第七夜、私を盾にしないで　　20240621作

私を盾にしないで

都合よく。


私で穴埋めをしないで

私でお試ししないで

私を体(てい)のいい失敗原因に仕立てないで


わたし生きているから。

痛いし、傷が付くから。

物じゃないから。


目の前で

激痛に耐え切れず、

上げた悲鳴すら氣付かない？


貴方は貴方に夢中過ぎて

私を永久に知らないまま。

知った口を訊いてくれるよね、命令調で

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう！

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録（無料）

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る