第10話 癒える古傷

 合流してからというもの、ジェノはヴェイルの家に運ばれた彼の治療に専念して、彼が重傷を負うまでに至った経緯を聞いていた。話の全貌を聞いた時、小さく唸り声を上げ、シモンの顔とパドロの顔を交互に見た。

「話は分かった……治療も終わったし、しばらくすれば目を覚ますはず」

「それは良かったが、なあ、ジェノ。どうしたんだ、その見た目?」

 再会した時から頭の片隅に留め続けていた疑問を、シモンはようやく口にする事ができた。ジェノがガラス窓に映る自分の姿を改めて凝視してみる。赤い瞳、白みの増した肌、そしてところどころが真っ白に染められた髪。確かに初めて会った時に比べて大きく変わり果てた見た目をしていた。

 ジェノはそれに答えかねて、小さく唸った。素直に説明しようにも、あの状況を上手く表現できる言葉を選べない。

「えーと……何というか、簡単に言うと、ヴァンパイアの血を取り込んだんだ」

「ヴァンパイア? 魔族は嫌いって言ってたのにか?」

「いや、不本意になったわけじゃない。レインを助けるために、レインの血をもらうしかなくて」

 シモンが首を傾げた。同時にレインがジェノの後ろに隠れる。確かにジェノはあの事実を受け入れたが、他の3人が拒絶する可能性は残っている。自身が軽率な発言をしてしまった事に気付き、ジェノは項垂れ気味になってしまった。

「あ? それってお前、どう言うことだ?」

「そのままの意味だ。レインが実はヴァンパイアで、奴の狙いはレインの血だった。それで奴を完敗させるために確実な手がこれだった。そんな感じ」

「へぇ、まさかレインが魔族だったとは、人間らしくて分からなかったぜ。ずっと人間を無差別に捕食するやばい奴らだと思ってたが、そんな事ないんだな」

 シモンはジェノの予想ではもっと渋い反応を見せると思っていたが、意外にも彼は大きく笑って見せた。軽い印象で、敵意などは何も感じられない。ジェノとレインはその様子に安堵した。

 その横で話を聞いていたパドロは何も言わなかった。しかしそちらも睨むなどといった敵意を露わにした様子はない。むしろ興味すら持っていないらしく、ずっと家の本棚に置いてあった小説を表情ひとつ変えずに読み続けている。

 そこでヴェイルが目を開けた。治療薬のためにほぼ無傷の状態になった身体を不思議そうに見た後、ゆっくりと上半身を起こした。

「……どういう事だ?」

 開口一番、本気で困惑している顔を見せながらそう言った。

「ああ、ジェノがカルロのアジトから治療薬を持って来てくれたんだ」

「……通りで無傷なわけか。奴の使う薬は基本的に強力だからな」

 パドロが本を閉じてその会話に加わる。

「それにしても死体を動かす薬まで作り出すとは思わなかった。シモンが言うには、あの時のあいつは——とっくに死んでいたんだろう?」

 シモンがランスの身体を抑え込もうとした時、彼は生きた人間のものとは思えないほど冷えた体温を彼から感じていた。未だにその感覚が己の腕に残っているかのように思い出せる。シモン自身、私立探偵の経験から死体に触れたのは初めての事ではない。老人の身体で雨に濡れていたとしても、あの感触は間違いなく生命活動を終えている特有のものだ。

「ああ——間違いない。あいつはもう死んでいたな。そんなもんが出回ったらかなりまずいが、開発者は死んだし、もうその組織は崩壊した。心配はいらないか」

「……そうか、俺らの最初の目的——もう、達成していたんだな」

 ジェノがしみじみとした様子で言う。彼の当初の目的はこの街を安全に出る事だ。そのために『白い彼岸花』と対峙したのだが、ほとんど忘れてしまっていたらしい。

 これでようやく街の外へ出て、旅を続けられる。両手の指で数えられる程度の日数だけの滞在だったが、その時間がとてつもなく長く感じられた。

「なぁ、ジェノ。お前はこれからどうするんだ?」

「どうするって——まあ、旅を続けるよ。結局、まだ魔力を得られていないから」

「そうか。せめて何か礼をしたいけど、何も良い案が浮かばないな」

「礼をしたいなら、旅の食糧とかを頼みたい。特に、ここの名物とか気になっているんだよな」

「分かった、後で用意しとくよ。ヴェイルがな」

 突然話を振られたヴェイルがシモンを二度見した。1度目は何でもない表情をしていて、2度目は面倒そうな表情をしていた。嫌そうな雰囲気を一切隠さずに、たった一言だけシモンに向けて言葉を放った。

「何で俺なんだ」

「仕方ねえだろ、俺の店潰されてんのよあいつらに」

「自分でできない約束を他人に押し付けるな……本気で礼儀を捨てたらしいな」

「まあ良いじゃねえか。ヴェイルだって礼の1つや2つしたいんだろ?」

 図星だったようで、ヴェイルは諦めたように大きくため息を吐いた。シモンがからかうように歯を見せて笑いながらその顔を見つめる。若干の苛立ちを感じながらも、その感情を抑えながらヴェイルは言った。

「……貸し1つだからな」

「ありがとよ」

 ジェノは軽く笑いながらそんなやりとりを見ていた。そこで、唯一ずっと静かにしているレインの事を思い出して、その姿を探した。まだ自分の後ろに隠れていたが、その顔は先ほどまで見せていた怯えよりも、どちらかと言えば悲しみの色が強い表情を浮かべていた。思わず、その名を呼ぶ。

 呼びかけてみると、レインははっとした様子でジェノを見た。すぐに俯いて、その視線を逸らしてしまった。そのまま目を合わせようとせず、呟くように口を開いた。

「本当に、ここを出るの?」

「ああ。行かなきゃいけないんだ。まだ旅の目的は果たされていない。——だけど、危険な道のりになる。これは安全だと断言できない旅なんだって痛感したよ」

 ジェノが迷いなく断言すると、レインは黙り込んでしまった。ジェノが心配そうな目を向ける。

「どうしたんだ?」

「ううん。やっぱり、今はいい——ごめん」

「? ……そうか。じゃあ、後で」

 特に深入りせずにジェノは引き下がったが、レインは未だに満たされていないような顔を見せていた。


  * * *


「全く、困ったものだ」

 いきなりヴェイルがそう言ったので、パドロはそれに興味を示して問いを投げた。

「何の話だ?」

「俺と組織の決着は着いた。復讐は終わったが……それで何が残ったのかと考えると虚しくなる。俺は何のために戦っていたのかと。結局は奪われたものが帰ってくるわけでもない、ただの無駄な行動だったのではないか」

 ヴェイルはいつにも増して暗い声をしていた。パドロは視線を合わせる事もなく、ただ落ち着いた態度で言う。

「復讐なんてそんなものだろう。失ったものが帰って来ようが来なかろうが、元々はそいつらのせいであることに変わりはない。自分なりにケジメをつけようと努力した結果、見つけ出した方法がそれだった。それだけの事だ。達成できたのならば、その先に後悔などを感じる必要はない。それでも感じるなら、問題は他にある」

 ヴェイルは黙り込んでいた。自分がこんな感覚のために戦ったのかと言われても、そうとは言えない。復讐は虚しさが伴うものだという事を考慮していたとしたら、自分はあの時に踏みとどまったのだろうか。そう考えてみても、自分がやめる選択をするのは想像ができない。仮にあの場でそのように説得されたとしても、自分はきっと戦う事を選択していただろう。

 その行動の先にあるのは満たされない感情であるというのも理解したはずなのに、自分はそれを知った上でも満たされるためにその行動をとるだろうという事も理解している。その理解の矛盾が、ヴェイルの真意を彼自身でも分からなくさせた。

 せめてパドロのように「そういうもの」と割り切って考える事ができれば幾分かは楽になるだろうが、その矛盾に気が付いた今となってはそれは難しかった。

 自分が感じているこの思いが後悔なのならば、それを感じている理由は何なのか。無駄な労力だったからか? 敵に同情していたからか? ……自問してみるも、そのどちらも自分にとって正解であるとは思えない。

 では、あの矛盾はどうして生じたのか。自分がその行動を選ぶであろう理由は何なのか。ヴェイルは頭を抱えて悩んだ。パドロの言う「他の問題」——それが分かれば、前に進める気がする。

「1つ気になったんだが……奪われたものって言うのは何の事だ?」

 あれこれと考え込んでいたヴェイルは、突然の言葉にぎょっとして思考を中断させた。今考えてみると、その事を深く話した事はなかった。

「……娘同然に育てていた子供がいた。ちょうどレインくらいの少女だった」

「……詳しく聞いても良いか?」

 パドロが真剣な表情になった。ヴェイルも一呼吸おいて、一旦落ち着いてから話し始めた。

「昔、ルシェロの周辺で戦争が起きてた時、城壁のところで検問をしていた。その時に出会った……その子の父親に、『この子を引き取ってくれ』と。もちろん、最初は断ったんだが——」

「押し切られたって事か」

「……ああ。それで俺の家に置く事になった。最初は警戒されていたが、いつからか魔法を教えて、食事を共にする仲にまでなったが……永遠には続かなかった。カルロに存在を気付かれてから滅茶苦茶だ。あの子も奴の実験とやらに巻き込まれて、帰って来なかった。彼女が戻ってくるのを願っていたが、それも叶わずに終わった」

 そこまで話したところで、ヴェイルは思った。


 ——今でも、自分は心の何処かで彼女の帰りを待っているのではないか?


 あの復讐は彼女が生きている事を願い、彼女を取り戻せる事を祈っての行動だとしたら。彼女の死を受け止め切れず、その事実からの逃避としての選択だったのだとしたら。パドロが言う「別の問題」——それが見えてくる。

 自分はまだ、死を受け入れる事ができていない。彼女は死んだ。自分が守る人間はもういない。そうして頭の中では理解しているつもりだったが、自分の心の奥底では失うという悲しみを避けようとする動きがあった。それはただの甘えだ。乗り越えるべき壁を前に、目を背けて後ろの景色で誤魔化していたに過ぎない。自分はまだ未熟であったのだ。

「……俺は、守れなかった」

 自分で言った言葉が、自分の胸を締め付けるような気がする。その事実を受け入れるのが怖い。自分の守れなかったという事実が。彼女を死なせてしまったという事実が。この感情が現れてしまうのは、自分の未熟さを誤魔化したかったからなのか。つまり、自分は保身のために彼女を死ななかった事にしようとした事になる。

「俺は、愚か者だ——」

 ヴェイルの頬を何粒もの涙が伝った。自分には泣く資格がないだろう。それなのにも関わらず、涙が止まらない。克服すべきものは見つけ出した。前に進みたいのに、その一歩が踏み出せない。事実に泣かされているだけでは、克服はできない。

「ヴェイル。お前はどうしたいんだ?」

「俺は、受け止めなきゃいけない……彼女が死んだという事実を」

 パドロが立ち上がり、涙を流すヴェイルを見下ろした。

「必要なのは勇気だ。それよりも強い怯えがある限り、乗り越える事はできない」

「怯え……」

 戦う相手は自分自身が持つ、事実への恐怖。勇気を持ってそれを克服する。そこまで考えて、ヴェイルは結論に至った。

(……今の俺に足りていなかったのは、『覚悟』だ。逃げ続けても、結局は立ち向かわなくてはならない日が来る。それなら俺は、前に進む選択をしたい)

 パドロはそのヴェイルの顔を見た時、少し驚いたように目を見開いた。彼が滅多に見せない、覚悟を決めた目をしていた。自分の中で何かが吹っ切れたのか、あるいは何かを受け止めたのか。そのどちらかである気がした。


  * * *


 その日の雨はいつもより弱かった。雨粒も小さく、風も弱い。打たれている感覚すらほとんど感じられないほど穏やかな雨模様だ。ルシェロの街並みは、いつもよりも遠くまではっきりと見る事ができる。今まで激しくなる事はあっても、これほどまでに治まっているのを見るのは初めてだった。

 ジェノはそんな街中を傘を差す事もなく歩き、シモンの酒場の残骸まで来ていた。たった1人で、他には誰もいない。ここでの旅は、もう間も無く終わりを迎えてしまう。今になって考えてみると、この街に来てから色々と大変な経験を重ねてきた。レインとの出会いも不思議であったし、そこからシモンと繋がっていくのも奇妙な縁を感じる。それから出会った全員が幾度となく戦いを繰り返し、無事に生きて帰ってきた。

 今すぐ出発するという事ではないのだが、着実にその時間が近づいてきている。彼はいつも通り接しているが、ジェノは心のどこかで寂しく感じている事に気付いた。

 戦いはもう終わったのだ。当初の目的を続ける事ができるのは、本来であれば喜ばしい事であるはずだ。それなのに、たった数日の付き合いがどうしてこうも惜しく感じられてしまうのだろうか。

 酒場を出たところで、また1人で雨に打たれる。次第に雨風が強くなり、その身で大量の雨粒を受ける事になった。大量の水分を含んだ布地は重く、ジェノの動きを鈍らせる。それでもジェノは足を止めたり、ヴェイルの家まで戻ったりする事はなかった。

 彼にはもう1つだけ向かいたい場所があった。シモンの酒場からであれば徒歩でも遠くはない。たったの数分だけ歩けばそこに着く。

 ……レインと初めて出会った高架下の河川だ。ここで初めて見たレインの姿は今も鮮明に覚えている。あの常識的に見てみれば不可思議な情景。そして、相変わらずの雨にも関わらず水嵩みずかさが増していない浅い川。改めて見てみても、その仕組みは理解できなかった。

 段々と激しさを増していた雨がまた落ち着く。風もほぼ無風の状態だ。同じ雨という天候でも、これほど不安定に変化しているのものか、とジェノは感じた。

「……ジェノ」

 何度も聞いた事のある声がして、慌てて後ろを振り返る。そこにはレインが立っていて、ジェノを正面から真っ直ぐに見つめている。なぜここにいるのかとジェノが困惑していると、そんな事はお構いなしにレインが話し始めた。

「ねえ、あの話の続き。今、しても良いかな」

「……うん」

 話の続き——そう言われて、レインがあの時に言いかけた言葉の事を思い出した。ジェノが頷くと、レインは俯いて口を開いた。

「あのね、ジェノ——」

 いきなり、レインがジェノの胸元に飛び込んだ。反射的にその身体を受け止める。その衝撃はかなり大きく、ジェノの身体がぐらつきそうになった。そこで、レインは強くジェノの身体を抱き締めた。泣きじゃくりながら、必死に掴んでいた。

「……どうしたんだよ」

「お願い、置いて行かないで……独りは嫌……」

「俺は一人にしようだなんて——」

 ジェノが弁明しようとしたが、レインはそれを遮って言葉を放った。その言葉の節々には怒りとも悲しみとも取れる何かがあって、ジェノはそれに圧倒されるばかりだった。反論する暇などなかった。

「違う! だって、私を本当に助けてくれたのはジェノだけ! ……あの男からも、最初に私が独りだった時も、手を差し伸べてくれたのはジェノしかいなかったの! もう信じてる人を失うなんて嫌だよ……私、私は——……」

 途中から涙が溢れ出したレインは、それ以上まともに話せなかった。ジェノは少し黙ってレインを見た。そして、その場にしゃがんでからジェノの胸元にレインの頭部が来るように抱き返した。

「……ごめんな」

 ジェノがそう伝えると、レインはさらに酷く泣き出した。その時だけは、ジェノも悲しげな表情を浮かべながらレインを抱き締めていた。


  * * *


「いやあ、これでお別れか。何というか……呆気なかったぜ」

 シモンが軽く笑って言う。ついにジェノがルシェロを発つ時が来たのだ。パドロはこの場に集まれなかったようだが、他の4人は城壁のすぐそばに集まっていた。ヴェイルは相変わらず冷静な様子だったが、その眼差しは以前よりも違う雰囲気を纏っているようにジェノには見えた。そして、レインは俯き気味でジェノを見ている。

「そうだな。色々あったけど、思い返してみるとあっという間だった——」

 ルシェロの街並みをもう一度見てみる。向こう側まで続く住居や店。奥には森林もあり、それらは立派な道路や橋で繋げられている。自分が今まで行った場所の全てが見渡せるわけではないが、簡単に思い出す事ができる。

「ジェノは魔力を得る事が旅の目的だったな。何か手掛かりは得られたか?」

「残念だけど、何も。この街、あまり魔法が発展していないみたいだから」

 シモンとヴェイルの瞬きをする速度が速くなった。

「……ああ、お前の出身国って魔法が栄えてたんだっけか。そりゃ、そこに比べたら劣るだろうな。ここは技術で勝負してきた街だぜ?」

「確かに。わざわざ炎を使わなくても明かりが確保できるのは珍しかった」

「魔法に頼りすぎなのも考えものだな」

 3人が笑う。こんな大した事でもない会話をこのメンバーでするのも最後なのだと思うと、その笑い声でさえも尊く思えてくる。全員の笑いがおさまった後、ジェノは一つ息を吐き、シモンからもらった食料を鞄に詰め込んだ。

「……それじゃあ、そろそろ行くよ。じゃあな、シモン。じゃあな、ヴェイル」

 レインが顔を上げる。待って、と声を上げようとする直前、ジェノがレインに向き直って普通の調子で言い、手を差し出した。

「ほら、行くぞレイン」

「……え?」

 その口から飛び出したのは意外な内容だった。シモンとヴェイルも一瞬だけ驚いた様子を見せたが、すぐに納得したような表情をして2人を見守った。

「レインが言ったんだろ、置いて行くなって。……それとも、気が変わったのか?」

 ジェノがそう言うと、レインの表情が次第に明るくなる。そして、その差し出された手をしっかりと握った。

「ううん……行くよ。私も、ジェノと一緒に行く!」

「よし、決まりだな! それじゃあな、お前ら!」

 シモンは嬉しそうに笑った。ヴェイルもやれやれ、と言ったような笑みを見せていた。レインはもっと嬉しそうな顔をしていて、2人の方を振り返る。

「2人も、助けてくれてありがとう」

「……へっ、仲良くやれよ、2人とも」


 手を振りながら、ジェノとレインはルシェロを立ち去って行った。

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