この世には、自分よりも少し何か良いものを持っている人、進藤進さんのように何か出来る人、人柄がいい人、好かれる人、あるいは成功しそうな人を見ると、猛烈な勢いで地の底に叩き落とさずにはいられないという人間がいる。
彼らはパーソナリティー障碍と総称される。
こういった人は組織の中でふしぎなほど昇進する。
ゴマすりが上手く、他人の努力を自分の功績として語り、人の些細なミスはさも重大な落ち度のように触れ回り、自分の汚点やミスは他者に擦り付けて知らん顔。
救済者ごっこが好きなので、愛嬌がよく、親しみやすく、面倒見がよい印象かもしれない。
その裏で、あらんかぎりの対人工作を用いて、自分よりも上に出そうな人を徹底的に叩き潰すのだ。
パソ障害は、誰か一人をターゲットにすると、その頭を踏み台にする。
「こいつよりもあたしの方が上よ!」
そんな割増した感覚が大切なのだそうだ。
空洞のような自我しかないので、常に権力者にへばりつき、誰かと比較して上か下かを決めている。
『下』にされたターゲットは、未来永劫、付きまとわれてマイナスの評価をつけられる。
ターゲットは『能力が低くて何も出来ない不幸な人間』であり、一方のパソ障害は『出来の悪い人間を導く、高い位置にいるモテモテな優秀人間(自称)』なのだ。
「あんなターゲットよりも、あなたのほうが優秀で有能で、人徳があり、全てにおいて上ですよ!」
世界中がこう合唱するまで、この攻撃は終わらない。それをやった方が彼らにとっては『得』だからだ。「正義・正論・美談」は大好きだが、その意味はわかっていないし、良心も持っていない。
先天的な脳の障害なので精神科医もお手上げだ。
自分には関係ないと思わないで欲しい。
悪質な虐めやパワハラという言葉の裏には、この障害が深く関わっている。たまたま視界にいたというだけの理由で、誰でも被害者になる可能性があるのだ。
「独りで生きていけると思うな!」
わたしはパソ障からこう云われたのだが、ではどうすればいいのかというと、努力の成果や全財産を「感謝のしるし」としてパソ障に差し出さなければならないのだという。
新興宗教や、幾つかの洗脳事件がそっくりな手法をとっているので、興味があれば調べてみて欲しい。