第13話 生徒会長との戦い


俺達は生徒会員に包囲された。


「ぬぉおおおおお!!」


俺は剣で奮戦するが、体を斬られる


「ぐはっ!!」


ラムルは拳で奮戦するが、体を斬られる


「きゃっ!!」


多勢に無勢だ。

エリーは残念そうに言った


「私が出るまでもありませんわね、兵力差だけで貴女達は死ぬ。」


確かに、このままじゃまずい

このまま戦えば多勢に無勢で、死あるのみだ。




俺達が包囲され、苦戦されていたその時


「ぬぉおおおおおおおお!!」


ジュリアン乱入してきて、生徒2人を斬った


「がはっ!!」「ぐはっ!!」


さらにジュリアンは回転し、生徒をもう1人斬る

俺は叫んだ


「ジュリアン!!何で!!」


「やっぱりダチは見捨てられねぇぜ!!」


ジュリアン!!

ジュリアンが来てくれた以上、気合いを入れないとな。




俺達は数十人の生徒相手に、押し返した


「なっ!!押し返しますか。

  これは私が出るしか…」


ラムルは言った


「雑魚は任せて」


ジュリアンは言った


「お前は俺達の中で1番強い。

  お前が生徒会長のエリーと戦ってくれ」


2人とも…俺を信頼してくれている。

俺の強さを信頼してくれている。

俺がやるしか、ない。


「エリーーーーーー!!」


俺はエリーに斬りかかった

ラムルとジュリアンが雑魚を、俺がエリーを相手取る形となる


エリーは剣を剣で受け止める。


「なんですの?魔族風情が、このエリーに勝てるとでも?」


「勝てる、勝つさ俺は」


仲間のためにも勝たなきゃいけない。


俺はエリーと剣をぶつけ合う

激しい剣戦の音が辺りに響く


「なっ!!この私と互角にやり合うなど…」


「俺はつええぇからな、仲間の命もかかってるし

  ここは絶対負けられねぇ」


激しい剣戦は続く。


俺は力で押しきろうとした。

相手の剣を俺の剣で押す。


「とりゃぁ!!」


「力比べですか?負けませんわ!!」


しかし力でも互角だ。

剣で押せない。


「私と互角だなんて、魔族風情が。

  生意気ですわ」


俺は魔族ではないんだがな。

でもまぁ、魔族の逃亡を手助けした時点で魔族とみなされてるか。


それはともかく、これはまずいな。

生徒会長はかなりの強さだ、倒せるとしても時間がかかる。

その間に教師陣にかけつけられたら、逃走成功の目はない。


「短期決戦で決める必要がある」


俺はいちかばちか、突撃の構えをとった


「突撃してくる気ですか?」


エリーはカウンターの構えをとる

やれるか?やられるか…な~んてな。


俺は指から魔力の弾を撃ち出した


「え?」


てっきり剣で来ると思って居たエリーは、対処出来なかったようだ

魔力の弾を胸元に、食らう


フェイント成功!!


「剣で斬ると見せかけて、魔力の弾を撃ち出す作戦だ。

  新必殺技、魔力銃弾だぜ」


「まりょく、じゅう、だん?」


銃弾はこの世界にないみたいだからな

魔力を銃みたいにすると言う発想がなかったんだろう

これは予想外な攻撃なはず


「さて、お前は怪我をした。

  どいてくれ、もう戦えないだろう」


「冗談じゃ、ありませんわ。

  魔族を通しては名家プライド家の名折れ」


そう言うとエリーはフラフラになりながらも剣を構えた


「ここを通りたくば、私を殺していきなさいな」


つっ!!

俺は人間は殺したくないんだが


「やるしか、ないのか。」


後ろから気配がした。

よく見ると、後ろから教師陣が迫ってきている。

教師陣はまずい!!


だが俺が戦っている間に、生徒会の雑魚は全滅したようだ

ジュリアンは言った


「ずらかるぞ、これ以上長居は出来ない。」


ラムルも言った


「長居して、ここで全滅しました。は嫌だからね」


「と言う訳だ、会長、今はスルーするぜ!!」


俺達は会長の居る校門を無視し

学校の敷地と敷地外を分ける壁を上って逃げて行った


「待ちなさい、待て…くっ!!胸元が痛い。」




俺達は走りながら会話する

ジュリアンが聞いて来た


「で、どうする?目的地はあるのか?」


俺は答える


「いやねぇ、人生終わった気しかしねぇ」


ラムルは冷静に言った


「いや、手はある

  港には船があるはず、適当な船に乗り込もう

   そうすれば君達が知らない場所へ行けるはず」


船か、どこへ行くかはギャンブルじゃねぇか。

だけど


「もうそれぐらいしか道はないか」


ジュリアンは言った


「クソ、やっぱり助けに来るんじゃなかったかな!!」


俺は笑顔で言った


「迷いながらも助けに来てくれるそう言う所、好きだぜ」


「え?好きってラブ?」


「ラブじゃねぇ、ライクだ!!」


俺は叫んだ

俺は女が好きなんだ、男好きではない。

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