第17話 少年野球のヤバイ話④

 話し始めると長くなってしまう、私の悪い癖💦

 何せプロットがないもので(笑)。

 大長編になる前に、ちょっと巻きでいきます!


 CチームのリーダーコーチになったN氏。

 そして、NママがCチームの広報役員の座に納まりました。


 広報役員とは、Cチームの保護者代表みたいな立ち位置ですね。

 上のAチーム、Bチームの役員たちと連絡を取り合い、上からの連絡をCチーム保護者たちへ回します。

 ここでは、とりあえずCチームのトップにN家が収まった、とご理解ください。


 まぁ、ここまで散々不穏なことを述べているので、これがいかに危うい状況であるか、お分かりだと思います。

 が、当時は、N家とも良好な関係を築いておりましたため、このことに全く気付いておりませんでした。


 大学まで野球をされていた、とのことで、N氏の練習方法は、素人目から見て、なるほど~さすがだな、と思うようなメニューばかりでした。

 うちの夫も、高学年のころに一、二年だけ少年野球をしていたそうですが、辞めてしまったので、ほぼ素人です。

 そんな夫は、子供の遊び心を生かしたN氏考案のメニューを見て、とても関心していました。


 ですが、いかに良い練習メニューをこなしたところで、試合ができなければ意味がありません。

 何度もしつこいようですが、とにかくCチームの目標は、メンバーの確保です! 

 がんばって勧誘も続けていたのですが、なかなかメンバーは増えません。


 何故だと思いますか?


 いやまぁ、野球よりもサッカーが人気というのもあったかもしれませんが……野球をやりたい、という子供もそれなりにいました。

 でも、親が出来ない、という意見が多かったのです。

 

 子供がやりたいと言うなら、やらせてあげればいいじゃない。


 ……と、私も思いました。

 それでも、皆さま、口を揃えて言うのです。


「野球は、お当番とか大変でしょう~。

 土日も仕事があるから無理なのよ~」


 って。


 後々の話をする上でも欠かせない情報ですので、ちょっとだけ説明にお時間をくださいね。


 【お当番】というのは、子供たちが練習する際、傍で見守りサポートする役目のようなものです。お茶くみ当番とも言われるやつです。

 

 子供たちが怪我をしたり熱中症にかかったりしたら、手当をして看病をします。

 子供たちの水筒のお茶がなくなったら、用意していた予備のお茶を補充してあげます。

 それらのため、事前に準備をして持っていく持ち物リストというのがあります。

 遠征に行く際には、紙が不足した際のことまで考慮して、トイレットペーパーまで持参しなくてはいけません。


 そして、練習の終わりには、使わせてもらっている小学校のトイレ掃除を行い、最後に、市へ提出するためのアンケート用紙のようなものを記入して、救急箱やら手洗い用の石鹸などを倉庫に片付けて、ようやくお当番の仕事が終わります。


 まぁ、この一連の内容は、チームによって違うと思いますが、このお当番を毎回、団員のお母さまたちがローテーションで担当します。

 内容自体は、大したことはないと思います。

 実際、私も経験していますが、やることは少ないです。

 ただ、やることがなさすぎて、暇なのが辛い。


 これ前に、風雅ジュニアがサッカーをやっていた時の話でも似たようなことを書きましたが……パパコーチと野球をやっている子供たちを眺めているだけ、これが結構つらいです。


 何でもいいから、やることをくれ!


 ……と思います(笑)。

 人によっては、子供たちの練習風景を眺めていて、成長を感じられるから素敵な時間だ、と思われる方もいらっしゃるようです。

 まぁ、受け取り方は人それぞれでしょう。


 というか、普通に考えれば、子供たちが健やかに野球ができるようサポートするために必要なことばかりなのですが……どうもこの「お茶くみ当番」という用語だけが悪いレッテルを貼られたまま、独り歩きしてしまっているようなのです。


 あとは、【役員】ですね。

 少年野球には、PTAみたいな役員決めというのがあります。

 これが負担だと思われる方もいらっしゃいます。

 働いているお母さまたちからすれば、PTAや学童の役員、町内会こども会の役員だけでも大変なのに、そこに少年野球の役員まで……無理ー!

 ……って感じでしょうね(;^ω^)💦


 サッカーも【お当番】や【役員】って、あると思うのですが……野球と、どう違うのでしょうね?

 未就学児の時に参加していた時には、特に【お当番】も【役員】もなかったので、風雅には分かりません。良かったら、コメントで教えて頂けると嬉しいです^^


 とにかく、この【お当番】と【役員】がネックとなって、団員が増えないというのは、事実です。

 最近では「お当番をなくしました!」という文言をウリにしているチームまであります(笑)。

 そのため、BチームとCチームは、団員確保のために、この【お当番】の廃止、もしくは、母親の負担を軽減しよう! ……と、手を取り合いました。


 しかし、そこに立ちはだかったのが、Aチーム(新六年生)のママさんたちです。


 この新六年生のママさんたちも結構やっかいで、Eチームの悪い噂の元凶をつくった世代の人たちでした。

 具体例をあげると……

 ・試合の前日は、全員がカツを食べること!

  その証拠として、食べたカツの写真を撮って、送り合いましょう!

 ・団員のママたちはみんな、仲良しこよしです。

  とっても和気あいあいとしていて、親密な関係を築いています。

  皆さまも、是非、一緒に仲良しこよしをしましょう!

 ・役員が面倒で大変~💦 ……という噂を流したとか。


 ……正直、これらの情報は、全てNママから経由して聞いた話ですので、可能性もあります。

 Nママは、Aチームのママさんたちがこんな話を外に向かってするものだから、団員が増えない、というのです。


 「カツ」には正直私も引きますが、「仲良しこよし」は、いいじゃない~……と、思われるかもしれませんね。

 ですが最近の働くママさんは、家事に仕事に育児にPTAに……と、とにかく多忙です。そこへ「仲良しこよし」なんて、している暇はない! むしろ交流したくない! わずらわしいだけ!

 ……という方も多いとか。Nママが言うには、ですよ💦


 更に、Aチームママさんたちは、チーム全体の方針として【お当番】は絶対!

 何故なら、それが伝統だから! 根拠はない!

 というか、【お当番】があるから試合に勝てるんだ!

 ……みたいな宗教じみた話まで聞かされました。


 とにかく、このAチームのママさんたちは、異常。

 特に、Aチームの総括は、頭がおかしい、とNママが言うのです。


 総括というのは、コーチ以外の保護者たちのリーダーですね。

 ゲームで言うと、魔王の側近的な立ち位置です。


 Nママは、この魔王の側近を倒さなければ、我々に未来はない!

 ……とでも思ったのでしょう。


 Cチーム全員の保護者を集めて、会議を開きました。

 そこで私たちに見せられたのは、総括がNママに送ったチャットメッセージの内容を印刷した紙でした。A4で五、六枚はありましたね。大事な箇所には、マーカーで線が引かれています。

 そこには、確かに無茶苦茶な内容が書かれていました。

 「そんなに不満があるのなら、他のチームへ移ったら」とか「お当番は伝統だから」とか……長くなるので省きますが、Nママの言う内容を支持するに値する内容でした。


 でもね、そこには大事な部分が抜けていたのです。

 総括のメッセージ内容だけが記載されていて、やりとりしたNママのメッセージは載っていないのです。

 総括がおかしなことを言うには、それなりのことをNママが言っていたのでは?とも受け取れます。


 しかし! 私は、このカラクリに気付けなかった!!

 。・゜・(ノД`)・゜・。


 この事実は、N家と亀裂が入った後で、とあるママさんに指摘されて気付きました。風雅ジュニアと同級生で、同じ新二年生の男の子のママさんです。

 皆さま、もうお忘れかもしれませんが、「少年野球のヤバイ話①」で登場……しなかったけど、飲み会に誘ってくれたママ友さんです。仮にYママとしましょう。


 Yママは、渡された紙を見て、総括のメッセージしか載っていないことにすぐ気が付いたそうです。そのため、怪しいと思ったYママは、Nママの話に同意はせず、言葉を濁しました。

 さすがのYママも、その場でNママに歯向かうことは出来なかった……というか、しなかったです。まぁ、それが賢い選択でしょう。

 歯向かえば、何をされるか分かりませんから……(どうなるか後で出ますw)。 


 ところがどっこい(笑)。

 風雅一家と、もう一人の団員の家族は、まんまとNママの策にはまり。

 総括を辞めさせる事態へとストーリーを進めてしまうのです。


 これもねぇ……ほんと色々あったんですよぉ。

 全部を書いていたら長編小説が書けてしまう💦


 要は、Nママに言いくるめられて、総括が悪の根源!みたいになっちゃって、

 みんなで一致団結して、代表Dへ直訴し、総括を辞めさせるべき、というような話の流れになりました。


 まぁ確かに、Nママ以外の方の話を聞いていても、総括は、ちょっと情緒不安定で、つい感情のままに長文メッセージを送りつけるようなところがありました。

 総括も、黙ってやられるような御人ではなく、このあと総括との激しい攻防があったのですが……省きます(笑)。


 最終的に、総括は、歴代初!総括を辞退することになってしまいました。


 ですが、事態はこれだけで終わりませんでした。



 ……つづいていいですか?(笑)

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