第5話 なぜ「チンパンジー」なのか
(人間世界の)常識で考えれば、スーパーの保安係も警察官も、共に人間ではなく、猿・チンパンジー並の行動を取っていた、と私は思うからです。
① 万引きとは
「買物をするふりをして、店頭の商品をかすめとること。また、その人」 広辞苑 第七版 (C)2018 株式会社岩波書店
② 万引きという犯罪の成立
店頭の商品を店の中でポケットやカバンに入れても、万引きにはあたらない。 そのまま店で会計をせず、店の外へ出た瞬間「万引き」となる。
もっといえば、最終的に裁判所で「万引き」と判定されて、初めて犯罪となる。裁判所で公平な裁きを受けさせず、自分たちの力で犯罪を作り出したいがために、警察署に引きずり込んで強圧的に自白させようとする。この自白強要・脅しで、今までというか、今現在も、多くの無実の被害者が出ている。 スーパーの保安係や警察官が、勝手に「犯罪」と認定できるはずがない。ここは、北朝鮮でもなければ、明治・大正・昭和の暗黒時代日本でもない(はず)なのです。 民主主義国家なのですから、裁判所で正式に判断が下されるまでは、容疑者であり犯人ではない、容疑であって犯罪ではないはずです。
ところが、警察とは、警察署に閉じ込めて拷問し、嘘の「自白をさせる」ことで、勝手に犯罪にしてしまう。犯罪(者)を検挙したという実績になるから。
ところが、そのくせ、在日韓国人や朝鮮人には弱い。 パチンコ屋や芸能プロダクションやら、警備会社やらスーパーの保安係だの、再就職先を斡旋してもらえるから。ここが偽善者・二枚舌と言われる所以です。
しかし、今さら驚くには当たらない。 正義ではなくゼニカネ・女が、明治時代から続く、彼ら警察官の思想・信条です。(父から聞いた)ひいじいさんが言っていたことであり、40年前にアメリカのイタリア系移民が、米映画「Once Upon A Time in America」(セルジオ・レオーネ監督)を引き合いに出して、当時ボストンに住んでいた私に言っていた(アメリカの警察の)ことなのです。
③ 警察官はまっとうな人間として為すべきことをしていない
今回、通報を受けた警察官が、先ず第一に確認しなければならないのは、なにを以てスーパーの保安係は「万引き」と断定したのか、という点でしょう。
「スーパーで万引き犯を捕まえたので、来て下さい。」と警察に通報があった時点で、警察官は「本当に万引きしたのですね?」と確認するはずであり、するべきなのです。もし、この警察官がまともなビジネスマンであれば「警官の経費とパトカーのガソリン代を考えれば、万引きという妄想につきあっている暇はない。」はずです。
「本当に万引きした現場を見たのですね。もし、そうでなければ、あなたは名誉毀損で訴えられますよ。」と、警察官らしく、(緊急)出動する前にひと言、スーパーの保安係に釘を刺(確認する)理由も時間もあったはずですし、警察官としてそうしなければならないはずです。だいたい、74歳のおばあちゃんがスーパーの保安係室に拘束されて、逃げ出せるわけがない。
「万引きをした」と訴えるスーパーの保安係も、「万引きではない」と主張するおばあちゃんも、この時点で立場はイーブン(平等)なのです。 それをヒマで暇でしょうがない、なおかつチンパンジー並のオツムの警察官だから、バナナという餌に飛び付いた(喜び勇んで駆けつけた)のでしょう。 そして、この警察官は条件反射的に飛び出し、おばあちゃんのバックに入っていた、いなり寿司を見ただけで「現行犯逮捕」して、警察署へ連行した。
④ 警察官個人ではなく警察署自体がチンパンジー
一人の警察官の誤りなら、まだ救いようがあるが、彼が戦利品として捕獲した「犯罪者」を自慢げに連れて帰った警察署自体がチンパンジー体質であったからこそ、お年寄りに3日間も被害を与えた、ということです。
個人がバカでも、集団がそれを補完する(足りないところをおぎなって完全にする)ことを期待して組織というものがある。 ところが、この滋賀県近江八幡市の警察署とは、署長以下、全員がチンパンジーであったが故に、80時間以上も74歳のお年寄りを鉄格子の中に閉じ込める、なんていう狂気の沙汰を組織として行なっていた。
共同通信や関西ニュースKANSAIの記事によると、女性(74)のカバンに、いなり寿司があるのを確認し、窃盗容疑で現行犯逮捕した。 女性はスーパーでも警察署内でも、一貫して「万引きではない。知り合いの人に買ってもらった。」と述べているにもかかわらず、警察官も警察署内の課長も部長も警察署長も、それを確認しようとしない。3日間も。
「疑わしきは罰せず」という民主主義国家の法の原則からすれば、おばあさんの言い分を先ず裏付けるために、いなり寿司を女性に手渡したという男性を即座に探しに行くはずです。 また、スーパーの保安係に対し、店の在庫数と販売数を照らし合わせることを要請する「義務がある」はずなのです。 なによりも、スーパーの警察官OBが「万引き犯」と断定したからには、
○ スーパーの保安係が「この女性が店頭のいなり寿司を彼女のカバンの中に入れるところを目撃した、或いは、監視カメラにその映像が映っている」という証拠があるはず。
○ また、このおばあさんは、店の中で知り合いの男性からいなり寿司をもらったという。
であれば、その様子が店内の監視カメラに写っているはず。 その男性がいなり寿司をレジで購入した後、再度、店内に戻り、おばあさんにそれを手渡した。その一部始終を見ることができるはずです。
上記事実の認定をしたあとで、はじめておばあさんの「万引きという犯罪」を当人に追求するべきでしょう。
ところが、警察署長というのはだいたいが東大卒であり、何百人もの大卒が運営する警察署全員が、組織として全く機能していないので、こんな「破廉恥な犯罪」が警察署内で行なわれていた。かつて、小林多喜二を警察署内で惨殺したのと、本質的には同じことではないでしょうか。
しかし、
東大卒が率いる組織が、そんな単なるバカというはずがない。 これは、なにかの意図を持って行なわれた事件・芝居ではないのか。
いろいろ推測はつきますが、もっとも妥当と思われるのは、「犯罪捏造」によって、社会不安を引き起こし、警察の存在感を高めることで警察予算を増やそうという、昔からの警察の行動原理。毎日、全国的に発生する諸々の「犯罪とされる事件」のほとんどが、この行動原理に基づいて「意図的に」行なわれているのではないか。 彼らにとって、「警察の評判」なんてどうでもいいんです。
どうせ、警察署長以下だれも 名前は公表されなければ罪にもならないのですから。
日本国中の一般市民は、とにかく「警察という組織は恐ろしい」「警察官個人の判断で身柄を拘束される」と、恐怖におののく。
それが彼らの統治主義・問題解決手法なのでしょう。
⑤ スーパーの防犯係も警察官も「犯罪」がなければ、飯が食えない
スーパーの保安係と警察官は「ぐる(悪だくみなどの仲間。共謀者。)」と見られてもしかたがない。 保安係は「万引きという犯罪」がなければ職を失う。 警察官も、毎日やることがないのだから、なにがしかの「適当な犯罪」がほしい。 ところが、「クルド人の暴動」だの、定年後にお世話になるであろう○チ○コ屋の息子のトラブルなんてのには関わりたくない。 女子高生の万引きとか、電車内での女子高生の痴漢被害とか、女子高生のストーカー被害とか、女子高生の自転車の二人乗りとか、とにかく面倒なトラブルのない、尚且つ、うま味のある(楽しめる)事件がご希望なのです。
ここに、警察官とスーパーに再就職した警察官OBの「緊密な関係」がある。かれら両者ともに、とにかく「犯罪」が欲しい。
だから、「怪しい者」をスーパーでも書店でも、見つける・拘束したならば、すぐに110番通報する。
○ 「怪しい者」を警察に引き渡した時点で、スーパーの警察官OBの任務は完了し、彼の実績となる。
○ 警察官も「容疑者を確保」した時点で、お仕事をした、ということになる。「警察署に連行した」という事実だけで、彼らの仕事の点数になる。
こうして、毎日、日本中至る所で、万引き・痴漢といったレベルの犯罪が無数に作り出され、罪のないたくさんの日本人が「警察官や警察官OBが飯を食うための犯罪劇」に巻き込まれて迷惑している。
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