第2話

転生する前の記憶を思い出したのは5歳の時だった。

ていうか今朝だけどな。

朝起きたら俺転生してんじゃねってなって思い出した感じだ。

まずはあれを見ないとな、ステータス!今の俺のステータスはどんな感じなんだろう?


「ステータスオープン!」


俺がそう言うと目の前に半透明のウィンドウのようなものが現れる


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ステータス


名前 リヴェル Lv1


種族 人族


HP 20/20


MP15/15


SP 17/20


攻撃能力15 防御能力11

魔法能力13 抵抗能力12

速度能力12


スキル


【翻訳Lv-】【魔法拡張Lv1】【暗視Lv1】【身体能力強化Lv1】


称号


【転生者】


SP100

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別にステータスオープンなんて言わなくていいのだがこういうのは気分だな。


この世界での俺の名前はリヴェルらしい、種族は人族?普通の人間だろうか。

このステータスが高いのか低いのかはわからない、後知らないスキルや称号ってのも生えてきてるし。確認してみるか。


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【暗視Lv1】

暗闇での視界にプラス補正

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暗視はあれば便利程度のスキルだな

地味だが役に立つ時が来るかもしれない


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【身体能力強化Lv1】

物理ステータスにプラスLv×1の補正がかかる

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これも良さそうなスキルだな、どんどん育てていきたい。

それじゃ本命いきますか!!転生特典!


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【魔法拡張lv1】

魔法スキルを使用する時様々な拡張機能を

付与することができる


Lv1 【拡散】

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【拡散】

魔法を複数発または広範囲で発動することができる

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おお!なんだか強そうだぞこれ、でもあれだなこれ魔法系のスキルがないと使えなさそうだな。魔法スキルを手に入れたら試してみよう。


翻訳も見てみたが効果はそのままだったが文字にも作用するらしい、一体どういう原理なんだと突っ込みたくなったわ。

称号も見てみようか。


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【転生者】

この世界に転生したものに与えられる称号

効果:特定種族固有のスキルの取得制限の開放

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は?強すぎないかこれ、例えば闇魔法ってスキルがあったとして魔族(いるかは知らんが)限定だとしても俺なら使えるってことだろ。冷静に考えてもやばくないかこれ。


そんな感じでステータス確認も終わったがそろそろ無視し続けるのも無理なんだよな。え?なにをだって俺の周りの牢だよ!なんで俺牢屋の中にいるの!?落ち着け落ち着け!まだ焦るときじゃない。周りをもっと確認しよう。

四方を牢に囲まれていて中には藁布団とトイレなのか知らないが桶がある、そして俺はボロボロの服を着ていておまけに足枷と左手の甲には謎の魔法陣が刻まれている。

んー奴隷確定演出!オワタ!転生したら奴隷だった件なんですけど、これって詰んでる?マジこれどうやって巻き返せばいいん?

俺はどうにか脱出できないか周りを見回す。どうやらここは奴隷の倉庫らしいここから見えるだけでも牢屋5つある。右隣のやつはこちらに背を向けていて、左隣りのおりに入ってるやつは顔が死んでいる。


「おい!そっち側のやついるなら返事してくれ!」


通路を挟んだ他の牢屋の奴らは薄暗くて姿を確認できなかった。やばいやばいここの奴らもしかしなくても精神壊れて廃人になっちゃってるわ。


そんな事を考えていたら倉庫の中に誰か入って来たようだ。こっちに何かを持って近づいてくる。怖すぎだろ。


「今日の飯だ」


男はそう言いながら檻の受け渡し口に何かを置き去っていった。

何だこれはスープ?とパンかな?俺は普通にお腹が空いていたので食べてみることにした。


「ううぇーまっず」


スープは冷めている上に舌触りも悪いしパンの端っこはかびてるし最悪だ。

くっそこれからは毎日これを食っていくのか先が思いやられるな。


俺はどうにかスープとパンを腹に入れすることもないので虫の湧いてそうな藁布団でねることにした。













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死んだ瞬間召喚されたら俺が一人増えました @KURONOINU

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