第三話 読者の頭の中にはキャラクターがいる

有名な作家さんたちが雑誌やXなどで、作品の創作について語る時に、キャラが勝手にしゃべって、それを書き写しているだけだ。というような発言をしていることを聞いたことがあると思います。


これは、そこまで不思議な話ではなく、キャラクターが作り上げられると、人格が生まれます。そうすると、このキャラならこういう発言をする。この時にはこういうノリで立ち振る舞う。というのが出てきます。そのことによって、キャラが動く、話すといった現象が生まれます。


おそらく、これを読んでくださっている、作者の方々も同じような感覚で書かれているのではないかと思います。


ここで、私が言いたいのは、キャラが勝手に動いたり、しゃべったりするのは、作者に与えられた特権ではないということです。


さらにいうと、読者でも、作品の造詣が深くなれば、ある程度は、キャラが人格を持った存在として、認識できるようになる、ということです。


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例えば、登場人物がAとBの作品があるとします。

この作品を読み進めていくときに、

Aが、Bに対して「〇〇〇〇」と言ったら、Bからの返答や行動を、物語を読む前からある程度予測できたりする経験があると思います。


これが、まさに、読者の頭の中にもキャラクターがいる。ということです。


この、読者の頭の中にキャラクターがいるということを知った上で、作者の皆さんに気を付けてほしいことがあります。


それは、常に作品の中に出てくるキャラクターの言動、行動は読者に精査されているということです。


いままで作らてきたキャラをもとにして、このキャラならこの発言をするであろう。この発言はしなさそうだ。こういったことを、読者は自然と頭に思い浮かべながら読むため、当然憶測から外れれば読むのが止まります。


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例えば、女子にあたりが強い男子が、いきなり、下手から女子に丁寧語で話しかけるみたいな。いわるゆ、そうはならんやろって言われるような展開です。


これが、起こると、読者の脳の思考は一旦リセットされ、再構築されます。

しかし、これが繰り返し行われると、エネルギーを無駄に消費する作品となり、読んでて、わかりにくい。という評価につながる可能性が大きいです。



つまり、キャラの発言や言動には一層注意して物語を書いていただきたいなと思ってます。


私達読者は、会話の語尾などといったほんの少しのところでも、引っかかったりして、読むのが止まってしまうのが多々あります。


だからこそ、こういったことを、減らせれば、作品の面白さなどといった、読者に見てほしいところ以外での余計なマイナス点は減らせると思ってます。



ということで、今回は、ここらへんで終わりにします!


読んでくださってありがとうございました!!!!









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