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その後も白井と2人で乳くりあいながら色んなモノを見て回った。
「コレをちょっと握ってもらっていいですか?」
「…………(ジャラジャラ)」
「切れないかどうか何度か引っ張って見てくだい」
「…………(ジャキッジャキッ)」
「ふむっ。強度は問題無さそうですね。この鎖」
「……何に使う鎖?」
「黒田くんの監禁用ですね。いずれ必要になる可能性がありますので、先に買っておこうかと」
「なるほど」
なるほどじゃねーよ。
「まずは服を全部脱がせて、鎖で拘束して、天井から吊り下げて、そうですね、足枷もしましょう。身動きの取れない黒田くんはもう私が居ないと生きて行けません。ですが安心してください。私がちゃんとお世話して生かしてあげます。食事もしっかり私が作ったものを朝、昼、晩の3食しっかり食べさせてあげます。勿論、オヤツもありますよ。全部、ぜんぶ、私の手作りです。身体もしっかり私が洗ってあげます。薄ら小汚い黒田くんの全身を隈無く私が毎日綺麗に洗って差し上げます。髪、顔、耳の中、鼻の中、口の中、首、肩、脇の下、腕、指、爪、胸、お腹、おヘソ、背中、腰、お尻、穴の中、太もも、ふくらはぎ、足、指、爪、足の裏、脛、膝、玉袋、竿、さきっぽっ……ゆっくり時間をかけて丁寧に洗ってあげます。毎日毎日欠かさず洗ってあげます。それから黒田くんが内に溜め込んだ汚くて臭い穢れた欲望も根こそぎ搾り取ってあげます。手で、口で、胸で、足で、前で、後ろで、私の全身を使って搾り取ってあげます。全て吐き出したら大罪人の黒田くんの罪も多少は軽くなることでしょう。私の作った食事だけを取り、全身を一から作り直して、身体の外側も内側も汚れひとつ無く綺麗に保つ……そうすることで、やっと最低で卑怯で嘘つきでゴミ屑以下の黒田くんも産まれる前の胎児ぐらいにはなることでしょう。黒田くんは生まれ変わるんです」
満面の笑み。暖かで見るものに安らぎと癒しを与えるような素敵な笑顔。思わず見惚れてしまう程に綺麗で美しい。
まあ、語ってる内容は完全にイカれてて恐怖しか感じないが。
「あっ、分かりました。私が何をしたいのか理解しました。そうです。私は黒田くんを生まれ変わらせたいのです。黒田くんみたいな人はもう生まれ変わるしかないんです。だから私の手で黒田くんを生まれ変わらせたいんです。むしろ、私が黒田くんを産みたいんです」
そうですそうです、と。きゃっきゃっと楽しげにハシャギながら白井は自分の想いを口にする。
「黒田くん!私の子宮で生まれ変わってください!」
やっぱり、この女、イカれてんな。
「ああ……。どうしましょう黒田くん……。何かどうしようもなく子宮が疼いてキました」
急に頬を赤らめながらモジモジし始める白井。唐突すぎる。なんか語ってたらテンション上がって発情してるじゃんか。
「白井……落ち着け?」
「どうしましょう?どうしましょう?いえ、これはどうしようも無いですね!ちょっと御手洗に行きましょう!」
ガッシリと腕が拘束された。絶対に逃がさんと言わんばかりに力強く拘束されている。
用を足しに行くんだろ?それに俺は必要無いだろ?
「おい待て白井。トイレなら1人で行け」
「?????」
「いや、そんな死ぬほど不思議そうな顔せんで。1人で行けるだろ1人で」
「1人でもイケるとは思いますが1人ではデキませんよ?」
あー、ダメだ。これもう卑猥な感じにしか聞こえないーーっていうか卑猥な意味でしか言ってないだろ。
「お話は後で聞いてあげないこともないので、とりあえず今は行きますよ」
抵抗虚しく俺は白井にトイレへと引きずり込まれた。
◇
「…………(げっそり)」
「んふッ、感じますっ♡私のお腹の中で黒田くんが泳いでるのを感じます♡はぁ、おぞましい♡実に身の毛のよだつ感覚ですね♡ああ、汚らわしい♡穢らわしい♡」
とてもお手軽に搾り取られた。やつれた俺に対して、発言はともかくお肌ツヤツヤでご満悦の白井。語尾に♡連打すな。
「……少々、黒田くんの臭いがキツイですね。あっ、そうです。ちょっと香水も見に行きましょうか。一緒の匂いをさせていれば気にならなくなります!ほら、黒田くん!情けなく産まれたての子鹿のように足をガクつかせてないで行きましょう?」
ショッピング継続。
待って欲しい。ちょっと静かなところで休ませて欲しい。いや、やっぱり今の無し。それはアカン。人目の付く騒がしいところでいいので、一旦、休憩したい。ほら、そこにベンチあるから。
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近況ノートに反省文公開中
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