第30話 踊る阿呆に見る阿呆
『踊る阿呆に見る阿呆 同じ阿呆なら踊らにゃ損々』
というのは阿波踊りの掛け声だそうです。
私はこれまでの人生を振り返ってみると、見る阿呆のこともよくありましたが、今こうしてエッセイを書いている私は踊る阿呆になれました。
見る阿呆と言えば、私が小さい頃の初めて社会生活に触れた時の記憶があります。
三歳になり幼稚園に入りました。年少の一歳前、今で言う年年少ですね。私の小さかった頃は、遅めでいいと年長から幼稚園に入れる人もまあまあいたような時代だったと思います。だから年年少で幼稚園デビューは早い方ですね。
その時、周りの子ども達に全く馴染むことができませんでした。その記憶が少しだけあります。人を観察していた記憶があります。
後から母に聞いた話ですが。母は幼稚園の先生に私の幼稚園での様子を聞いたらしいです。「〇〇ちゃんはみんなが遊んでる姿を楽しそうに見てます」
と言われたらしいです。
楽しそうに……見てるだけなんかーい! って親も思ったと思います。私もそう思いました。そして、それを聞いた時、子どもながらにいたたまれない気持ちになりましたね。
そんなわけで、私は踊らないで見る阿呆でした。
大人になると自分がやるのではなく、子どもがいたりしたら、子どものやっているスポーツや習い事などを見守る方ばかりになりがちです。子どもがいてもいなくても、スポーツ観戦、映画鑑賞、美術鑑賞、音楽鑑賞、テレビ、読書など誰かがやっているものを見る機会の方が多くなるかもしれません。
見たり、鑑賞することもすごく楽しいし、有意義だし、沢山刺激受けるし、すごく良いことですが、自分の身体を使って自分でも何かできるといいなと思います。
小説やこうして文章を書くのでもいいし、ハイキングでもジョギングでもウォーキングでもいい。
『踊る阿呆に見る阿呆 同じ阿呆なら踊らにゃ損々』ということでどうせやるなら自分の身体を使って実際に体験したりしてやった方がいいよーってことですよね。皆さんも色々な趣味をお持ちだと思いますが、一度きりの人生楽しんだもの勝ちなので、やりたいことをどんどんやって楽しみましょー。
因みに私はピアノなんぞをやってます。
子どもの頃数年習っていて、大人になってから再開しました。習い始めて4年目に突入しています。子どもが習うみたいにすごい上達というのはのぞめませんが、まあ、楽しくやってます。
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