第4話

「ん…」

太陽の光が眩しい。もう朝…日向ー……もう起きてるし。

「あ、おはよう。夜月。」

「おはよぉ……」

「まだ眠いんだ。」

「うん。」

「今日は生活用品を買ってダンジョンに行くんだからね!」

「覚めた。」

「行こ。」


道具がたくさん置いてある店に。

「何を買うんだっけ。」

「調理器具と、何故かあるライターくらいかな。」

「オッケー。」

結果、包丁と鍋、フライパン、取っ手みたいなやつ、網とそれを乗せる石などを買った。銀貨1枚と銅貨38だった。

えっと、残り銅貨10枚、銀貨5枚かぁ~。


…アイテムボックスって楽だね。前はなかったから大変だったなぁ。


「それじゃあダンジョンに行きますか。」

「行きましょー。」


ってことで着きましたー、ダンジョン!

ダンジョン入口に衛兵みたいな人が立ってる。

何も言われずにダンジョンに入る。魔物が出てこないように見張ってるだけの人みたい。

階段を下る。

「うわぁ…!」

「凄い…」

地下だよね?ほんとに地下だよね?なんで地上と同じ感じなんだろう?草が生えていて、木が生えていて、湖もあって。階段の裏には海?……ヤバ。どうなってるの?

でも、これで確信した。

「このダンジョン、普通じゃない。」

「当たり前のことでしょ。」

「デスヨネー。」

「ここにいても仕方ないし、先に進もうか。」

「ぬい。」


階段を見つけた。

「魔物出てこないね。」

「ねー。」

「どうする?進む?」

「進もうよ。お宝とかは下層で見つけよう。」

「りょーかい。」


第二層から第二十層まではサクサク進んだ。お宝とかは無視した。なぜか魔物が全く出てこなかった。

あれ?ここってダンジョンだよね?どうして魔物が出てこないんだろう?ちょっと持ち物でも見てみようかな…

〈持ち物〉

銅板×1

銀貨×5

スライムゼリー×11

ラビットホーンのツノ×12

ラビットホーンの肉×8

魔石×53

etc…



うーん……おかしいな。魔物は出てこなかったはずなのに。どうして魔物の素材があるんだろう?私はただ探索サーチ石打ストーンバレットを常時発動してるだけなのに……。

…あ、だからか。探索サーチに引っかかった魔物が石打ストーンバレットで殺されてるだけなのか。素材は自動でアイテムボックスに入るようにしてたし。そういうことかぁ。

探索サーチには魔物って引っかからないはずじゃぁ……?ま、いっか。

よし、次の層に進も。

「夜月、バカなの?」

「え?」

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