第14話

「武器を取れ!」

「もう許さない!」

「我慢の限界よ!」

「このままでは我らに明るい未来はない!」

うぉぉぉ!と歓声があがる。

「王に鉄槌を!」

「「「王に鉄槌を!」」」



あまりにも重い税や法に民衆の不満が爆発した。



「さて。日向、イヨ。やろうか。」

「そうだね。」

王は私たちを怒らせた。だから乗っかる。市民革命に。



「さてと。」

リーダーはいるのかな?

「ヨツキではないか?」

「団長さん!?」

「今は元団長だがな。それはそうとヨツキ達とは城で会った時以来か。この革命に参加するのか?」

「ええもちろんですよ。なにせ王は私達を殺そうとしたのですから……フフフ……」

「お……おう……そうか、ヨツキとヒナタがいれば安心だな。」

あ、もう皆出発している。

「それではー。日向、イヨ。」

「ん。」

「了解!」

「イヨ、姿を消すことはできる?」

「え?できるけど……」

「とりあえず見せて。」

「うん。――光透明ディサピアー

イヨの姿が消えた。

「ありがと。光透明ディサピアー

見るだけで魔法を使えるなんて楽ちんすぎる。前言が要らなくなったから魔法名を言うだけだからね。

光透明ディサピアー

2人の姿も見える。


このまま城に突入する。なぜかって?混乱してる王を叩くためだよっ!

「フフフフフ……」

「夜月、笑い声が漏れてるよ。」

「こ、怖い……敵に回したら殺される……」

「また言ってるし。」

「さっさと息の音を」

「あー、うん。だめだこりゃ。もう手遅れだ。」

日向の呟きは無視して王室の扉の前に。


魔法を解除し、扉を開ける。

「失礼します。」

「む、誰だ」

剣はまだ抜かない。

「誰だとは失礼ですね」

「ふむ。見覚えがないな。」

王の口角が少し上がった。

「そうですか。それは残念です。」

「やれ」

「はぁ…」

誰も来ない。

「何をやってる!早く始末しろと」

「あーあーうるさいなぁ。来るわけないでしょ。」

「ほら。これでいいでしょ、夜月。」

「ん。ありがと。」

魔法を解いたのは私だけ。

「バカな……バカなバカなバカなバカなバカな、バカな!」

「大人しくしててねー。痛くないように殺るからねー。」

「ヒィィィぃ!」

一振りで首を落とす。

「それじゃあ、帰りますか。」

「オッケー。」

「イヨ、来て。」

「結局私何もしてない。」

……確かに…

「魔法を見せてくれた。」

「それだけじゃん!」

転移テレポート

家に到着ー!

今日はもう寝ます!



・・・



その後、民衆は革命を成功させた。

新たな王を立てず、法を変えた。

騎士団は元騎士団長が復帰。さらに強くなったという。

貴族はほとんど意味を無くし、平等になった。


平和な日常が戻った。城は宿として活用されるようになった。

誰も政治に関わらなくなった。

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