いつの日かの彼女
〈
自分の一人称が「
正確には覚えてないけれど、なぜ変わったのか、理由は今でもはっきりと記憶され
ている。
その日はたまたま双子の姉が体調を崩して寝込んでいた。
─10歳(回想)─
桜舞い散る少し肌寒い春の日。私は天使と出会った。まさに天使だった。
私は姉がプリンを食べたいといったためその買い物の途中だ。季節の変わり目ということもあり少し体調が悪いらしい。
彼女は一人きりで小さい公園のベンチに座っていた。
長く白い美しい髪を持ったはかなげな雰囲気の女の子。一目見て分かった。この子は特別な子なのだと。
気づいたら私はその子に声をかけていた。だが反応はない。無表情なそのきれいな顔をこちらに向けてくるだけだ。
静かで、落ち着いている雰囲気。顔を上げ、髪をかき上げるしぐさ。物言わず、ただこちらをじっと観察するようなまなざし。
なぜか私は、彼女のことを"大人っぽい子"と感じた。そして憧れた。
私とあなたは見つめ合ったまま数秒、数十秒あるいは数分間その場を動かなかった。
私たちが見つめ合っていると彼女の母っぽい人が来てその子を連れて行った。手を振ったがやはり振り返してくれなかった。
これが彼女との初めて。私が歪んでいった記憶。
─16歳─
あの記憶から6年、高校の入学式で私は奇跡を知った。
姉と二人で確認しに行ったクラス分け。その場に彼女はいた。純粋にうれしかった。これから彼女と過ごせることに。
そしてなぜか隣の姉は驚いていた。
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どうも「ガウテン」です。
最後雑になっちゃった。
では、また。
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