蜘蛛が大量に出てきた夢
2024.10.13
二度寝してたら夢を見た。
自宅の寝室で着替えていた。
パジャマから普段着に着替え、脱いだ服はくしゃくしゃのまま布団に置く。
上から下まで普段着に着替えると、脱いだ服を畳もうと持ち上げた。
拳よりも大きな黒い影が、わしゃりと動いた。
ヒッ……と、息が詰まる。
私は蜘蛛が苦手だ。嫌いではないが、生理的に受け付けないし、恐怖を感じる。
あの黒い影は、間違いなくアシダカグモだった。
ギャア! と、叫び声を上げながら、部屋を飛び出す。
隣の部屋に居るであろう父と母に、声をかける。
「さっき寝室ででっかい蜘蛛が……!」
言いかけ、口を閉じた。
振り返った父の手には、手よりも大きなアシダカグモがモゾモゾしている。
天井には、手よりも大きなアシダカグモが張り付いている。
私はまた、ギャア! と叫び声をあげて逃げ出した。
頼れるのは夫しかいない。そう思った私は、夫の姿を探す。
また別の部屋。そこには誰もいない。
ただし、そこには奴がいた。真っ黒で、手のひらよりも大きい、あいつが。
私はまた、ギャア! と叫んだ。
また二匹だ。奴は全部番で行動している。寝室にもきっと二匹いたに違いない。
部屋から逃げ出し、廊下にへたりこむ。
どうしたらいいのか。私は絶望した。
あんな大きな蜘蛛、逃がすなんて到底無理だ。
しかし私は、苦手な蜘蛛とはいえど、殺生をしたくはないのだ。嫌いではないのだから。
父から声をかけられた。
「この家には、今、六匹の蜘蛛がいる」
振り返ると、父の手には蜘蛛がいた。
そこで目が覚めた。
蜘蛛は……蜘蛛は、やめてくれ。
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