周りに優しくしていたら、いつの間にやら組織が…出来ていたのだが！〜これどうしたら?〜

第5話

やっと開放された。長い１日だった。ああ太陽が何だか黄色いなぁ。

「レイン様…まだですよ…まだ終わってませんよ。」

「……いやぁあの…死んじゃうから俺……」

「大丈夫ですよ…レイン様ならきっと…」

「きっと！？」

「……な、なんでもありません。気にしないでください。」

「……………。」

「さあ…♥」

「…………のぉぉぉ！」

いや…ひどい目にあった。…眼福だけど

「…あ〜！居ました。…やっと見つけました！！…もう街中いっぱい探したんですよ。……ですからもう二度と逃がしませんからね！……ふふっ！」

「いやあのね……だからね

「？」

もう諦めかけた瞬間「あー見つけたにゃ…いったい何をやってるにゃ……？」

おぉ女神よ…そう思えるほど彼女は…救世主なのだ。

「……助かった……ありがとう！」

「お礼はいいにゃ！それよりこの女は、いったい誰なのにゃ？……ねぇ答えてほしいにゃ」

「…それは…その何と言いますか…あの。」

「……はっきりするにゃ」

「……はいぃぃ！…以前助けた女性です……「チラッ」ヒィィ」

「先程から私の事を無視しないでください…聞いているのかしら…この泥棒ネコ」

「ニャンだと…やるかにゃ受けて立つにゃ！」

「……のぞむところ」

ど、どうして…こうなってしまった…いや自分も悪い事は重々分かっているけどさぁ…だけど……どうして…こうなったぁぁぁ！

「貴様など…ええぃ…家から出で行け！……お前の顔など見たくは無いわ…さっさと消えろ！」

「……そんな…どうして…お父様！お母様！それにお兄様やお姉様まで……どうして…うううう。」

「やれやれさっさと消えてくれないか。」

「ええ…まったく…」

「………………」

「……おい！…こいつをつまみ出せ！」

「……はい…分かりました。…チィ！ほら立て！……ふん…。」

『キィぃぃぃ…バタンッ』

「うぅぅ…いったいこれからどうしたらいいの…住む家も無い……家族も居ない…誰かぁ誰か…私を助けてよぉ…」