章末付録 作中用語・世界観解説のコーナー
皆さま、おはようございます。あるいはこんにちは、こんばんは!
「ルインズエクスプローラー ―冒険者アルと遺跡の少女―」、ここまで読んで頂き、ありがとうございました!
タイトルにあります通り、こちらは作中に登場する用語や世界観を解説するコーナーです。
ストーリー進行上、読まなくても問題はありませんが、ご一読いただけますと物語をより楽しんでもらえるかと思います。
ではでは、早速いってみましょう!
――
①古代遺跡
世界各国に点在する謎の遺跡です。約千年前に滅んだ
この世界の国々は、古代遺跡から発掘された遺物を分析し、魔法で再現することで様々な技術を発展させてきました(魔導銃を始め、日用品である魔導コンロ、魔導ランプ等々…)。
なので、自国領内の遺跡の規模・数、そして調査発掘がちゃんと進んでいるのかどうかは、まさに死活問題。
うかうかしていたら、他国に置いて行かれちゃうかもしれません。特に軍事転用可能な技術は注目度が高く、どの国も躍起になって発掘・調査を進めています。
世はまさに大発掘時代!!
主人公のような
②魔力光
魔法を使ったときに生じてしまう発光現象のこと。魔導銃の場合、マズルフラッシュとも。
他のファンタジーな世界と同じく、この世界でも魔法を使うと派手にピカーッと光が出たりします。
ところがこれ、戦闘中に出ちゃうとまずいことも。暗所でやり合ってる時とか、隠密行動中とか、位置バレしたくない時には不利なのです。
帝国技研の皆様が使っていた魔導短銃、SEL-32-K型などは、その点を意識して魔力光が極力生じないように工夫されていたりします。
他にも、作中人物ではハルニアなどは、魔法使用時に魔力光が出ないよう厳しい鍛錬を積んでいるようです。魔法の起点を”認識”されると、相手によっては幻惑魔法が通りづらくなるからですね。
幻惑魔法は、「魔法が発動していることにすら、相手に気づかせない」がベストなのです。
因みに、魔力光の色には個人差があります。主人公の場合は紅、ハルニアの場合は薄い青等。
③魔導障壁
主に対魔道士戦で活躍する魔力の壁。
敵の魔法攻撃に対しては強力な防御手段となりますが、基本的に物理攻撃には脆弱です。
ただし、使用者の魔力量や魔力操作能力によっては、多少の強度を持たせることはできるようです。
作中では、主人公が即席の足場として使用した他、腕からブレード状に展開して近接武器としても活躍します。気分は鋼のにーさんです!(オイ)
④バウムベルム帝国
作中では、単に「帝国」とも。
帝都セントベルムを中心に、東西南北に大きく領地が広がっています。
地方により差はありますが、年を通して気候が穏やかな地が多く、食糧生産も盛んです。
領内に多数の古代遺跡を有しているため、技術競争的にも他国より秀でています。
西にアストリア公国、東にグルべリス共和国と国境を接しています。
西の防波堤・アストリア公国は属国化が進んでいるため問題ありませんが、東の大国・グルべリス共和国とは長く緊張関係が続いており、いつ開戦してもおかしくない状況と言われているようです。
なお、南は極東の島国・ヤマッテとの貿易の窓口となるソース海、北は侵入不可地域である「嘆きの大地」に広く接しています。
⑤グルべリス共和国
先述の通り、帝国の東に接する大国です。国土が広く、帝国の二倍近い人口を有すると言われています。
作中では、「共和国」とのみ表記。
奴隷制が残っている他、人身売買を規制どころか奨励している節もある等、帝国とは価値観的にも政策的にも合わず、長く緊張関係が続いています。
一応は民主主義を謳ってはいますが、その実は一党独裁体制。党や党首に批判的なコトを言ったりすると投獄される、ゴリゴリの警察国家だったりもします。
以上、ストーリーにはあんまり関係のないTipsでした!
次回からは新章です。
引き続き、お楽しみいただけますと幸いです!
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