年功序列のないファンタジー世界にTS転生して、冒険者学園に通う

第17話 初めての妖魔退治（後編）

夜道の中俺達はクイナを追う

クイナは逃げる

クイナは路地裏に入って行った

俺達はクイナを追う

すると、広いスペースに出た。

そこには巨大な美少女が立って居た

緑髪ショートヘアー、２メートル半

はあろうかと言う巨大美少女だ。

ビキニアーマーを着ていて、その桁外れに巨大な胸が強調されている

クイナはその美少女に助けを求める

「助けて、ビク！！」

「俺様のかわいいクイナじゃないか、何があったんだ？」

「正体バレしちゃったの、だからあいつら皆殺しにして」

ビクは巨大な剣を構えながら言う

「俺様に任せろ、かわいいクイナのためならやってやるよ」

俺は言った

「ここに来て新たな敵登場かよ」

ビアンカは言った

「でも、巨体ッ娘も悪くありませんわよ」

俺は突っ込んだ

「敵だぞ！！」

妖魔なのか、妖魔に協力する人間なのか。

判別はつかないがとりあえず敵だろう

「とりあえず、まずはあいつを倒して。

　　クイナを殺すしかねぇ！！」

俺は剣を持って突っ込んで行く

そして剣でビクを斬ろうとする、だがビクはそれを腕で受け止めた。

「筋肉に阻まれて、斬れない！！」

「俺様は美少女の体に見えるが、筋肉は相当なものなんだ。

　　俺様を斬ることなど、出来ん！！」

俺はビクに蹴り飛ばされた

「ぐはっ！！」

ジュリアンが近づいて来た

「だ、大丈夫か？」

「大丈夫だ、問題ない。」

だが筋肉の体は驚きだな

俺の剣が通じないなんて

クイナは笑顔で言った

「ビクは巨体で、すごい筋肉質なのよ

　　ビクを倒す方法なんてないわ。」

ビク、確かに手ごわそうな相手だ。

だがどんな相手にも攻略法はあるはず。

ラムルはビクに殴りかかった

「剣が無理なら拳で！！」

ラムルはビクの腹を思いっきり殴る。

だが

「い、痛い！！」

逆に痛かったようだラムルは怯んでしまう

「隙あり！！」

その隙にビクは巨大剣でラムルを斬った

「がはっ！！」

ラムルの腹が斬れ、ラムルは怯んで後ろに下がる

ジュリアンとビアンカはラムルに駆け寄った

「大丈夫か！！」「大丈夫ですの？」

「痛い、戦闘続行不可能かも。」

戦闘続行不可能

それはまずい。

ビクは笑顔で言った

「戦えないなら死んでもらうぜ、ツーホーンさん」

そして大きな剣を振り下ろして、ラムルに振り下ろそうとする

何か手は、何か手はないか。…そうだ！！

「魔力銃弾！！」

俺は魔力を銃弾のように射出し、ビクの左胸を撃ち抜いた

「ぎゃう！！」

クイナが叫ぶ

「ビク！！」

俺は笑顔で言った

「俺の十八番、魔力銃弾だ。

　　　貫通力はすごいぜ、胸をやられた以上妖魔は死ぬしかないだろ」

「クイナ、逃げ、ろ…ガクッ」

ビクはそう言いながらうつ伏せに倒れ、死んだ

ビクが倒れたことによる衝撃音が辺りを包んだ

すごい音だ。

「ビク、ビク…」

クイナはビクの死体に近づき、離れようとしない。

俺は聞いた

「どうした？もう逃げないのか？」

「私はビクを愛して居たわ、ビクが死んだ以上、生きる意味はない」

…妖魔にも愛はあるんだな。

「お前は人食いだ、斬る。

　　言い残す事はあるか？」

「…早くビクのところに送って。」

「…分かった。」

俺はクイナの胸を斬った

「つっ！！ビク、これで、あなたのところへ、行ける、わ…ガクッ」

クイナはビクに倒れ込むように死んだ。

ジュリアンはラムルの腹を心配して居る

「大丈夫か？腹…」

ラムルは笑顔で言った

「魔族だから、自動再生するから大丈夫だよ。」

魔族の自動再生って便利だよな

俺達は花屋にやって来た

花屋では緑髪ショートヘアーのレプリカヒューマンが、下着姿で座り込んでいた。

まだ逃げて居なかったのか

「まだ逃げてなかったのか？」

「ビビっちゃって、動けなくて」

ビアンカは笑顔で言った

「ビビって動けない、分かります。

　　心のアフターケアも大事ですわよね、私に名前と住所を…」

俺はビアンカに拳骨した

「いてっ！！何するんですの。」

「被害者の心の傷につけこむな。

　　レプリカヒューマン、とりあえず服を着ろ、人通りの多い通りまで送って行ってやるから」

「あ、ありがとう」

俺達は服を着たレプリカヒューマンを、人通りの多いところまで送って行った

これで妖魔に襲われる心配はないだろう

俺達はクエスト受付所に戻って、報告をした

クイナは妖魔だったこと

ビクという妖魔が居た事、ビクは胸を斬ったら死んだし。

魔族の外見でもないので妖魔だろう

ビクを倒した分、追加報酬をもらえた

これでしばらく生活には困らないな。