第91話 捨てられ王子、イチャラブデートする⑦
俺はラピとトモエのタッグにこってりと搾り取られてしまった。
しかも終盤はスズが参戦し、全身をおっぱいに包まれて優しく潰されそうになるプレイが最高でしたね。
そして、体力も尽きかけたところでイバラが乱入してきて大変な目に遭った。
「ふぃー、なんか長い視察デートになっちゃったな」
「出会う女性が揃いも揃って坊やを誘惑していましたからね」
「しかもその全てに応えていたからな」
「あ、あはは、断るのも忍びないし、興奮したら我慢できなくて……」
「……帰ったら覚悟しておくんだな」
頬を赤らめて言うローズマリー。
これはきっと、屋敷に帰ったらとんでもない目に遭わされてしまうのだろう。
興奮で下半身が元気になってしまった。
「たっだいまー」
ローズマリーやアルカリオンと過ごす夜に期待しながら屋敷のドアを潜る。
すると、そこには――
「お待ちしておりましたわー!!」
「お、お帰りなさいませ、レイシェル様」
「エリザ……と、オリヴィア!!」
屋敷に帰ってきたら、エリザだけでなくオリヴィアの姿もあった。
一つ気になるのは二人の格好だろう。
エリザはめちゃくちゃ丈の短いミニスカートを履いていた。
更にはエリザの色白な肌に映える光沢のある黒ビキニ。
エロ動画に出てくる露出多すぎ婦警みたいだ。
そして、オリヴィアは胸元や太ももが激しく露出したエッチな侍女服だった。
「そ、その格好は?」
「制服ですわ!! 屋敷の警備をする者はこの格好を義務付けられていますの!!」
「わ、私のも同様、侍女の制服です……」
そう言えば、たしかエリザは俺の身辺警護の統括とか言ってたな。
俺の近くにいたら手を出すこともある、かもしれない。
侍女も同じように露出度が高めのデザインになったのだろうか。
と、そこでローズマリーが二人に近づいてじろじろと制服を眺め始めた。
ローズマリーも興味あるのだろうか。
黒ビキニ婦警さんの格好をしたローズマリーを想像して少しニヤニヤしてしまう。
「……驚いたな。凄まじい魔法防御が施してあるぞ」
「え? そうなの?」
ただのエロい衣装かと思った。
ローズマリー曰く、二人の服にはかなり強力な防御魔法がかけられているらしい。
露出は高いのにそこら辺の鎧より頑丈とのこと。
「私が考案した防御魔法ですわ!! これなら職務中でもレイシェル様とズッコンバッコンできますわ!!」
「職務中は職務に集中してくれ……」
高笑いするエリザにローズマリーが苦笑いする。
「むむ!! レイシェル様、ズボンの中に武器を隠し持っていますわね!!」
「あっ、ちょ、エリザ……おふっ」
「これはこれは、なんという硬さと大きさ……凶器は押収しますわーっ♡」
俺はエリザに抱えられ、連行されてしまう。オリヴィアも一緒だ。
「では坊や、私とローズマリーは身を清めて先に寝室で待っています」
「……あまり待たせるなよ」
アルカリオンとローズマリーは連行される俺を尻目にお風呂場へと向かう。
ちなみにローズマリーが頬を膨らませていた。
帰ったら二人を抱くと宣言したのに流れで後回しになってしまったのだ。
申し訳ないことをしてしまった。
エリザやオリヴィアを満足させたら急いで寝室に向かわねば。
そう思っていた俺をエリザが連れて行った先は、警備員を含めた屋敷の使用人が暮らすための大部屋だった。
エリザが大部屋の扉を開くと、そこには十数人の見知らぬ女性がいた。
いずれもエリザかオリヴィアと同じ格好をしており、一人一人が非常に整った容姿をしているではないか。
「え!? だ、誰この人たち!?」
知らない美女たちの登場に驚いていると、見かねたオリヴィアが教えてくれた。
大部屋にいたのは屋敷の警備員や侍女らしい。
「わぁ♡」
「エリザ様の想い人って聞いてたからどういう人かと思ったけど……♡」
「ちっちゃくて可愛いですぅ♡」
「オリヴィアったら、こんな子を好き放題してたのね♡」
「じゅるり♡」
中に入ると同時にエリザが大部屋の扉にカチャッと鍵をかける。
「エリザ、オリヴィア。この人たちは……?」
「警備員は海軍にいた頃の私の部下ですわ!! 私とレイシェル様のイチャイチャっぷりを見せつけるために招きましたの!!」
「ええと、侍女服を着ているのはお城で働いていた同僚です。レイシェル様に興味がある、と」
どう見ても興味があるだけの瞳ではない。
一人一人が飢えている女の顔をしており、確実に狙ってきている。
後でアルカリオンに教わって知ったことだが、軍や城勤めの女性は婚期を逃すことが多く、そもそも出会いがない人も多いのだとか。
つまり、飢えている女が多いのだ。
そこにある程度の容姿をしていたらヤれる顔のいい男(俺)がいたらヤるでしょう、とのこと。
「へ、へへ、上等だよ」
入り口はすでに塞がれており、逃げ場はない。
まあ、始めから逃げるつもりはないが、ローズマリーたちを待たせるわけには行かないからな。
「まとめて相手してやる!!」
俺はエリザやオリヴィアを抱いた。
二人を満足させてベッドで気絶させると、まるで火蓋を切ったように美女たちが突撃してくる。
俺はその全てを返り討ちにし、ローズマリーとアルカリオンの待つ寝室へ向かった。
寝室に入ると、そこにはローズマリーとアルカリオンの姿があった。
しかし、いつもとは違う格好をしていた。
「お、おお!? その服どうしたの!?」
ローズマリーはサキュバス、アルカリオンはうさみみだった。
「母上と二人でアラクネたちの視察に行った時に、な」
「クウラに拵えてもらいました。他にも牛柄ビキニや露出度高めなシスター服、全身網タイツ等、とにかく坊やの好きそうなものを用意してあります」
クウラさん、まじ尊敬するっす。
「ところでレイシェル」
「ん? ローズマリー、どうし――うお!?」
「私は怒っているのだ」
ローズマリーが俺をベッドに押し倒してきた。
その眼光は鋭く、それでいて顔を耳まで赤く染めている。
「お前が気持ち良さそうにしている姿を見たり想像したりすると私も嬉しい。でも、それはそれとして嫉妬もする」
「あ、う、うん」
「私の気も知らず、お前は次々と私以外の女とイチャイチャして……」
「ローズマリー? ロ、ローズマリーさん?」
「いや、分かっている。私が認めたのだからな。それを覆す気はない。覆したらお前はきっと自制するだろうが、解釈違いだ」
か、解釈違い、ですか。
「もう端的に言おう。レイシェル、今からお前にここ数日で溜まりに溜まった性欲をぶつける。逃げてもいいが、絶対に逃がさん。お前の身体を隅々まで貪り尽くしてやる」
「あ、は、はひっ」
あまりにもストレートな抱く宣言に、ちょっとキュンとしてしまう。
ドキドキが止まらないぞ、おい。
と、その俺に更なる追い討ちをかけるようにアルカリオンが囁いてきた。
「坊や、私もローズマリーと同様の意見です。これから一ヶ月は休めないと思ってください」
俺は二人に食べ尽くされてしまった。
何がとは言わないが、ここ数日で一番濃いのがめっちゃ出た。
それから更に時が経ち、俺とローズマリーの子供が生まれてきた。
しかし、その子にはちょっとした問題があったのだ。
―――――――――――――――――――――
あとがき
どうでもいい小話
作者「嫉妬してる女の子に犯されるシチュでしか得られない栄養素、助からない命、救えない世界がある」
レ「急に壮大だな……」
「ローズマリーかわいい」「今作者賢者タイムやろ」「エブリデイ賢者タイムやろ」と思った方は、感想、ブックマーク、★評価、レビューをよろしくお願いします。
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