第3話 本番!!!

 現在、俺は優奈の部屋にいた。

 俺達以外は誰もいない。

 二人きりだ。


 優奈の部屋には可愛いぬいぐるみと、

 男性アイドルのポスターが見受けられた。

 うん、典型的な女の子の部屋だな。


 あと、この部屋めっちゃ良い匂いがする。

 林檎のような甘い香りに、ドキドキが止まらない。

 なんで妹の部屋なのに、ドキドキしてんだ俺は……。

 もしかして俺シスコンなのかな?

 ち、違うっ。

 俺はシスコンじゃない。

 誰がなんと言おうと俺はシスコンじゃないぞっ……。


 チラッと横を窺うと、優奈と目が合った。

 なんか恥ずかしくて、すぐに目を逸らしてしまう。


「あはは、なんか恥ずかしいね……」

「だな……」

「……」

「……」


 俺も優奈も黙り込む。

 部屋中が静寂に包まれた。

 何この状況。

 めっちゃ気まずいんだけど……。


「……」

「……」


 えーっと、今の状況を簡単に説明すると、 

 今から俺達はセックスします。

 エロ漫画のクオリティを上げるために……。


 けど、本当に優奈とエッチしていいのかな?

 俺達、付き合ってるわけじゃないのに。


 そう、俺達は付き合ってない。

 なのに、恋人みたいなことしていいのかな?

 しかも俺達、兄妹だよ?

 両親が知ったら絶対悲しむと思うし……。

 やっぱりこんなことしない方がいいのかな?


 悩んでいる俺に、優奈が話しかけてきた。


「お兄ちゃん……キスしよっ」

「あ、あぁ……」


 優奈は瞼を閉じて、俺に唇を差し出してきた。

 瑞々しい唇にそっと顔を近づける。


「んっ……」


 俺の唇に優奈の熱を感じる。

 俺の熱と優奈の熱が混ざり合う。

 

 キスしちゃった。

 誰と……?

 妹と……。


「んっんっ……」


 優奈の唇、柔らかいな。

 なんか甘い味するし。


 10秒が経過し、俺達はそっと唇を離す。

 優奈の顔は真っ赤になっていた。

 耳も真っ赤だ。


 優奈だけじゃない。

 おそらく、俺の顔も真っ赤だ。


「キスしちゃったね……」

「だな……」


 優奈の顔はトロトロに蕩けていた。

 瞳の奥はピンク色に染まっている。


 優奈のメス顔に、ドクドクと胸の鼓動が高鳴る。

 やべぇ……ドキドキが止まらない。


「優奈、もう一回キスしていいか?」

「うんっ、いいよ。きてっ……」


 再び俺達は顔を近づける。

 

「んっ」


 俺の唇と優奈の唇が重なった。

 優奈の熱と、唇の柔らかい感触を味わう。

 

「んっんっ……ちゅっ、ちゅっ」


 チュッチュッとリップ音を鳴らし、部屋中を官能的な雰囲気に染め上げる。

 

「んっんっ、ちゅっ、ちゅっ」


 最初は唇を合わせるだけだった。

 けど、いつの間にか舌を絡め合う大人のキスに変化していた。


「ちゅっ、ちゅっ……んっんっ」


 優奈の柔らかい唇、

 優奈の髪から漂うシャンプーの匂い、

 頬に当たる優奈の吐息。

 全ての情報に興奮が止まらない。

 もうダメだっ。

 我慢できない。


「優奈、服脱がせるよ?」

「う、うん……」


 俺は優奈の服を脱がせる。

 ぎこちない手つきで優奈の服を脱がせていき、

 やっと彼女の下着が露わになった。


 大きな胸を包んだ黒いブラと、安産型のお尻を包んだショーツにゴクリと喉を鳴らす。


 優奈の身体、綺麗だな……。

 

「へ、変じゃない?」

「うん、全然変じゃないよ。とても綺麗だ」

「あ、ありがと……」


 俺の素直な感想に優奈の顔は真っ赤になる。

 恥ずかしいんだろう。

 けど、嬉しそうにも見えた。


「優奈……」

「お兄ちゃん……んっんっ、ちゅっちゅっ」


 ディープなキスを交わしながら、優奈の下着を脱がせる。

 全裸になった優奈を押し倒し、色んなところを攻めていく。

 俺が攻める度に、優奈は甘美な声を漏らす。


 うちの妹、エロすぎるだろっ。


 我慢できなくなった俺は、全裸になり――


「優奈、いいか?」

「うん、おいで……」


 今日、俺は妹と繋がった。

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