第36話 動物園実習レポート~第九日目~(※閲覧注意。)

 ※大学時代ブログへ書いたままの内容を転載します。

  お見苦しくてすみません💦


   *  *  *


「ガンゼキ」って知ってますか?

 山口弁らしくて、標準語では「クマデ」です。

 動物園では、クマデのことをガンゼキと言うので、初めは少し違和感を感じましたが、今ではガンゼキの方が普通に感じてしまいます。

 そんな風雅。今日は、かなり興奮気味です。


 午前中。ヒヒ山の掃除(窓掃除と地面の水掃き)、シマウマ舎のボロ掃除と餌やりと餌作りが終わると、昼休憩まで1時間くらいハイラックスの解剖を見させてもらいました。

 臭いといえば臭いけど、ハクビシンの方が臭かった気がする。

 野生のものとの違いなのか、種類によって匂いが違うのかは解りませんが……。

 内臓を一つ一つ説明してもらったり、胃の内容物を取り出して、寄生虫がいることを見せてくれたり。

 ハイラックスは、精巣が腹腔の背中側に付いているんですね。

 あとは、胃が無繊維と繊維に分かれている、とか。

 動物園では、死んだ個体は、こうやって解剖して死因を調べたり、綺麗なものは標本を作ったりして、学校関連の施設に無料で貸し出しなどもしているそうです。

 今回のハイラックスは、脂肪が溶け出して、新鮮なものではなかったので、解剖が終わると焼却炉へ。

 この時期だと半日もせずに駄目になるそうです。

 ちなみに、その後、しっかりお昼ごはんも頂きました。


 午後は、ヒヒ山で餌やり(バナナを切るだけで後は見てるだけ)、ヒョウとトラのナイトサファリ用の作業、シマウマの糞掃除など。

 今日は、ナイトサファリのリハーサルがあるらしく、動物の入舎をする必要がなく、結構早く終わりました。


 しかし!


 シマウマの糞掃除の前に、私を含めた実習生4人は、一人の職員の方に連れられて、ある場所へと行ってきました。

 オオサンショウウオの繁殖場です。

 ここの動物園は、オオサンショウウオの繁殖で有名なのですが、いるいる、たくさんのオオサンショウウオが!!

 設備の説明やらオオサンショウウオの話などを一通り説明されて、とうとう私の密かな夢が叶いました。

 国家特別天然記念物を触っちゃいましたよ、抱き上げちゃいましたよ!!!

 こんな機会はないと思って、触るに触りまくりました。


「30秒抱いていられたら、愛されてる証拠だよ」


 ……と職員さんに言われたので、抱き上げて見ました(もちろん他の子たちより真っ先に)が、15秒くらいしか抱いていられなかったよ。。

 クネクネと動くんだもの~。

 でも、必死な様子が可愛くて仕方が無いv(嫌われてるんじゃないの?)

 設備の詳細は、一応マナーとしてここには載せません。

 知りたければ、実習費を払って行ってください(笑)。


 それにしても素晴らしかった……。

 その後しばらくの間、私は、興奮しすぎて言葉になりませんでした。


風雅「お、お、お…………オオサン、ショウウウ……ウオ……が……」


 その後のシマウマの糞掃除に集中できなかったのは、言うまでもない。


 そうそう。

 クマハチ? ハチクマ?

 ハチの巣を崩してハチの子を食べる猛禽類です。

 その子は、怪我をしているところを保護されたらしいのですが、飛ぶ練習をさせられていました。

 とても臆病で大人しく、触らせてもらっちゃったよ!

 他にもインコとかがいたり。

 あとは、手作りのキツネの毛皮とかも見せてもらいました。

 しっぽが気持ちよかった!


 あと二日がんばれば休みです。

 ふんばれ、私っ!!(涙)

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