第8話 農家からの依頼(後編)


俺達はレプリカヒューマンが居る洞窟にやって来た

洞窟の前には見張りが2体立って居た


緑髪ロングヘアーのレプリカヒューマンと、赤髪ロングヘアーのレプリカヒューマンだ


「行くぞ」


ジュリアンが言う

俺達2人は頷いた


俺は赤髪ロングヘアーのレプリカヒューマンに斬りかかる


「え?」


赤髪ロングヘアーのレプリカヒューマンはあ然としている

あ然としているレプリカヒューマンの胸を、俺は斬った


「きゃっ!!」


赤髪ロングヘアーのレプリカヒューマンは倒れた


隣では、ジュリアンがタガーを2つ持って、余裕そうに立って居る。

その下には緑髪ロングヘアーのレプリカヒューマンが倒れている

ジュリアンも奇襲に成功したらしい。


ラムルが言った


「今は夜だから、洞窟内に明かりがありそうとは言え、敵に消される恐れもある。

  だからボクが松明をつけている、ボクが照らすから、2人は攻撃を」


「「了解」」


俺達2人は頷いた

反対する理由はなかった、レプリカヒューマン程度なら2人で退治出来るだろう




俺達はレプリカヒューマンが居る洞窟に入る。

洞窟に入ると左右に道があった


「どっちへ行く?」


ジュリアンが聞いて来る

俺は答えた


「とりあえずまずは右を」


俺達は右の道を進んで行った、そこには扉があった。

俺達は扉を開けた


そこには3体のレプリカヒューマンが寝ていた


右から黒髪ショートヘアーのレプリカヒューマン、緑髪ショートヘアーのレプリカヒューマン

赤髪ショートヘアーのレプリカヒューマンだ


「「「zzz…zzz…」」」


ジュリアンが言う


「美人だな、殺すのもったいないなぁ。」


「でも敵だ、殺さなきゃ、ダメだ。」


俺はそう言うと、黒髪ショートヘアーのレプリカヒューマンの胸を刺した。


「がぅ…ガクッ」


ジュリアンは不満げに言う


「分かってるけどよぉ、それでももったいないぜ」


ジュリアンはそう言いながらも、緑髪ショートヘアーのレプリカヒューマンを刺す


「うっ…ガクッ」


ラムルは赤髪ショートヘアーのレプリカヒューマンをの胸を、思いっきり踏んづけた


「きゃう…ガクッ」


ラムルは事務的口調で言った


「逆側も多分部屋があるんでしょ、さっき行かなかった左側に行って

  レプリカヒューマンを処理しよう」


「「…了解」」


こんな美少女達を殺すなんてもったいない。

俺達のテンションは上がり切らなかったが

とりあえず俺達は逆の道の部屋に向かった




逆の道の部屋ではピンク髪ロングヘアーのレプリカヒューマンが寝ていた

下着姿で、そのたわわに実ったおっぱいを目立たせながら。


「zzz…zzz…」


ジュリアンは後ろを向いた


「あぁ、さすがに下着姿の女を殺すのはパスだ。

   流儀に反する」


ラムルは怒りの表情を向けた


「はぁ?これ仕事だよ、仕事舐めてる…」


「まぁまぁ、俺がやるから」


俺は怒りの表情のラムルをなだめた


「zzz…zzz…」


下着姿のレプリカヒューマンは寝ている


「ごめんな」


俺は思い切ってレプリカヒューマンの胸を刺した


「がふっ…え?あっ…ガクッ」


レプリカヒューマンは一瞬胸への衝撃に気づいて胸を見たが

もう手遅れであった、自分の胸を見た後死んだ


「………」


後味わりぃな。

俺は落ち込んだ


「落ち込んでいる場合じゃないよ、まだ奥がある」


ラムルはあくまでも事務的に言う

本当に容赦ない奴だ。




俺達はレプリカヒューマンの洞窟を奥へと進んだ。

奥に進んでいる最中、俺は鳴子の罠に引っかかってしまう


カランカラン、と音が鳴る


「しまった!!」


「バカ…何してるのさ」


奥からレプリカヒューマンが来る気配はない

あの部屋のレプリカヒューマンだけで、全滅したのか?

あるいは奥で待ち構えているのか。


「どうする?」


俺は聞く

ジュリアンは言った


「どうするって、進むしかないだろ」


ジュリアンの言う通りだ進むしかない

気づかれているかもしれなくて不安だが、俺達は進んで行った




俺達が奥に進んで行くと、俺達は広いスペースに出た。

その瞬間、ジュリアンの動きが止まった。


「どうした?ジュリア…!!!!」


ジュリアンの腹から血が噴き出した

ジュリアンはこっちに向かって下がって来る


「うっ!!」「ジュリアン!!」


ラムルは叫ぶ


「敵が居るよ!!気をつけて!!」


その言葉通りであった

ジュリアンの前には小柄な、金髪ショートヘアーのレプリカヒューマンが居た。


「奇襲成功や」


レプリカヒューマンはタガーを2つ構えている


ラムルはジュリアンを気にかけている


「ジュリアン、大丈夫?」


「少し、座らせてくれ」


ジュリアンは座り込む

戦える状態にないようだ。


俺がやるしかない。


「レプリカヒューマン、お前名前は?」


「ドリア・プリカンやで」


「そうか、俺はメル・ボケシャだ。

  仲間を傷つけたドリア、お前を許さない。殺す!!」


俺は初めて魔族に殺意を向けた

今まで魔族を殺した事はあるが、あくまで仕事だからだ。

明確な殺意を持ったのはこれが初めてだった


俺はドリアに向かって斬りかかる

ドリアはタガー2本で受け止める


「とりゃぁ!!」


だが俺は力でそれを押しきる


「きゃっ!!」


ドリアは怯んで下がる


「今だ!!」


俺はドリアを殺そうとする

その瞬間だった


「風魔法 砂かけ」


ドリアは洞窟の砂を風魔法で、俺に。

俺の顔にかけた


「ゴホッゴホッ!!」


俺は目が見えなくなる


「これでいただきやな」


ドリアがそう言いながら俺に斬りかかろうとして来るのが分かった。

だが俺はカウンターでドリアの腹を斬った。


「いたっ!!え?どういう事や?」


「俺が何度お父さんと稽古したと思って居る?

 相手の体格、動きを読む大事さは嫌と言うほど仕込まれた。

 目が少しの間見えなくても、問題なく動きを見切ることは出来る。胸までは      狙えなかったが」


俺の視界が戻って行く

腹を怪我したドリアがよく見える


ドリアは腹を抑えながら命乞いした


「うち、まだ死にたくないんや。

   助けてくれ、助けてくれぇな。」


俺はドリアに近づく


「…ごめんな、仕事だから」


「いややぁああああああああ…つっ!!」


俺はドリアの胸を斬った


「あぁ、あぁ、うちが、死んで、しま、う…ガクッ」


ドリアは仰向けに倒れ、死んだ。


「…大丈夫か?ジュリアンは。」


俺はジュリアンに近づいた

ラムルは答える


「大丈夫、傷は浅い、と思うけど。

  帰って医者に見せないと」


「わりぃな、迷惑かけて」


「いいって、気にするな」


ジュリアンが前を歩いてたんじゃなくて

俺が前を歩いていたら、俺が奇襲を受けていたかもしれないしな

運だ、運。




ジュリアンは立ち上がろうとする

そしてこけた


「あっ」


そして俺の胸に、おっぱいに手が当たる


「ひゃっ!!」


俺の顔が、急速に赤くなっていくのが分かる


「す、すまない、わざとじゃないんだ!!」


俺は顔を逸らした


「そ、そうか…ならさっさと離してくれ。恥ずかしい…」


「お、おう」


ジュリアンは慌てて胸から手を離す。

なんだよこれ、女みたいな反応じゃねぇか。俺…

俺は女になっちまったのか?


ラムルは言った


「ジュリアンはボクの肩に手をかけて、ボクが肩を貸してあげるから

  メルの肩を借りるのは、今気まずそうだし」


「あ、あぁ。」




俺達は洞窟にもうレプリカヒューマンが居ない事を確認した。その後…

ジュリアンはメルの肩を借りながら、村まで戻って行った

そして村の医者に手当をしてもらった。




その後俺達は依頼主の農家から報酬を貰う


「怪我した仲間が居て大変だったね、はいこれ報酬」


報酬はそこそこの額だった


「こんなに、いいのか?」


俺は聞く


「怪我した仲間も居るみたいだしね、負傷手当と言う奴さ」


「ありがたい、ありがとう」


お金はいくらあっても困らないからな。

所持金が増えるのはありがたい




その後俺達は学園のクエスト受付所に依頼の成果を報告し。

各自解散となった。

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