ゴジラの時代〜溢れでる可能性•『シン•ゴジラ』以降(現在)

『ファイナル•ウォーズ』で、シリーズにいったんの終止符を打った“ゴジラ”。


オワコンとか平然と言う人たちもいて悔しかったな。


が、10年の時が流れ、いきなりレジェンダリー版で驚きの復活をした“ゴジラ”。


まさか、米国で復活とは思いもしなかった。


てっきり、3部作が1作で終わったトライスター版で懲りたと思ってたのに。


出来も“ゴジラ”単体作品と思ってたら、ムートーなんて新敵も出てきて、立派な復活。


そして、日本では完全なエポックメーキングとなる『シン・ゴジラ』で復活となる。


この作品について書き出したら、キリがないので、別項で書くつもりだが、“ゴジラシリーズ”だけではなく、他の特撮作品にも多大な影響を与えたインパクトは凄まじかった。


この後、いわゆる伝統の怪獣プロレスは米国(レジェンダリー版)に、日本は新たなゴジラ作品の模索に舵を切るという役割分担が図られたように思う。


創世の神話を思わせるアニメ3部作、SFテースト前回の配信アニメシリーズ、そして、原点回帰し世界に東宝ゴジラここにありと示してくれた『ゴジラ−1.0』。


いや、様々な可能性が提示されてきていると思う。


次にどんな作品がくるか、楽しみで仕方ない。


『シン・ゴジラ』

何度見返したか分からない。


この作品は社会的なブームも巻き起こし、そのムーブメントが大きくなると共に、オワコンと“ゴジラシリーズ”を読んだ人達が手のひらを返していった。


『GODZILLA 怪獣惑星』

『GODZILLA 決戦起動増殖都市』

『GODZILLA 星を喰う者』

虚淵玄脚本が活きた神話の英雄譚をモチーフにした創世の物語。


壮大で興味深い大作なのだが、それに気付いたのは配信で三作を通して見た時。


劇場公開時は、完全に宣伝のおかげで、観客に期待ギャップが生じてしまっていたと思う。


一作目は事前に発売された映画の前日譚の小説版(少々読みにくいが、世界中に現れた怪獣に関する短編集で、怪獣好きにはたまらない一冊)の影響もあり、お馴染みの怪獣が跋扈するのかと期待したら冒頭のみ、二作目は事前にスタイリッシュでアニメでしか成り立たないと思わせるメカゴジラを強調して、ゴジラとの一騎打ちと思わせて、本編にはほぼほぼ登場せず。


モビルスーツ物ですか?とツッコミを入れたくなる感じ。


けれど、その事前のミスリードを排除してみると、虚淵玄作品らしい、見事な創世の物語が展開されており、一本目、あるいは、二本目で離れてしまった観客がある程度居たのは残念である。


『GODZILLA S.P<シンギュラポイント>』(テレビアニメシリーズ)

これは、完全な“ゴジラ”をモチーフにしたSFモノ。


ぶっちゃけ、主役はジェットジャガー、そして、ゴジラよりラドンやアンギラスの方が目立っていた印象にある。


ジェットジャガーが見事に復活し、途中で出てきたアレもガバラにようやく日の目が当たったと思わせて、違う名前だった。


『ゴジラー1.0』

見事な作品だった。


私は、怪獣映画に無理くり家族愛を入れるのが好きでは無いのだが、この作品は、素直に泣いた。


家族愛と言っても、実は血のつながらない3人(安藤サクラ演じる隣のおばさんもいれたら4人)を通して家族愛を描いたのがニクい。


そして、限られた予算で効果的にするためだろう、ゴジラの出番が少ない代わりに、出てきた時には思い切り暴れてくれる。


世界でウケたのが本当に嬉しい作品であった。

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