第28話 VS門番
妖魔が襲って来る
妖魔を殺す
食堂で妖魔を食べる、そんな生活が続いた
ジュリアンは言った
「妖魔を食うなんて、人間を食う妖魔と何が違うんだ?」
「仕方ないよ?きれいごとだけじゃ生きていけないんだし」
「あぁ、もったいないですわ」
「………」
俺は決意した
「俺たちで妖魔王を倒し、元の世界に帰してもらおう」
「妖魔王を倒すって、多分王ってつくぐらいだからめちゃ強いよ。
出来るの?」
「出来るか、出来ないかじゃない。
やるんだ、このまま妖魔を食い続けて居たら人間性を失ってしまう。」
人の形をした妖魔を平気で食い続ける
それはもう妖魔との違いが分からない。
人間や魔族と呼べないのかもしれない
そんなの嫌だ!!
「…君が決断したなら止めないよ。
どうやって妖魔王の場所を探る?」
「ビアンカが捕まえた捕虜が居るはずだ。
その捕虜から情報を探ろう。」
反対意見は、出なかった
俺隊は捕虜のカーニ・ヨコスが居る地下牢にやって来た
「カーニ…」
俺は声をかけた
「なんかようかいな?捕虜のアタイに。」
「妖魔王の本拠地の場所を教えろ。
妖魔王を倒し説得して、元の場所に帰る」
「ぷっ!!」
カーニは笑った
「何がおかしいんだ?」
「妖魔王様に勝てると思ってる事がや、アンタらは強いんだろうが。
妖魔王様の強さは異次元やで。」
異次元の強さ上等じゃねぇか。
「…上等、このままの生活を続けるよりは。
妖魔王に挑んで死ぬ方がいい
だから妖魔王の居場所を教えろ」
「妖魔王様の居場所は、ここから北に5時間進んだところや。
せいぜい頑張るんやな、まっ、勝てないと思うけど」
「…北に5時間か、分かった。
さっそく向かおう」
「「「おー「ですわ」」」
俺たちは校長先生に内緒で飛び出し
北に5時間歩いた。
すると、砦のようなものが見えて来た
そこには美少女がたくさんいる、妖魔だろう
「おそらくここが妖魔王の砦、押し入ろう」
仲間たちは頷いた
俺たちは門の前にやって来る
そこには3メートルはあろうかと言う、赤髪ショートヘアーの巨大な門番が立って居た。
美少女だが全身筋肉質である。また胸もでかくKカップはあるだろう
「何者だ?お前ら。ここは妖魔王様の領域だぜ!!」
「妖魔王を倒しに来た。邪魔しないで通してくれるなら、
殺さない」
「邪魔しないで通してくれるなら、だと?
俺は門番だぞ、俺を舐めるな。」
そう言うと門番はハンマーを構えた
戦闘は避けられない
「お前ら3人は強い、ここで消耗させたくない。
1番最弱の俺に、ここは相手させてくれ」
ジュリアン?
「ここで戦わないと、出番無くなりそうな気がするしよ」
「…そこまで言うなら任せよう、俺たちは見ているぞ」
門番は呆れたように言った
「全員で来ればいいものを」
「全員で1人を、はカッコ悪いからな。
ここは正々堂々行かせてもらうぜ」
俺、ジュリアンは。
タガー2を2本構えて、聞いた
「お前、名前は?」
「俺か?俺の名前はビックだ。」
「名前通りでかいのな。
いいぜビック、お前を倒して押し通ってやる」
そう言っている間に、雑魚が気づいて
門番の周りにやって来た
メルは言った
「雑魚は俺達が相手する、任せろ」
「君は門番に集中を!!」
心強い仲間だ、お言葉に甘えて門番に集中させてもらうぜ。
俺は2刀流タガーでビックの腹を斬った
「どうだ?」
「その程度か?」
ビックはダメージを受けていない!!
斬ったのに。
ビックはハンマーを振り下ろしてくる
俺はそれをかわす
地面にクレーターが出来た。
「あ、あぶねぇ!!」
「俺は筋肉に自信があるんでな、攻撃力も防御力もおりがみつきよ」
攻防に優れた筋肉、確かに厄介だが。
「おっぱいまでは鍛えきれないだろ!!」
俺はビックのおっぱいを斬ろうとする、だがビックは腕でガードした
「!!!!」
「確かに鍛えきれない、なら腕でガードすればいい。」
なるほど、胸対策も万全と言う訳か
ビックはハンマーで攻撃する、それを俺がかわす。
俺がカウンターを仕掛けるが通用しない。
そんな展開がしばらく続いた。
「ちっ、このままじゃきりがないな
ちょこまか動きやがって、男らしく堂々と戦ったらどうだ?」
「ちょこまか動くのが、俺流なものでな。」
とは言え、ちょこまか動いても攻略法が見つからないのが事実
どう仕留めるべきか
「…こんな手使いたくないんだが、それしか勝算が見えねぇ。」
「???」
ビックは???マークを浮かべている
俺の考えている手が分からないんだろう
まぁ、分かるわけないよな
レディ相手に卑劣な手だ
「おらぁ!!」
俺は胸を狙う、ように見せかける
ビックは予想通り胸をガードした。
だが俺の胸狙いはフェイントだ。
俺はビックの股間を思いっきり蹴った
「つ、つぅうううううううう!!」
「乙女のこんなところ狙いたくなかったんだが。
これしか手がないから仕方ないよな。」
ビックはあまりの痛みでガードを下げる
その隙に、俺はジャンプした。そして。
ビックの胸を斬った
ビックは仰向けに倒れた
「そ、ん、な、と、こ、ね、ら、う、なんて…ガクッ」
「確かに、褒められた手じゃねぇよな。
だが勝つためだ」
戦いでは手段を選んでられないのさ。
メルは聞いて来た
「雑魚は片付けた、そっちは終わったか?」
「あぁ、ちょっと卑劣な手を使ったけどな。」
「卑劣な手?」
「聞かないでくれ、進むぞ」
進んで妖魔王を倒す。
俺たちはまだ門番を倒しただけだからな。
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