第十夜、扉は開けて参りましょう

蜘蛛の巣飾りの裏口も

湿気で開かない木戸たちも

立入禁止のその、扉も

さあ残らず解いて覗いて開いて踏み入れて

寄り道、脇道しらみつぶしに


お気に入りの瓶も本も人も

地図にはどこにも載っていない

ごめんください。どこですか?


開いて閉じて開いて時たま現る

やり残し増えたっていいさ

道は戻れない、もう一回はない。

ほら、欲張ってほばって、骨の髄まで余さず残さず大切に

いただきます、命。


20240617作感

可能性の扉は開けなければないものですよね。時とともに開けられなくなる扉はたくさん出てきてしまいます。それでも開けられるだけ開けてちゃんと楽しみも、うまみも味わって人生の最後を迎えたいなと思います。

まだ60代なのになくなられる方とか、いるけれど。

その命が人生100歳まであると思いながらやりたいことを先送りにしたら、きっと今がいつも若者で1番若いのに体力のない頃に20代の若者がするようなことなんてできないからみたいな悲しい現実にたとえ命があったとしても直面するかもしれませんしね。

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