08



「…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………」



(げっそり)



「流石にもう大きくなりませんね……」



(つんつん、にぎっにぎっ)



白井は心底残念そうにボヤいた。


根こそぎ搾り取られた……まさに精魂尽き果てたとは現状のことだと思われる。もう一滴も出ない。スッカラカンだ。


初めのうちは良かった。だが、終盤はもう拷問に近い行為だったと言っておく。


あー、もうダメだ。意識が飛びそう……。



「あっ、ダメですよ黒田くん!そのまま寝てはいけません!いっぱい汗もかきましたし、全身ドロドロに汚れてるんですから、寝るならちゃんとお風呂に入ってからですよ!」


「うっ、あっ……」



ガクガクと身体が揺さぶられて、飛びかけてた意識が引き戻される。



「ほぉらっ、起き上がって下さい。一緒にお風呂です」


「お”ッ……。や、ヤメ……腰が……」


「がんばれっ♡がんばれっ♡」


「くっ、うぉっ……」



うっ……。そのがんばれは股間に響く……。



「むっ……。今ちょっと反応しましたか……?」


「……し、してない、から。もう、反応しないから」


「そうでしょうか?むむむっ……」


「そんな見つめられても、もう何も出ないから」


「…………。がんばれっ♡がんばれっ♡」


「…………」


(ざわ……ざわ……)


「やっぱり今ちょっと反応しませんでしたか?」


「してない……してない……」



我が愚息ながら、節操が無さすぎる。



「何にしてもお風呂ですよ黒田くん。一緒にお風呂です。私が全身くまなく洗ってあげますね」



そうして俺は白井に引き摺られて風呂場に連行された。



「性欲に塗れた穢らわしい黒田くん。私に嘘をつきましたね。性懲りも無くまた大きくなりましたよ?やっぱり黒田くんの言うことを信用するべきではありませんね。まったく……ほら、黒田くん。今度こそ本当に全部絞り出してください」



白井の豊満な身体で全身を泡泡ヌルヌルで洗われて再燃した。もう無理だと思っていたのに自分でも驚きを隠せない。自分で自分の性欲に戦慄する。


そして、いくらしても一切の疲れを見せない白井の体力に恐怖した。もはや新手の化け物だ。



おおおっ……。じぼり”どら”れ”る”う”う”う”ッ……。



長い、長い、入浴の時間を終えて、ようやっと開放された。


意識が朦朧とする。立っているのもやっとだ。指1本動かすことさえ億劫だ。目もまともに開けていられない。


脱衣所で白井はせっせと俺の体をバスタオルで拭き、服まで着させてくれる。


再び白井に引き摺らてふらふらになりながらベットへと戻ってくる。そのまま俺はベットに倒れ込んだ。



「おやすみなさい、黒田くん」



耳元で優しく囁かれる。


一瞬だけ唇に柔らかいモノが触れた。


そのあとに顔全体が別の柔らかいもので包まれる。


この感触は知ってる。おそらく白井のデカチチ。


白井のホットミルクのような甘い香りがする。


すぐさま俺の意識は途切れ、深い眠りについた。






ーーーーー







ーー夢を見た……。




ホントに黒田はつまんない男だよね


あーあ。何か面白いことないかなー……


ふーん。黒田は那由多ちゃんの事が好きなんだー。はぁ……。なんの意外性も無くてホントつまんなーい!


ねぇねぇ、黒田ぁ。黒田はさぁ、


那由多ちゃんと、エッチなこと、したいと思わない?思うよね?ね?ね?ね?


ボクが協力してあげるよ!えっ、なんの協力かって?そんなの決まってるでしょ!


黒田はさぁ……那由多ちゃんのことぶち犯したいと思ってるんだよね?


だからね、ソレの協力!


無理無理無理!黒田みたいなつまんないヤツが那由多ちゃんの彼氏になんか慣れるわけないでしょ!


自分の顔面鏡で見たことある?どう見ても超絶美少女の那由多ちゃんと釣り合い取れてないよね?那由多ちゃんと黒田が並んで歩いてるとこ想像してみなよ。完全に黒田が那由多ちゃんにお金払ってお願いしてるでしょ。


まっ、でも、それはそれで面白そうだからいいかも!


想像してみなよぉ。


あの女神で、天使で、聖女な、薄ら寒い学園のアイドル様をさ。


ドロッドロに汚しちゃうところ。


黒田のきったなーい汚液で汚しちゃうの。


まだ誰の手にも渡ってなくて、一切の穢れ無い真っ白なキャンバスを黒田が真っ黒に染めちゃうの。


きゃはははっ!


妄想で興奮するの早すぎー!ホント気持ち悪ーい!


ヤッちゃいなよぉ、ねぇ、黒田ぁ。


1度きりの人生だよ?後悔なんかしたくないよね?ここでヤラなきゃ一生後悔しちゃうよ?


どうせ黒田はこれからつまんない人生を送るんでしょ?


平々凡々なつまんなーい人生送るんだからさ。


ここで最高の思い出つくっちゃいなよ。


それがアレば他のことなんてどうでもいいでしょ。


ちゃぁんとボクがお膳立てしてあげるから、ね?


あっ、ヤル気になっちゃった?


あはっ!イイじゃん!


ただのつまんない男だと思ってたけど、ちょっと見直したかもっ!


ヤッちゃえ、黒田。


あの女をブチ犯しちゃえッ♡



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る