第2話 入学式と仲間とルームメイト


俺、今の名前はメル、は、学園にやって来た。

校門で水色髪ポニーテールの巨乳美少女に声をかけられる。


「!!!!君は、なかなかの使い手のようだね

 ボクがパーティにするにふさわしい」


何言ってんだこいつ


「入学式が終わったら、声をかけるよ。

  君を仲間にしたいからね。」


そう言って巨乳美少女は去って行った




俺は入学式で男子の列に並ぶ


「あいつ胸出てるよな?何で男子の列に並んでるんだ?」「おかしくないか…」


みんなが俺の事をおかしいと、噂する。

男子の1人が俺に話しかけて来る


「なぁ、女子の列はあっちだぞ?」


「俺の心は男だから、俺は男なんだ。

  ここであってる」


女子の列に俺1人男子とか気まずいだろ


「お前頭おかしいんじゃないか?」


「おかしくない。」


俺の心が男なだけだ


「構うのやめようぜ」「変な奴と関わり合いになってもろくなことねぇしよ」


そう言ってモブ新入生達は去って行った




いよいよ入学式が始まる

まずは校長の長いお話だ。


ちなみに校長先生は白髪ロングヘアーのおじいちゃんだ


「諸君はここに入学し、冒険者か騎士を目指す事じゃろう

   2つの職業は命懸けの職業であるからして、ここではともに切磋琢磨し…」


「ふわぁ…」


俺は校長の話をろくに聞いていなかった




次に生徒会長の話が始まる。

生徒会長は金髪ロングウェーブのお嬢様だ


「当学園へようこそ、とまずは歓迎しますわ。

  みなさんは冒険者か騎士を目指すことでしょう、ここではともに切磋琢磨し」


「ふわぁ…」


これも校長と同じような話しだった。

だから俺はロクに聞いてなかった


最後に司会っぽいモブが言った


「これにて入学式を終わります」




「はい、入学式は終わりですよ

  男子は男子寮の、入学前に渡した紙に指定された部屋に

   女子は女子寮の、入学前に渡した紙に指定された部屋に行ってくださいね」


教師の1人がそう言う

俺の部屋は男子寮だな。

俺は迷わず男子寮に向かう




その途中、入学式前に話しかけて来た水色髪ポニーテールの巨乳美少女が話しかけて来る。


「入学式は終わったかい?ボクとパーティを組む気になったかい?」


彼女は入学式の入学生、のところでは見かけなかった

と言う事は先輩なんだろうか?


「パーティってなんですか?先輩」


「先輩?先輩って何だい?ボクの名前はラムルだけど」


先輩を知らない、もしかしてこの世界には先輩の概念がない?

じゃあ、上級生はなんと言えばいいんだろう?


「ラムルさん」「ラムルでいいよ、仲間に勧誘しているんだし」


「じゃあ、ラムル」


先輩を呼び捨てるのって、すごく緊張するな。

この世界ではそれが当たり前なのかもしれないけど


「ラムル、何で俺とパーティを組みたいと思ったんだ?同学年と組めばいいだろ」


「一目見て強そうだと思ったから、長年修行してそうだったから」


ドキッ!!

確かに俺はお父さんと長年修行していたけど。

よく一目でそこまで分かるな


「と言う事で、パーティを組んでくれないかい?」


「まず、パーティってなんだよ」


俺にはパーティって言うのがよく分かっていない

いや、ゲームとかでは聞いたことがあるけど、この学園におけるパーティが


「パーティって言うのは、学園のクエストをこなすときに一緒に行く仲間だよ

  クエストに1人で行くのは、よほどの腕自慢か、バカだからね」


なるほど、ゲームのパーティと変わらないと

冒険をこなす仲間か


「そう言う事ならいいぜ、他にパーティを組む当てもないし

 パーティを組んでやる、お前美人だし」


「ありがとう、でも美人だからパーティを組むなんてレズの気があるのかな?」


「俺は男だが?」「おっぱい出てるけど」


「だが男だ」


「???」


先輩は訳が分からない、と言う表情をしている

まぁ体は女、心は男なんてこんな文明が中世の世界じゃ、理解されないだろうしな。


「とりあえず俺はもう行くぜ、男子寮に。

  じゃあな」


俺は去って行こうとする


「クエスト、明日の授業終わったら行こうね

  クエスト受付所の前に集合ね!!」


「おう!!」


俺はそう言うと手を振って去って行った




俺は男子寮の自分の部屋にやって来る


「お邪魔するぞぉ、ここが今日から俺の部屋か」


ベットが2つあって、もう1つのベットには男子が居る。

水色髪ぼさぼさヘアーの美男子だ


「お前がルームメイトか…って。

  女じゃないか、胸出てるし」


「でも心は男だから大丈夫だぜ」


そう言って俺はベットに腰掛ける


「そういう問題じゃない、出ていけ女子寮に行け」


「そうは言われても、男子で入学で手続きは終わってるしな

  そうだ、お前が俺にタイマンで勝てたら女子寮行ってやるよ」


「な、なんで俺がお前とタイマンしなきゃいけないんだ?」


ルームメイトは訳が分からないと言う表情をしている


「ほらほら、かかって来いよ、負けたら女子寮行ってやるから」


「女を殴るのは趣味じゃないが、やるしかない、のか。

  食らえ!!」


ルームメイトはパンチを仕掛けて来る。

だが俺はそれをあっさりかわした


「え?」


「そりゃ!!」


そして膝蹴りをぶちかました


「がはっ!!」


ルームメイトは腹を抱えて倒れた


「俺の勝ち、だな」「強すぎ、だろ…」


まぁずっと冒険者のお父さんと付きっきりで修行したしな。

そこらへんの学園生よりは強いだろうし、負ける気はしない


「と言う事で、今日からここで俺とお前は同居だ。いいな?」


「…凄く納得いかねぇが、負けたから反論できねぇ。」


うんうん、反論できないすなわち同意だな。


「それで名前は?俺はメルだ、一緒に暮らす以上名前を知りたいんだが」


「俺はカイトだ」


カイトか、いい名前だ


「よろしくな、カイト。

  これからここで一緒に暮らそうぜ」


「………」


カイトから返事はなかった、無言はOKって事だよな!!

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