35
「あぁ、あぁあぁ、あぁあぁあぁあぁあぁ……。黒田くん黒田くん黒田くん正義くん黒田正義くん。どうして?どうしてどうしてどうしてどうして?どうしてなんでしょうか?なんでなんでアナタは、アナタという人は、どうしてそんなにも、そんなにも、アナタの、その、ソレ、それは、どうしてこんなにも。何故なんでしょう?なぁぜ?分かりません。まったく分からないんです。なんでこうなってしまったのでしょうか?分からない……、
ア
ナ
タ
の
苦
し
む
表
情
は
ど
う
し
て
そ
ん
な
に
素
敵
な
ん
で
し
ょ
う
とってもとっても素敵なんです。素敵です。素敵素敵素敵。素晴らしい。本当に素晴らしい。分かっています。分かっているんですよ。こんなことはしてはイケナイ事だということは。でも、でもでも、許される。アナタになら何をしても許される。アナタになら何をしたっていい。私のしたいことが全て出来る。
私
は
ア
ナ
タ
を
許
さ
な
く
て
い
い
だって、アナタは罪を犯しました。私のことを貶めました。一生涯に渡って癒えない傷をつけました。もう元には戻りません。悪人で罪人で最低最悪の屑。酷く汚れた社会のゴミ。だからアナタには何をしたって許される。許さなくてはならない。私の全てを受け入れなければならない。そうでしょう?そうですね?そうなんです。
人
は
正しく
あらねば
なりません
罪を犯してはいけまけん。悪いことをしてはいけません。嘘をついてはいけません。他人に迷惑をかけてはいけません。清く正しく美しく真っ当に真面目に紳士に正直に生きて行かなくてはなりません。だというのにアナタは罪を犯してしまうから。犯した罪は一生をかけて償いましょう。償わなければならないのです。私が償わせましょう。
償償償償償
いいいいい
ままままま
ししししし
ょょょょょ
ううううう
そう。ただ罪を償ってもらうだけのつもりでしたのに……どうして?どうしてそんなにもアナタの苦しむ表情は素敵なんでしょう?こんなに私の胸を熱くさせるのでしょうか?やめられない。やめなくていい。許さなくていい。アナタだけ。こんなことが出来るのはアナタだけ。罪を犯してくれたアナタだけ。アナタしかいない。アナタ以外考えられない。アナタ以外必要ない。アナタさえ居ればいい。アナタが居れば事足りる。アナタが居れば満たされる。私にはアナタだけ。
離さない。
離さない。離さない。離さない。離さない。離さない。離さない。離さない。離さない。離さない。離さない。離さない。離さない。離さない。離さない。離さない。離さない。離さない。離さない。
絶対に死んでもアナタを離さない。
ねえ。ちょうだい?もっとちょうだい?あなたをもっともっともっともっともっとちょうだい?ほしくてほしくてしかたないの。もっとちょうだい。いっぱいちょうだい。たくさんたくさんちょうだい。ほら、もっと、ねえ、もっと、さあ、もっと。みたされるまで、まんぞくするまで、あふれるまで、おぼれてしまうまで、いくらもらっても足りないの。たりないたりないたりない。わたしの、わたしの、わたしのもの、ぜんぶ、ぜんぶ、ぜんぶ、わたしのもの。あなたのすべてはわたしのもの。だれにも、ほかのだれにも、かみさまにだって、わたさない。
あはっ、あはははっ、あはははははははははははははははははははははっっっ!!!!!」
「いや、それにしたってヤリすぎだろ(笑)」
「あらあら。ほんとうにイケナイ子ですね、アナタという人は。まだまだいっぱい元気ですね?これは仕方ありませんねっ♡」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます