第5話 風呂での戦いと新たなる仲間
初めての依頼をこなした日
俺は血がついた体を流すためにも風呂に入る事にした。
俺は男子風呂の男子更衣室で
服を脱ぎ、ズボンを脱ぎ
肌着を脱ぎ、パンツを脱いだ
俺は視線を感じた
男子生徒達が俺の事をじーっと見ていた
「な、何見てるんだよ!!」
俺の顔は赤くなっていた。
俺は男だ、恥ずかしい訳じゃない。はずだよな?
俺が叫ぶと男子達は顔を逸らした
「なんだよ、あいつ。なんで女子なのに男子寮の風呂に」「おかしいだろ…」
俺は頭と体を洗い
タオルで股間を隠しながら風呂に入った
「ふぅ…」
すると金髪三つ編みヘアーのチャラ男っぽい奴が話しかけて来た
「お嬢ちゃん、お嬢ちゃんの居る場所はここじゃないぜ」
俺が女だからここに居るな、って言う意味か?
「俺の心は男だからな、俺の居る場所はここだ」
チャラ男はいらついた口調で言った
「出てけって言ってんだよ、分かんねぇのか?」
「分からないね、俺は男だし。
出て行かせたきゃ、力づくでやったらどうだ?」
そう言いながら俺は立ち上がり、拳を構える
「上等じゃねぇか、このアマ」
チャラ男はそう言って構える
とりあえず俺達は湯船の外に出た
「女だからって容赦しねぇぜ、頭のおかしい奴にはよ」「俺は男だ」
先手必勝と言わんばかりにチャラ男が腹に蹴りを入れてきた
「がはっ!!」
カウンターする暇がなかった、強い。
「女をなぶる趣味はねぇ、降参…」
「する訳ねぇだろ!!」
俺はまわし蹴りをチャラ男の顔面に撃ち込んだ
「ぶへら!!」
チャラ男は倒れる。
「俺の勝ちでいいか?」
「な、訳ねぇだろ!!」
チャラ男はそう言うと立ち上がった
チャラ男は俺の腹をパンチする、と見せかけて
逆の手で俺の顔面をパンチした
「ぶへら!!」
どうだ、と言わんばかりにチャラ男は笑う
俺はチャラ男の腹を思いっきり蹴った
「がはっ!!」
チャラ男は腹を抱えて、座り込む
「お、重い…」
「重いなら降参するか?」
俺はチャラ男に尋ねる
俺に人をいたぶる趣味はない
「冗談だろ、まだまだ行ける」
そう言ってチャラ男は立ち上がった
ナイスガッツだ。
チャラ男は俺の腹に膝蹴りを放ってくる
「ぐへっ!!」
俺はそれを受ける
そして俺はチャラ男の顔面に右ストレートを放った
「がはっ!!」
チャラ男は息をつく
「はぁはぁ、はぁはぁ…」
チャラ男の方がダメージは上みたいだ
俺とチャラ男はこんな調子で10分ぐらい殴り合った
チャラ男の蹴りが俺の顔面に当たる
「がはっ!!」
チャラ男は、やったかと言う表情をする。
だが俺は
チャラ男の腹に全力の右ストレートを叩き込んだ
「ぐはっ!!」
チャラ男は倒れた。
チャラ男は言った
「もう1歩も動けねぇ、俺の負けだ」
「はぁはぁ、はぁはぁ。
だがいい勝負だったぜ」
こんな熱い喧嘩をしたのは、転生前の学生時代以来だ。
俺はチャラ男の名前を聞いた
「アンタ、名前は?」
「ジュリアン、ジュリアン・ヤングだ。」
ジュリアン、いい名前だ
「俺の名前はメル、メル・ボケシャだ。
アンタパーティに入らないか?一緒に拳を合わせて、アンタと冒険したくなった」
ジュリアンは笑った
「俺はもうパーティに入って居るが、こんなに熱く戦える奴が居るなら
抜けてそっちのパーティに入るのも悪くないかもな」
「それじゃあ!!」
「そっちのパーティに入るぜ、面白そうだしな」
やった、仲間を増やしたぜ!!
ラムルに許可とってないけど
翌日の授業後、俺はさっそくラムルにジュリアンを紹介した
「これ、新しいパーティメンバーのジュリア…」
ジュリアンはチャラそうに言った
「ラムルちゃんじゃないか、デートのお誘いの答え考えてくれたかい?」
「げっ、チャラチャラジュリアンじゃん。
なんで”これ”を仲間にしようと思ったんだい?」
「”これ”とはひどいな、”これ”とは…」
俺は笑いながら言った
「仲間にしようと思った理由は、風呂場で拳で戦って認めたからだ
こいつを仲間にしたいって思ったからだ。男同士の友情って言う奴だ」
「いや、でも君女だよね?」
俺は自分の胸を揉みながら言った
「ちょっと膨らんでいるものが付いているが
俺は立派な男だぞ、心が男だからな!!」
ラムルは呆れながら言った
そして諭すように言う
「世間ではその膨らみがあるのを、女って言うんだよ」
「世間なんて関係ねぇ、俺は俺だぜ」
俺が男って言ったら、男なんだ!!
ラムルは呆れた顔をしている
「ラムルちゃんラムルちゃん、デートデート」「あぁ、もううるさい!!」
ジュリアンはラムルをナンパしている
うん、仲良くなれそうだな!!
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