、優奈は嬉しそうだった。

 優奈が俺のオーディンソードさん見てる……。

 ちょっと恥ずかしいなぁ。


「お兄ちゃん、苦しいよね……? アタシがお口で気持ちよくしてあげようか?」

「へ? お、お口……?」

「うんっ、アタシでよかったら、お兄ちゃんのこと気持ちよくしてあげるよ? どうかな?」

「……」


 アタシがお口で気持ちよくしてあげようか、だと?

 そんな素晴らしい日本語が存在したのか……。

 いや、待て待て。

 

 相手は妹だぞ?

 妹にお口でしてもらうのは、流石にダメだろ。

 そんなところ父さんと母さんに見られたら、ワイの人生終わるナリ。

 いや、けど……お口でしてもらうの興味あるんだよな。

 優奈のお口どんな感触なんだろう?

 気持ちいいのかな?

 

 悩んでいる俺を見て、不安げな表情を浮かべる優奈。


「アタシじゃダメ?」

「っ……別にダメじゃないけど」

「ふふっ、ならお口でしてあげるね」

「え? あっ、ちょっと優奈!? 何してんだよっ!! え? マジですんの!? 本当にしてくれるの!? こんなところ父さんと母さんが見たら悲しむぞ!?」

「大丈夫っ、大丈夫、パパとママにはバレないよ。だからいいよね? ねぇいいでしょ?」

「ああぁぁ……もうっ、好きにしてくれっ」

「うん、好きにするね♡」


 優奈は俺のズボンとパンツをズルリと脱がす。

 優奈、やるんだなっ! 今ここで!!


「おぉぉぉぉ……」


 やべぇぇ……。

 めっちゃ気持ちいい。

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