ぬ話 「物語の始まり」

 カチ カチ カチ カチ……

 時間は止まらず進む。決して止まることはない。

 止まるときはどんな時なんだろう。

 僕は火を前にそう考えていた。

 ――1999年3月6日0時09分――

 突然火がある家を襲う。その家には50後半の男性と40前半の女性、そして6歳の男の子が住んでいた。

 火は消防が到着してから1時間後に消し止められた。

 家の中からは男の子お助け出すことができた。

 だが、男性と女性の遺体が見つけられた。

 出火元は分からないが放火の疑いがあるらしい。


 僕は静かに目を覚ます。

「眠い…よし、二度寝しよう」

 家族をなくしてから9年。僕は15歳になった。

 昨日は中学の卒業式だった。僕は無事卒業証書を貰い卒業できた。

 何かをしようにも何もない為、寝続ける。


「高校に入ったら中学の頃よりも楽しく青春するぞ!」

 そう思いながら寝た。

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時・交差 @nasinaki

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