第29話 側近2人との戦い
ボク、ラムル達は
砦を雑魚達を倒しながら進んで行く。
すると
茶髪ボサボサヘアーの巨乳美少女が立ちふさがった
タガーを2刀流構えており、強そうだ
「強そうなやつが来たね、ボクがやる」
ボクは構えた
「私は妖魔王様のが1人側近、ドロンよ。」
ドロンね
「覚えておくよ、ボクはラムル・ナイトメアだ」
ドロンはタガーを構えながら言った
「随分と暴れてくれたようね、殺してあげるわ。
妖魔の恐ろしさ、刻み込んであげる。」
ボクはドロンに蹴りかかる
ドロンはかわしながらタガーで斬りかかって来る
ボクはそれをかわす
「「…こいつ、出来る」」
お互いそう思ったであろう
ボク達はお互い攻撃をかわし合う
互角のやり合いを何度かした
「ええい、決着がつかないわね。
なかなかやるじゃない、貴女」
「そっちこそ、なかなかの使い手のようだ」
ドロンはタガーを構えながら言った
「とっておきを見せてあげるわ。」
「とっておき?」
ドロンのタガーの先から風の刃が出て来た
「!!!!」
「これで間合い上昇、互角から優位に変化ね。」
そう言いながらドロンは斬りかかって来る
ボクはさっきまでと同じ要領でかわそうとするが
「きゃっ!!」
腹を斬られてしまう。
「さっきまでと同じ要領でかわせるわけないでしょ!!
こっちは間合いがアップしてるんだから、バカじゃないの?」
このままではまずい
ボクは反撃の機を捨て、回避に徹する。
「そりゃそりゃそりゃそりゃ!!」
ドロンは猛スピードで斬撃をこちらに放ってくる
絶好調だ。
ボクにはかわすしか出来ない
「どうしたのかしら?反撃しないと勝てないわよ?
勝ちを諦めた?」
「勝ちを諦めた訳じゃないけど…」
勝機が見当たらない
どうすればドロンに勝てるのか。
ボクは胸ポケットをまさぐってみる
そこには、拾っておいた毒の葉があった
そうだ。
「胸ポケなんて探っても、何もないでしょ?
ドンドン行くわよ、行くわよ!!」
ドロンは猛攻撃を仕掛けて来る。
ボクはかわしながら、葉っぱを口に含んだ
「毒の葉を口に含んだ!!何を考えて…」
ドロンは一時動揺した
ボクはドロンの攻撃を食らう覚悟で、ドロンにキスをした
「むぐっ!!」
ドロンはタガーのある位置、ボクの腹を斬って来る
痛い、だけどこれが決まれば勝てるはずだ
ボクはスパイとして、毒の口移しの訓練を受けている。
ボクはうまく毒をドロンの口内に入れ、ドロンに飲みこませた
そして全力でドロンから離れた
「はぁはぁ…これで、どうだい?」
ドロンは慌てて毒を吐き出そうとしている
「毒、毒はまずいわ、吐き出さなきゃ。おえっ、おえっ…出ない。
出ないわ!!」
「出ないように飲ませたからね、出ないよ。
あきらめなよ、君は毒で死ぬ。」
「体が、ふらついて来るわ。
私死ぬのね、こんなところで。」
ドロンは自分の人生を語り始めた
「私は親から虐待を受けて育ったわ、だけどめげずに修行して
妖魔王様の側近にまで出世した」
ドロンは瞳に涙を浮かべている
「それがこんなところで、終わりなんてあんまりよ。」
「かわいそうだけど、どんな事情があっても敗者が終わるのが
戦場だよ。安らかに眠って…」
ドロンに毒がまわって来たのであろうか
ドロンは地面に座り込む
「ゲホッゲホッ」
そして血を吐き始める
「く、苦しい…」
「せめて楽にしてあげるね、苦しませて死なす趣味はないから」
ボクはドロンの左胸を思いっきり叩いた
「ぐふっ!!ここで、終わり、か…ガクッ」
ドロンは座り込んだまま死んだ。
私、ビアンカ達はまわりで雑魚と戦って居ましたが
ラムルさんの決着がついたようですわ。
「ラムルさん、大丈夫ですか?怪我をしているようですが」
ラムルさんは笑いながら言いました
「大丈夫だ、問題ない。勝てたしね・・・ギリギリだったけど。」
メルさんは言いました
「…進もう、妖魔王のところまで。」
私たちはさらに砦の奥に進みましたわ。
するとそこには。
薄赤髪ロングヘアーの美少女が居ましたわ。
「我が名はビューティよ、妖魔王様の側近よ。
ドロンを倒し、ここまで来るとはやるじゃない。」
メルさんが剣を構えようとする、私はそれを止めましたわ。
「ここは私がやります、大トリのメルさんは、妖魔王戦まで温存しておくべきでしょうし」
私はレイピアを構えましたわ
「ビューティさんよろしくお願いしますわ、戦いましょう。」
ビューティさんの武器もレイピアですわ。
ビューティさんのレイピアと私にレイピア、お互いに突き合いますわ
レイピアとレイピアがぶつかる音が響きます
「「腕は、互角!!」」
ビューティさんは後ろに下がりましたわ。
「レイピア戦では互角のようね、なら面白いものを見せてあげましょう」
面白いもの?
ビューティさんは手から鞭を召喚しましたわ。
ジュリアンさんが驚いて叫びますわ
「手から鞭を!!どうやって!!」
「私は草魔法と言う、特殊な魔法を使えるのよ。
それで召喚したのよ」
草魔法、そんな魔法があったんですわね。
ビューティさんは鞭で私を打ってきますわ。
「きゃっ!!」
「もう1丁!!」
「いやん!!」
「鞭での攻撃は、痛みで死ぬほどきついと言うわ。
このまま攻撃されて、貴女は死になさ…」
「気持ちいいですわ」
『は?』
みんなが、私の事を奇異なものを見るような目で見つめています
何かおかしい事言いましたか?
「美少女からの攻撃、ご褒美じゃありませんか。
次は私がご褒美、与えてあげますわね。」
「何を意味の分からない事を!!」
ビューティさんが鞭を打ってきます、私はその鞭を奪い取りました
「なっ!!」
そしてビューティさんに当てます
「そりゃ!!」
「きゃっ!!」
「とりゃ!!」
「いやっ!!」
私は満面の笑みで聞きました
「自分で言うのも同化と思いますが、私は美少女ですので。
美少女からの鞭、ご褒美ですわよね?」
ビューティさんは返事しない。
「ビューティさん?」
ラムルさんが心臓の鼓動を調べます
「…動いてない、ショック死だ!!
鞭の痛みでショック死している!!」
そ、そんな…
「せっかく気持ちいい事をし合おうと思ったのに」
ジュリアンさんが突っ込んで来ました
「鞭打ちで気持ちいいのはお前だけだ。普通は痛いだけだ」
メルさんとラムルさんも頷いています
そうなんですか?美少女からの鞭打ち、ご褒美じゃない?
ご褒美じゃないんですか?私初めて知りました
メルさんは呟きました
「まったく、お前の戦いはいつもシリアスにならないな
変態的なオチで終わる」
「まぁ、それがビアンカらしいって言ったららしいけど」
褒められているんだか貶されてるんだか分かりませんわね。
まぁいいですわ、美少女に褒められるのも、貶されるのもご褒美ですし。
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