四季ちゃんの休日?(粗書)

 体の硬直が解けて動けるようになってもなぜか動けなかった。周りを見渡して、息を整えて、少しずつ体を直していく。

 そしてありったけの勇気を売り絞って私は言い放った。


『こんにちは』


 言ってやった。『こんにちは』と。これしか言えなかった。情けないことに。


 休日までおびえて過ごさなきゃいけないのはなぜでしょうか。誰も教えてはくれない。幸い陽奈一人だけだからまだいい。

 陽奈は私の文字を見ると満足そうにうなづいて私を先導する。









 会話のないまま歩いていく。数分歩いたところでGIGOについた。陽奈は早速両替して100円玉を量産する。


 陽奈に促されて私も両替しようと1000円札を出すとと横から伸びてきた手に捕まった。とっさのことでまた体が硬直してしまった。

 頑張って目だけを動かすと先ほどまではいなかった光月みつきがそこにはいた。




『四季ちゃんだめだよ。私じゃなくて陽奈を選ぶなんて。

 私がお金出すから私と一緒に遊ぼうよ。ね。

 そんな奴ほっといて私と遊ぼうよ。

 あ、それよりごめんね。一人にさせて。心細かったよね。不安だったよね。陽奈にストーキングされて、かわいそうに。』


『・・・

 ごめんね。四季ちゃん今すぐ光月は帰らせるから。ちょっと待っててね。』


 二人は、私のほうを言い争っていた。何を言っているかわからないけど、公共の場だ。このままでは周りの迷惑になるな、と断腸の思いで、


『みんなで遊ぼ』


 といった。

 何を言ってるんだ、私は。3人で遊ぶ?3人だと学校の時みたいにあんなことやこんなことをされるにきまっている。


 だけどもう遅かった。二人はきょとんとした顔の後、すぐに笑顔になって私の腕に片方ずつ抱き着いてきた。もう逃げられないと悟った。





 その後はなぜか陽奈と光月のお金で遊んだ。

 なんかおかしい感じがするけど二人とも普通で変な感じはしなかった。これがいわゆる普通の女子高生の遊びなのだろうか。この時間はものすごく楽しく思えた。

 またこの3人で遊びたいとも思えるほどに。




 けど、その楽しさも長くは続かなかった。GIGOを出て。駅に向かおうとしたら、路地裏に拉致られた。

 犯人は言うまでもなく双子だった。




──────────────────────────────────────


どうも「ガウテン」です。


内容がワンパターン化してきちゃった。





では、また。

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