第七章  導かれて… ~天球伝説~

先生の家に着いた、瞬は先生に借りている2階の一室に一人でHEIGAの封筒の封を切った。

中には一枚のケースカバー付きのディスク。

言ってみればごく薄いCDサイズのMDみたいなものが入っていた。

添えられている紙には、如月 瞬君へ、このディスクは通常と同様のDVD-Rです。

”一度しか映像が再生出来ないので注意してください。” と書かれていた。

それを読み込むとキリキリ何か音を立てて再生し始めた。

すると一人のファイルを持った20歳くらいの若い女の人が映し出された、

瞬「…ん? どこかで見たことがある人のような…、気のせいかな…?」

モニターの中の彼女はそんな瞬を構わずに慣れたように話し始めた。


”如月 瞬君 突然のお手紙申し訳ありません。

 私の名前は九城 綾香と言います。

 回りくどいことは無しにして単刀直入に申し上げます。

 天球防衛軍こと、”HEIGA”の極秘戦闘研究施設”Liriga Roude”に来ませんか?

 強制はしません。 ですが、HEIGAは貴方の力を必要としています。

 よろしければ明日午後10時にあなたの通う学校の校門前に来てください。

 くれぐれもこの事は他言無用にお願いします。

 なお、このDVD-Rは一度再生するとディスクに強い傷が入るので再度再生することはできません。

 では明日の午後10時、その時刻より15分間だけ待ちます。

 良い返事を期待しています。

 では、学校校門前で会いましょう。”


女の人がそう言い終わるとモニターはプツッと消えた。

再度再生してみようと思ったがケースカバーの中から見えるディスクは両面とも物凄い傷で

虹色のような輝きが無くなり、ただのプラスチック板になっていた。


瞬「…。 (明日の午後10時…、か。)」


瞬がそう考えていると電話が鳴り響いた。


先生「瞬くーん! 手が空いてましたら出てもらえませんかーっ?」


瞬「はーい!」


天球に来て2ヶ月あまり、顔が広くない瞬は多少緊張感を覚えた。


瞬「はい、姫龍ですが。」


?「先生ですかーっ? って先生しかいないか。 ちょっと聞きたいんですけど…、」


瞬「ちょっと待ってください、先生ではないもので。 どちら様ですか?」


?「あっ、失礼致しました。 陽河という者です。 姫龍先生はいらっしゃいませんか?」


瞬「あ、陽河さんか、ちょっと待ってて。」


アスカ「? はい、分かりました。」


瞬はコードレスの受話器を持って急いで先生のいる方に向かった。

辺りに炒め物の小気味よい焼ける音と香りの包む台所で先生は料理をしていた。 


先生「瞬君、誰ですか?」


瞬「陽河さんですよ。」


先生「またまた、そう言うとアスカ君に怒られますよ。」


瞬「あちゃ、しまった…。」


笑いながら瞬と先生は受話器の受け渡しをする。


先生「はいもしもし、お電話変わりました、アスカ君ですか?」


アスカ「はーい! そうでーす! ちょっと聞きたいことがあるんですがいいですか?」


先生の持つ受話器からこっちまで聞こえるアスカの声、元気だなぁ…。


先生「構いませんよ、どうかしましたか?」


アスカ「それより先生の家って先生以外に誰かいましたっけ?」


先生「あぁ、瞬君ですよ。」


アスカ「------、えーっ!? 嘘ぉ!?」


あぁ、受話器がびりびり言ってる、何て声が大きいんだ。

さすがの先生でも堪えたのかちょっと苦しそうな顔をする。


先生「本当ですよ。」


アスカ「へえぇ、なら話は早いかも。 実は瞬の事なんだけど…。

    あの、先生さ、その、瞬はもう知ってるのかなぁ?」


先生「はい、結構いい勘をしてますよ。

    まぁ、我々があまりによそよそしかったのもありますがね。」


アスカ「あはは、そうですね。 瞬がいるなら代わってもらってもいいですか?」


先生「はい、ちょっと待っててくださいね、…瞬君、はい。」


瞬「へっ、僕ですか?」


自分を指差しながら答えると先生は頷いたので瞬は受話器を受け取った。


瞬「はいもしもーし、何ですか?」


アスカ「あー、ほんとだ瞬だぁ! 言われたらわかるぅ! うんうん!」


瞬「いや、あの、どうしたの?」


アスカ「あぁ、ごめんごめん。 えっと、今大丈夫?」


瞬「うん、いいよ。」


アスカ「今先生に聞いたよ、その、何て言ったらいいのかな、大丈夫?」


瞬「大丈夫だよ、ありがとう。 何かあんまり実感沸かなくてねー。」


アスカ「! あはは! なんだぁ、意外に元気そうじゃん。 安心した。」


瞬「何だ、心配してくれてるの?」


アスカ「ばか!! 当たり前じゃん!」


瞬「あ、ごめん。」


アスカ「でさぁ、明日から私と一緒のクラスになるんだよ。 私楽しみでさぁ。 

    ほら、瞬がクラスアップしたってヘボ校長が言ってたじゃんかさ?」


瞬「アスカと一緒のクラスなんだ! そりゃあ楽しみだなぁ。 にしてもヘボ校長って…。」


アスカ「ふふふ、口が悪かったかな? 皆からそう言われてるよ。 

    あの校長先生の横暴振りには結構、皆が嫌がってるからね。

    それもあってか、もう瞬ってばうちのクラスはおろか学校中でかなり有名になってるよ?」


瞬「うえっ、ほんとに? 記憶無いだけに何か複雑だなぁ。」


アスカ「いいんじゃない? それもまた瞬の武勇伝なりぃ~。」


瞬「あははっ! なんだよそれ!」


電話の向こうでおどけてみせるアスカ、きっと気遣ってくれたのかも知れない、でも嬉しかった。

彼女が死んだ、と言われていた時、どうしてみんながあんなにアスカの死を残念がったのだろう?

何だかこの瞬間にその答えが分かった気がした。

こんな明るくて気さくな子だし周りによく気が利く子なんだ、人気が無いはずが無い。

第一、本当に可愛い。 容姿端麗、成績優秀、非の打ち所なんて見つからない。

瞬「一番の不安は力ばかり見られて僕という人間を見てもらえるかってとこだなぁ。」


アスカ「…それ、分かる気がするな…。」


瞬「えっ? 何て?」


アスカ「あっ、ううん、なんでもないよ!

    それより! うちのクラス可愛い子多いから瞬ならよりどりみどりですよぉ~。」


瞬「こ、こら! 何てことを言う!」


アスカ「なによぉ、好きな子の1人や2人くらいいないのぉ?」


瞬「いぃっ!? いない、いないって!」


アスカ「あははっ! 冗談だよ、瞬ってからかうとおもしろいよね、くすくす。」


瞬「ひ、ひどい~。」


アスカ「そういえば如月 瞬君? 先生に電話代わってもらった時のことなんですが、

    まぁた”陽河さん”って言ったでしょーっ?」


瞬「あぁ、いいやや、それはあの…、ごめんなさい。」


アスカ「! あはははっ!! なぁに素で謝ってるのよ、ちょっとからかっただけなのにぃ。

    あははは…、やだなぁ、もう。 ほんっとに面白いよ~。」


瞬「あ、あははは。」


ええい、もう照れ笑いしかできないじゃないか!


アスカ「瞬って先生んちにいるんだよね? どこの部屋に泊まってるの?」


瞬「2階だよ、何か畳の部屋だなぁ。」


アスカ「あぁ! 宿題聞きに行ったらあげてもらう部屋だぁ。 サッパリした部屋だよね。」    


瞬「そうそう。 その部屋だよ。」


アスカ「へえぇ、なるほどねぇ…。

    あっ、あんまり長電話しちゃいけないや、それじゃまた明日会いましょ?」


瞬「うん、ありがとう、アスカ。」


アスカ「はーい、じゃあね。」


そんな感じで電話は切れた。


先生「あんまり話したこと無いと言っていた割には仲がよさそうじゃないですか。」


瞬「アスカが親しみやすい子だからですよ。」


先生「そうですかね? まぁ、いいとしましょうか。 ふふふ。」


瞬「え、えーと! 助かった女の子はどうなりましたか?」


先生「ははは! 誤魔化しましたね? まぁいいでしょう。

   学校別棟の医療施設にいます、明日面会に行くといいでしょう。

   …さぁ、ちょうど夜御飯もできましたから食べてしまいましょうか。」


瞬「はいっ! いただきます!」

ご飯を食べていても先生との会話は尽きない。


先生「瞬君、HEIGAの封筒の中身はもう見ましたか?」


瞬「はい、…内容は言えないですが、すいません。」


先生「! はははっ! 瞬君が言わない事を知っててHEIGAの人は私に瞬の手紙を託したんです。

   気にしなくていいですよ。

   ところで、先程の電話の内容から察するにアスカ君から聞いたかも知れませんが、

   明日から彼女と同じクラスになります。

   私のクラスから出身する生徒は…、瞬君が初めてですね。

   それも、地球人の出身者は全く前例が無い。」


瞬「! そうなんですか。」


先生「えぇ、天球に来たての地球人にはまず能力は無いといっていいと思います。

   …ひょっとしたら覚醒にきっかけが要るのかもしれませんが現時点では何とも言えません。

   食事中なんで控えますが、こちらに来る地球人の多くは…、

   右も左も分からないままゴブリン等に、何てことは多々…、いえもう日常茶飯事です。」


瞬「あっ、僕もこっちに来た時にもゴブリンに襲われました、そこをアスカに助けられたんです。」


先生「ほほぉ、そんな出会いがあったんですか。

   アスカがもし瞬の”地球人である”という肩書きを知らない場合、きっと驚くと思いますよ。

   いや、驚くはずだ。」


瞬「そうですか? そもそも天球人と地球人の違いは何です?」


先生「天球で生まれた人間は天球人になります。 

   地球人は転生してこちらに来た人間です。

   天球において地球人同士で生まれた子も天球人として扱われます。

   ただ、残念なことにそういった子でもまず魔法等は使えないため、

   うちのようなクラスに来る事が通例ですね。」


瞬「やっぱり。 見た目には分からないんですね。」


先生「えぇ、でも地球人の多くは自分が地球人であるという事を隠したがりますね。

   失礼なことを言ってしまいますが、地球人には愚かな者が多い。

   そんな人間は天球ではあっという間も無く仲間はずれにされてしまう。

   殆どの地球人は淘汰されてしまい天球人と関わることも少なく、

   ひっそりと地球人同士の集落を作って生活をしていますね。

   実に寂しい転生生活をゴブリンなどのモンスターに怯えながら、

   助けを”待って”生活しています。

   ”地球人は何もしてくれないくせに。”

   ”地球人は何も努力をしないくせに。”

   ”そのくせ、いざとなったら媚を売って助けを請う、汚い星の人間だ。”

   …何てのが天球人の見解ですね。 

   地球人は”地求人”だ、何て揶揄されているくらいです。

   ですから瞬君みたいな子は結構変わってます、悪い意味ではありませんよ。

   ちょっと言いにくいんですが…、その、瞬君は…、」


瞬「いいですよ、言ってください。」


先生「…では、失礼しますが、瞬君は地球でイジメを受けたそうですね?」


瞬「えぇ、結果自らの命を絶つ結果となりましたが。」


情けなさそうに照れ笑いする瞬。


先生「結果、瞬君はこちらで馴染めた。

   瞬君は天球人よりの人間だったんですよ。」


瞬「…先生の言葉は嬉しいですが、”自殺した”という愚かな事実は拭えません。

  現に地球にいた僕が天球を知っていたわけではありませんし奇跡的に知っていたとしても

  また新たにそこに馴染めるか否か何ては全く分かりません。

  …最悪、天球の存在の理解によって”自殺以外の最悪な道”を選んでいたかも知れない。

  ここにある現実を受け入れないわけではありません。

  …でも、今の現実が成り立っているのは、

  ”地球の現実から逃げて自殺した自分の上に成り立っている現実。”

  それもまた”現実”として受け入れなければならない。 …僕は力だけじゃなく、心も弱い。」


先生「それが16歳の人間が言う台詞ですかね?

   そんなに自分を責めるもんじゃありません。

   君は辛い思いをして生きて生き抜いて、その結果ここに至ったのです。

   確かに自殺とは君の言うように愚かなことかもしれません。

   ですが、世の中”絶対”が存在しないように自殺が”必ずしも愚かでは無い”と私は考えます。

   地球で虐められていた子はこちらでは強く受け入れられる。

   自分を変えよう、例え力が無くったって強くなろう、そういう子はここでは幸せになれる。

   ”想いはきっと力になる。”

   瞬君、それを地球人である君が実証して見せたんだ。

   だから、アスカ君は驚く、そう私は思ったんですよ。 

   私は瞬君との出会いに運命を感じられずにはいられないんですよ。  

   これも天球の神、”龍姫神様”のお導きでしょう。」


瞬「”りゅうきしん様”?」


先生「あぁ、瞬君は知りませんでしたね。

   ここ天球では天球を束ね、御守りになると言われる龍姫神様がいらっしゃって、

   そこに存在するもの全てに御加護を下さるという伝説があるんですよ。

   それは例え信仰しない者でさえ分別なく加護を与えてくださる真の神であるといわれています。

   その中でも特に力をお持ちになられているのが四龍姫神と言われる4人の龍の神様です。

   四龍姫神様は個々に100万もの龍姫神様を従えていたと言われており、

   地、天球を含む”太陽系誕生戦争”の最前線で戦った、と古書にあります。」


瞬「それでそれで!?」


興味津々の瞬は目を輝かせて先生に続きを話してもらうよう促す。


先生「まぁまぁ落ち着いて、順に話していきますから。

   四龍姫神様の中で最大の力を持っていたのは、

   ”天龍姫神てんりゅうきしん”と言われている瞬君とそう歳が離れていない女性です。

   彼女はレモン色の腰まで届く髪を持ち、特に魔法に特化されていたと言われています。

   ですがその魔力があまりに強大で…、そうですね、

   言うなれば、天候はおろか自然の摂理さえも変えてしまうほどで強大でした。

   その為、彼女の魔力によって地、天球の自然の摂理を調整し決定させたとも言われています。」


瞬「うっわ…、今日が存在するのも彼女のおかげかもしれないんだ…。」


先生「ははは、あくまで伝説ですよ。

   その次に名を連ねるのは”神龍姫神しんりゅうきしん”。

   彼も瞬君と似た年齢であったそうで、長い燃えるような紅い髪を持つ背の低い男性です。

   特化していたのは喧嘩っ早さに加え、その有り余るほどの攻撃力とスタミナです。

   彼は先陣を切る切り込み隊長的な役割があり、超大剣を携えていました。

   そして彼の剣、”紅刃こうじん”を一度振れば千の敵を消し去ったそうです。


瞬「千の敵を一撃ですか!? ふえぇ…。」


その発言に先生が瞬君も似たようなものですよ、と言うと瞬は大きく笑った。   


先生「3人目は”聖龍姫神せいりゅうきしん”、彼は前2人より少し年上の雰囲気を持っていました。

   彼の持ち味は何と言ってもその素早さで、紫の長い髪を持つ長身の男性だったそうです。

   ”神速”という言葉は彼のためにあるようなものです。

   戦闘中は彼が止まらない限り姿は捉えられなかった。

   彼の停止、即ちそれは戦争の終結を意味します。

   それほどまでに、速い。」


瞬「へへぇ、そりゃいいなぁ。 どの力も一つでも極めたら最高の武器になりますからね。」


先生は薄く笑うと最後の龍姫神の説明に入った。


先生「最後は”光龍姫神こうりゅうきしん”です。

   私たちの信念は彼らの力にあやかり、彼らの名の頭文字を取った天・聖・神・光を置き換え、

   ”天性信仰”として己の生まれ持った才を信じよ、と肝に銘じているのです。」


瞬「…? (どこかで聞いたような…?)

  …あっ!!」


先生「…? どうかしましたか?」


瞬「光龍姫神とは、桜色の長髪が腰に迫らんとするような淑やかな長身の女性…、

  見た感じは僕よりちょっと上くらい…、何てことはないですか?」


先生「!!? 何故それを!?」


瞬「…嘘でしょ、先生…。」


先生「まさにその通りなんですよ! どうして!?」


瞬「夢だったかもしれませんが、僕が死んで気づいたら真っ暗な世界に行ったんです。

  暗闇の奥からふっとその人は来ました。

  僕に”私、光龍姫神と申します。”って言ったんです。

  その人は僕の素性を全て知っていました。

  辛い思いをした僕にはキラメキがある、そう言ってくれたんです。

  その上で僕の夢の叶う天球に来ませんか、と僕に問いかけたんです。

  連れて行ってくださいって言うと突然現れた光に吸い込まれる様に入って、

  気付いたら天球に来て、ゴブリンに襲われ、アスカに出会い、先生に出会ったんです。」


先生「…すごい! それはきっと夢じゃない! 瞬君は光龍姫神様に導かれたのですよ!」


瞬「いやいやまさか、皆に聞いているって言っていましたよ。」


先生「仮にそうであったにしてもだ! 少なくとも瞬君は光龍姫神様に会っている!」


興奮している先生。

それ程凄い事なのかも知れない。


先生「いやぁ、伝説は本当なのかも知れないんですねぇ、いやきっと本当だ!

   私も考古学者の端くれ、こんなに嬉しい日は久し振りですよ。

   彼が聞いたらきっと喜ぶに違いない…!」


瞬「彼?」


先生「あぁ、すいません。

   以前に魔族に攫われてしまっていたのですが、最近脱走してHEIGA Liriga Roudeに

   保護されたと手紙をもらいましてね、名前は”秋元 譲”と言います。」


瞬「そんな大事なこと僕に話していいんですか!?」


先生「人間の移動くらいは問題ありませんよ。

   口外して問題があることは手紙でさえHEIGAは止めますから。」


瞬「うっわ、厳しいですね。」


先生「まぁ、君なら大丈夫と思います。 さて、そうこうしているうちに食べ終わりましたね。

   後片付けをしましょう、手伝っていただけますか?」


瞬「はいっ! ごちそうさまでした!」


瞬と先生は後片付けを済ませると、風呂に入り、床に就いたのだった。

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