第19話 山賊退治(前編)
学園祭の準備が始まったが
俺達には生活費が必要だ
クエスト受付所でまた依頼を受ける事にした
俺達はクエスト受付所の掲示板を見る
「妖魔退治は経験したし、賊退治の依頼を受けるか?」
ビアンカはテンション低めに言った
「賊は人間か魔族ですわよ、出来れば殺したくありませんわ。」
「だが、賊は人々に害を為す。
誰かがやらなきゃなるまい。」
「確かに、そうですが…」
俺は真剣な表情で言った
「妖魔以外の殺しにも慣れないと、この世の中やっていけない
と言う事でこの賊退治を受けよう。」
「…まぁ、乗り気ではありませんが受けましょうか」
ビアンカは乗り気じゃないが、依頼を受けてくれることにしたようだ。
よし
俺は依頼書を剥がし、受付に渡した
「この賊退治、山に居る山賊退治の依頼受けます」
「分かりました。」
こうして俺達は山賊退治の依頼を受けた
俺達はさっそく山賊の居る山にやって来た
「ここが山賊の居る山か。」
「さっさと仕事終わらせるよ」
俺達は山賊の居る山に入って行く
不用心にも山の入口に見張りを置いてないようだ
これは、余裕かな?
山に入ると雑談して居るレプリカヒューマンと人間の男を見かけた
ピンク髪ロングヘアーのレプリカヒューマンが言う
「ここのリーダー、私達を大切に思ってないって言うか
そんな感じするわよね。」
黒髪ショートヘアーの人間の男は言った
「山賊のリーダーなんてそんなもんだろ。」
「まぁ、確かにね。」
部下を大切に思ってないリーダーか。
山賊事情も複雑なようだ、だが容赦はしない
俺はラムルに目で合図を送った
ラムルは頷いた
俺は奇襲で、人間の方の心臓を刺した
「がはっ、なん、だ…」
ラムルは奇襲で、レプリカヒューマンの胸を叩く
「きゃっ!!な、に…」
2人は何が起こったかよく分からないまま、死んだであろう
ビアンカが言った
「ピンクの方、かわいかったのにもったいないですわ」
「だが悪党は悪党、殺すべきだ。
次行くぞ」
さりげなく、俺は初めての同胞殺しだな。
でも罪悪感は湧かないな。
レプリカヒューマンを初めて殺したときの方が、罪悪感があった
レプリカヒューマンの見た目が美少女だからか?
俺達が進んで行くと。
おしっこをしている
オレンジ髪ショートヘアーのレプリカヒューマンを発見した。
「あっ」
レプリカヒューマンは顔を赤らめた
ビアンカは叫んだ
「ラッキースケベですわ!!ラッキースケベですわ!!」
ジュリアンは言った
「終わるまで待っていてあげようぜ、それがマナーって言うもの…」
「問答、無用!!」
ラムルはおしっこをしていたレプリカヒューマンの胸を、思いっきり殴った
「きゃっ!!」
レプリカヒューマンはおしっこを出したまま仰向けに倒れる
「こんな死にざま、嫌やわぁ…ガクッ」
レプリカヒューマンは死んだ
ジュリアンが顔をしかめた
「待っていてあげてもよかっただろうに。」
「戦場に容赦は無用だよ、相手が用を足してようと
殺せるときに殺す」
ラムルはここに来る前からそうだが、敵には一切容赦がないな
そう言う所は残酷に思えるが、心強いったら心強い
俺達は賊を退治しながら進んで行く、すると広いスペースに出た
そこには賊が4人居た
4人が一斉にこちらを振り向く
『敵襲!!』
4人と言う事は、1人1担当出来るはずだ
とりあえず俺は黒髪ロングヘアーのレプリカヒューマンを相手する事になった
「敵は殺すわ!!」
レプリカヒューマンは俺に突撃して来る
だが、俺は賊などに負けない
俺はあっさりカウンターでレプリカヒューマンの胸を斬った
「きゃっ!!つ、強い…」
レプリカヒューマンは死んだ
ラムルは青髪ショートヘアーの男を見下ろしている
男からは血が出ている
ラムルも余裕で倒したらしい
ジュリアンは金髪ショートヘアーの女を見下ろしている
ジュリアンも余裕で倒したんだな
ビアンカは青髪ロングヘアーのレプリカヒューマンにセクハラをしていた
「どうですか?感じるでしょ?感じるでしょ?」
「ひゃっ、あん。やめなさいよ、こんなところで」
レプリカヒューマンの胸を揉んでいた
「やめませんわ、山賊を襲撃中に美少女と出会う
役得ですわ、役得は生かさなくては」
ビアンカ…
俺はビアンカに拳骨した
「いたっ!!何しますの?」
「さっさととどめを刺せ、増援でも呼ばれたらどうするんだ
不利になるだろ」
「ですが、ですが…」
俺はビアンカを睨みつけながら言った
「ですがじゃない」
ラムルは無言でレプリカヒューマンの胸を叩いた
「きゃっ!!」
ビアンカは残念そうに言った
「あぁ、もったいない…」
ラムルはマジギレしながら言った
「もったいないじゃない、戦場で何やってるの?
敵はきちんと殺す」
「…むー。」
ビアンカは納得してなさそうな目をしている
こりゃ今後も目をつけた敵にセクハラしそうだな。
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