第3話

街の地下にあるダンジョンを踏破しろ。という依頼を受注した私達は、素材の報酬である銀板を受け取り、ギルドの外に出た。

ダンジョンに行くのは明日にして、残りの時間は必要な物を揃えようという話になった。

装備屋へ。

「いらっしゃい。」

「あ、あの、剣を買いたいのですが」

「剣?……!っちょっと待っててくれ。」

そう言って店主さんは店の奥に引っ込んだ。

「なんだろう?」

「さぁ…?」


しばらくして、店主さんが剣を持って来た。

「よいせー、あー、イテテ……」

「大丈夫ですか?」

「ああ、大丈夫だ。」

「この剣って」

見覚えのあるものが出てきた。

「もう一振りあるんだが」

「持ってきて下さい。」

「はいよー」

また見覚えのある剣が……

「ふぅ……この剣達なんだが」

「どこで拾ったんですか!?」

「いいや、何代も前から置いてあってな、今の技術では作れぬから手入れして保管していたんだ。しかし、振れる人がいなかったんだが。お前さん達は振れるか?」

「振れますよ。」

「皆そう言う。お前さん達には振れないと思うが、念の為だ。」

「それじゃあ外に出て練習場に行きましょう。」

まぁ、振れることは確定している。実は柄に月と太陽が描かれているのだ。これは私達の剣、前に来た時に持っていた剣だ。


「さてと。」

練習場に着いた私達は剣を軽く振り、藁人形を斬る。

「感覚残ってる。」

「私も。」

なんか、店主さん震えてない?

「よし!売ってやる!2つで銀貨2枚だ!」

「あ、今手元に銀板しかないので店に戻りましょう?」

「あ、ああ。分かった。」

店に戻り、お金を払う。

「ありがとうございました〜。」

「ありがとうございました。」

よし、次は服を見に行こう。


服屋みたいな場所にたどり着いた。

何があるかな。……昔っぽい服装が多いなぁ…

「あの、戦闘向けの動きやすい服ってありますか?」

「ありますよ〜。はい、これです。」

あー。よく見るやつだ。こういうのが欲しかった。色は……白と黒しかない。スカートは膝よりも少し上くらいの長さ……うん。いいかも。

「これ下さい。」

「私も。」

「はい、銅板1枚ね。」

「はい。」

「はい、確かに。ありがとうございます。」

「ありがとうございました。」

…あっさり決まっちゃったなぁ。

「あ!夜月、マント買おうよ!」

「マント?……あー!良いかも!これと組み合わせたらとてもいい感じになりそうじゃん。」

「マント、あります!?」

「あ、ありますよー。でも色が黒と白しか」

私は黒一色で日向は白一色だ。

「私は白で」

「私は黒で」

あえて白を選ぶ。

「はいはい。銅貨4枚ね。」

「はい!」

「はい、確かに。」

「それでは!」

「ありがとうございましたー!」


ちょっと色味がなくて残念だけど、私達に合ってるから良いね!


さて、後は宿屋を探そう。

「あ、夜月、あの看板、宿屋っぽくない?」

「お。そうだね。行こっか。」

「うん。」


私達はその宿屋で銅貨4枚を支払い、寝た。




――残り銅貨18枚銀貨6枚――

↑メモ。合ってるはず!

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