世界小話-3  王政派と反王政派

お久しぶりです。やたら期間が空いてしまっていましたが、実生活が忙しくて更新できませんでした。


今回説明させていただくのは王政派と反王政派についてです。

書いて字の通りなのですが、第一章の時点で帝国貴族は王政派と反王政派に二分されています。

原因は現王が碌でもない政策を打ち立て続けているからの一言に尽きます。

帝国はいわゆる専制君主制の国家です。強大な権力を持った帝王がいて、その下に公族が領地を下賜されて忠誠を誓う……という江戸時代の幕藩体制のような政治システムで運営されています。そのため諸公族領へはいくら帝国王でもあまり口出しできないような状態で従来までは運営されていました。


しかし現王になってからそれぞれの領土の法令などを帝王が自由に書き換えることができるようにしたりするなど、王政府がそれぞれの公族に自由に指示ができるような国に変化させてしまったことをきっかけに王政に反旗を翻そうとする公族が生まれてしまったのです。

そこで現王はのちに暗愚の大刑と呼ばれる反王政派の大弾圧を決行します。それによってレイシャの父親も処刑され、彼女は孤児となりました。

またそれまでたくさんいた軍族も一気に縮小させ、大兵団長(一話時点でのサルバリットの役職)以上の人間でないと軍族と看做さないようにしてしまいます。

それによって反王政派閥が水面下で過激化し、王政派閥の貴族を襲う事件が頻発する事態まで発展してしまったのです。


作中でも語られるようにサルバリットは王政派閥に属しています。なんなら棟梁のような扱われ方もしています。

それ故シンの身に危険が及ぶようになってしまったのです。

なぜサルバリットが王政派閥に属しているのか、などといった部分はいずれ本編で語ろうと思っています。


それまでお待ちください。

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ほむらの灰 ー魔術師 シン・グレイライン 鳥塚 勇斗 @triduka333

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