深度 5 Cloudburst Corridor (ザザ鳴りの回廊)
〔Depth Level〕5
〔Threat Rank〕Safe→Hard
〔理解度〕20%
【概要】
DL5は、古い木製の和風屋敷の廊下と思しき空間と、障子で区切られた和室群で構成されるエリアです。
DL5は10×10平方キロメートルの正方形からなる無数の区画の集合で構成されており、その構造は区画がランダムに接続される性質上非常に不安定であり、二手以上に分かれた場合の合流は不可能に等しくなります。
また照明などは無く常に薄暗いため、懐中電灯を始めとした照明器具は必須とされています。
また、DL5の廊下には複数の窓が存在します。
ここから外の景色を観察することができますが、外は常時豪雨状態であり、常に雨が降る音が聞こえ、時折雷鳴が聞こえることが報告されています。
このエリアの窓を開ける行為、また破壊する行為は全て失敗しており、事実上このエリアでは屋外への脱出は不可能だと考えられます。
エリア内に存在する和室には三段箪笥が配置されていることがあり、その中には懐中電灯、飲料水、食料、機械のパーツやランダムな面と言った無意味なオブジェクトがランダムに入っていることがあります。
また、このエリアの性質として区画を跨ぐごとに、物資がリセットされることが確認されており、事実上永久に探索可能だとされています。
このエリアでたまに設置されている丸鏡に触れることで、ランダムに他のエリアへ進むことが可能です。
【以下、研究員による補遺】
DL5内を探索していると、時折回廊を走る音、男性と思われる奇妙な笑い声、子供の歌声などが聞こえてくる場合があります。
これらの音を辿っていくと、般若の面を被った大型犬、和服に身を包んだ能面の男性、天狗の面と狐の面をそれぞれ身につけた双子と思われる女児などに遭遇することがあります。
彼らは総称して《Wanderer No.13 お面の徘徊者》と呼ばれ、共通して放浪者に敵対的な行動を取ることが確認されています。
彼らの声や音が聞こえたら室内に避難して身を隠すことが大切です。
幸い、彼らは積極的に室内に入ってくる事はなく、回廊内を無作為に歩いているだけのように見られます。
DL5内には、《お面の徘徊者》が最低でも8体はいるとされており、未確認個体もまだ存在するものとされています。
彼らに捕まった場合、無理やりお面を装着させられ、捕まった対象は3時間ほど苦しんだ後に《お面の徘徊者》に変質することが確認されています。
DL5に長時間滞在するのはお勧めできません。
しかし、もしWandererへの対策が十分だという自信があるのなら……私は止めません。
——研究員S
【行き先】
区画内の和室にランダムに設置される丸鏡に触れる事で、ランダムなエリアに移動することができます。
【戻り先】
このエリアから特定のエリアに戻る手段は確認されていません。
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