第24話 襲撃と腹減り


ガシャーン!!と、ガラスが割れる音がした

教室からだ


「まさか、教室にも」


「急いで引き返そう!!」


俺達は急いで教室に引き返した




そこでは生徒達が妖魔の襲撃を受けて戦っていた

数十体の妖魔と乱戦になっている


生徒達は妖魔と互角に渡り合えているようだ


「ぬぉおおおおおおお!!」


俺は慌てて生徒達に助太刀し、妖魔の胸を斬っていく


「きゃっ!!」「あっ!!」「いやっ!!」


俺の助太刀で一気に場の状況が変わった

生徒達が優勢になって行く。


妖魔の小隊長らしき美少女が言った


「強い、勝てない。逃げるよ!!」


妖魔の小隊長は逃げて行った。


「何とか追い返したか、犠牲者は出てないか?」


俺はそこらへんの男子生徒に聞いた


「あ、あぁ…なんとかな。」


なんとか、か。

それにしてもいきなり妖魔の襲撃、どういう事なんだ?

そもそも、外の景色が違う。ここはどこだ?




とりあえず教員たちが集まって、

職員室で教員会議を開くことにしたらしい。

先生は職員室にいったん行く


職員会議の結果

ここは前居た場所とは異なる事、妖魔が出る事などの情報を整理した

情報を整理しても情報はそれ以上出てこないが。


新たなる情報を得るために、次妖魔が襲ってきた際は

捕虜を1体捕ることが決まった。




また、1番下の階である1年生の階に妖魔が来るのはあきらかなので。

2年生と3年生が、1年生の階を見回りする事になった


俺は希望して、ラムル、ジュリアン、ビアンカと見回りをする


「なんだか大変な事になったね」


「あぁ、そうだな。

  女の子をナンパして、呑気なライフを送っていたのに」


「でも、妖魔の女の子の胸の触り心地は、よかったですわよ?」


「「「………」」」


俺達3人は呆れた目でビアンカを見た

こいつは、下半身でしか物事を考えられないのか

こんな大変な事態になっても




予想通り妖魔は襲撃してきた

今度は準備出来ていたので、腕に自信がある生徒が

妖魔に対処する


「きゃっ!!」「あん!!」


妖魔はあっという間に殺されていく。

ジュリアンが叫ぶ


「1人捕虜にするのを忘れるな…」


「いや、その心配は無用だ。

  ビアンカを見ろ」


ビアンカは1番貧乳な、青髪ショートヘアーで小柄な妖魔の

胸を揉んでいた


「つっ!!くっ!!」


「巨もいいですが、たまには貧も悪くないですわ。」


「妖魔ならビアンカが捕らえてくれてる」


「なるほど、なら遠慮はいらないな。」


俺達はビアンカが胸を触って居る以外の妖魔を駆除した


ちなみに校内にある妖魔の死体は、焼却炉で燃やされた。




俺達は妖魔を捕らえたチームと言う事で、教師陣が行う

妖魔の尋問を見学する


校長のルナ、紫髪ロングウェーブの美少女で、ラムル並に巨乳。

角が2つ生えているツーホーン、ラムルと同じ種族だ。

校長は捕らえた妖魔に尋問する


「ここがどこか吐きなさい」


「嫌なこった。」


青髪ショートヘアーで小柄な妖魔は口が堅いようだ。

ここがどこか吐く気はないらしい


「吐かないなら、痛い目を見てもらうわよ!!」


校長は妖魔の顔面を殴った


「がはっ!!暴力は無駄だ。

   私達の口は堅いから。」


校長はその後も妖魔を殴りまくった

だが妖魔は口を1つも割らなかった


「…ここらの妖魔は口が堅いようね。

   もういいわ、とどめを刺しましょう」


校長は妖魔の胸を刺した


「がはっ、お前らは何も分からない。ざまぁ、みろ…ガクッ」


妖魔は死んだ。

だが問題は何も解決して居ない


俺は聞いた


「どうするんですか?校長先生、妖魔からの情報は0

 情報はありませんが。」


「警戒を続けるしかないでしょう。

 警戒を続けて、妖魔をなるべくとらえて尋問していく

 すべての妖魔が口が堅い訳じゃないだろうしね。」


確かに、すべての妖魔が口が堅い訳じゃないはずだ。

襲撃して来る妖魔にも個性があるはず

口が柔い堅い、あるはずだ。




その日の夜、俺達生徒全員は食堂で食事を食べる


「カレーライスが、こんなちょびっと?」


俺はがっかりした

食堂のレプリカヒューマンは言った


「いつ帰れる分からないから。

 これしか渡せないのよ、ごめんね。」


くっ、まぁ仕方ない事か


「だが、これっぽっちじゃお腹一杯にならないぜ。

  明日から戦えるかなぁ?」


「戦うしかないよ、お腹が空いていても

  状況が打破されるまで、腹減り状態でも頑張るしかない」


確かに、腹減り状態でも頑張るしかないか。




ビアンカはラムルの胸をいきなり揉んだ


「ひゃっ!!」


「空腹のパイタッチ、これでお腹が膨れますわ。」


「いきなり人の胸を揉むな!!」


「ぐはっ!!」


ラムルは裏拳で、ビアンカを倒した

まったくビアンカは、どんな時でも変態だな。


ジュリアンはつぶやいた


「学校の食料、いつまでも持つ訳ねぇよな。

  食料探しに出かけなきゃ、いけねぇよな。」


まぁ常識的に考えればそうだ。

ここの食料が∞に持つ訳ない


いつかは食料探しに出かけなきゃいけないだろうな。

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