第9話

続いてはー、34層でーす。

「…墓地かな?」

「あー……察しがついた。日光ソーラーライト

「………?……ヒィィィ!?」

「…かわいい。」

お化けーって感じ。子供だましに使える。目と口があって、足がない、ふつ~のお化け。

「日向、やっちゃって」

太陽光線ソーラービーム

「んじゃ、次の層に行こうか。」

だんだん部屋がせまくなっている。円錐の形をしてるらしい。

35層。

「おー。鳥系かー。」

ファイヤーバード、リーフバード、ウォーターバード、ストーンバード、アイスバード、サンダーバードetc…

ざっと20羽ってとこかな?

「とりあえず……撃ち落とすかな。」

「撃ち落としちゃうか。」

「「風切ウインドカッター」」

「え、空気刃エアーカッター!」

おー。イヨも戦えるんじゃん。……ふつうに強い……。

「凄いね、イヨ。」

「ヨツキとヒナタには負けるけどね。」

「頑張れば勝てるようになるよー。」

「昔の勇者に勝つなんて夢のまた夢だよぉー。」

「あはは…っと、これで最後だね。」

「ん。どう料理しようか?」

「焼き鳥一択。」

「ちょっと早いけど、食べようか。」

「はーい。」




美味しかった。鳥の種類ごとに味が違う。ファイヤーバードはピリ辛で、リーフバードは野菜スープみたいな味だった。色々な味が楽しめて良かったよ。ストーンバードは歯ごたえがありすぎたけど。




はいー。36層ー。

え?何コイツ?

「はわわわわわ…………」

「え、どんなやつなの?」

「Ssランク20人でかかっても倒せなかったっていう……」

「そんなに強いんだ。」

「コボルトオーク……!」

「どっちだよっ!」

コボルトオークって。

「まぁいいや。日向ー。」

目を合わせる。

「はいよー。日球サンボール

月球ムーンボール

「「合体コンバイン!」」

まぁ、こんなの使わなくても火矢ファイヤーアローを5本放つだけで良さそうだけど。念の為に。あと、イヨに安心してもらいたい。ずっと震えてるんだよね。コボルトオークって結構怖い顔してるし。しかもコボルトとオークで合体してるじゃん。対抗心が……ねっ。

「「日月食矢エクリプスアロー」」

矢にした理由?別に球のままでも良かったんだけどねー、なんかいやだった!それだけー。

「はわわわわわ……!誰も辿り着いてないと言われる37層に行けるなんて……!」

「そうなんだ。」

「偉業なんだろうね。分からないけど。」

「それじゃあ行きますかー。37層に。」

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