マスミのカガミ
『こちらは
これは持つハの切っ先の話であり、持つハタキの払いの話でもある。
方や概念。方や器。
スムと云う言葉の収束とカガと云う言葉の拡散。
名付けたモノは既に亡く、与えられた者は生きていく。
見守る者達は二つを抱えて道を行く。
まつろう贄とまつろわぬ執行具が生み出したモノ、まつろわぬ贄とまつろう祭具が生み出したモノ。
近しく遠いチの導きは共に収束して山に還っていく。
まつろう贄はヤマへ隠れ、まつろわぬ執行具は足元を清めてヤマへアガる。
まつろわぬ贄は見守る者としてチにまつろい、まつろう祭具はチとミに戒められる。
境の混沌を冴え渡るマスミは切り分け、辺縁の闇をカガミは照らし白日の下へ晒し出すであろう。
ヤマの息吹はヒトが忘れた頃にチの芽吹かせミに巡らせマチを掻き回す。
ケはミを潤し蝕むだろう。
苦しみの涯にスエは何を見るのかその先は未だ闇である。
『――世の中一寸先は闇、垣間見た闇であるが
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