第2話

冒険者ギルドに到着。

話し声がたくさん聞こえる。どの世界でも冒険者というものは男が多いらしい。

そして、受付の人も、お姉さんが多いみたいだ。

「こ、こんにちは」

「こんにちは、…見かけない顔ですね。本日はどのようなご要件で?」

「キルド登録をお願いしたくて」

「はい。それではお名前と使う武器を教えて下さい。」

名前を言う。

「武器は」

「えっと、2人共剣を使います。」

「短剣ですか?長剣ですか?」

「長剣です。」

「片手直剣?」

「はい!」

「承りました。銅貨6枚です。」

「はい。」

「それでは少々お待ち下さい。」

と言われ、30秒も待たずに、

「こちら、ギルドカードです。肌見放さず持っていて下さいね。」

「ありがとうございます。」

「ギルドの説明もお願いしたいです」

「はい、ギルドカードに書かれているランクですが、新米のお2人はランクがFとなっています。あちらのクエスト掲示板でクエストを選び、私達の方で受付して下さい。達成すると報酬が貰えます。クエストを達成していくと、昇格試験を受けることができるようになります。昇格試験に合格するとランクが上がります。中には飛び級する方もいらっしゃって……魔物を倒すとギルドカードに履歴が残ります。魔物にもランクがあり、ランクが高い魔物を倒しても昇格試験を受けれます。また、冒険者同士のいざこざはギルドでは対応できませんのでご注意下さい。……ここまでで大丈夫でしょうか?」

「はい。大丈夫です。」

「ありがとうございました。」



さてと。まずはランクの低い採集クエストからやりますかね。

ヒール草を30本採取してくること、か。2つの受注だから60本。うん。簡単だね。

「お願いします。」

「はい。お気をつけて。」




外に出て、街の出口を探す。

「あ、あそこじゃない?」

「行こっか。」

衛兵が立っている門があった。


草原に出た。

「探すよ。『探索サーチ』」

探索サーチは空間魔法だ。転移テレポートも空間魔法らしい。

「ん。見つけた。」

「取りに行くよ。」


あっという間に60本集まった。

「戻ろう。」


「達成しました。」

「はい。ヒール草は……」

「これです。」

「はい。ちょうど60本ですね。報酬は銅貨8枚です。」

「ありがとうございます。」


「もっとお金を集めないとね。」

「宿屋も探さないと。」

「よう、お嬢さん達ー」

不意に声をかけられた 

「見たところ新米じゃないか?お兄さん達が色々と教えてやるぜー?」

出たー!冒険者あるある、悪党面の男達!

「お断りします。」

「そんなこと言わずにさ〜。」

「日向、」

手を繋ぐ

「おー?俺等は怖くないからなぁ?」

転移テレポート

ギルドの外の路地裏へ。

「ああいう連中って面倒くさいよね」

「モンスターでも狩りに行こっか。」

常時動いているモンスターのようなものには探索サーチが使えない。だから探すしかない。


少し歩いただけで魔物を見つけた。……スライムかぁ。目と口が付いてる。……かわいいな。テイムできたらなぁ……残念。


もう少し歩くと、ウルフがいた。群れかぁ。

風切ウィンドカッター

火球ファイヤーボール

殲滅完了。私達の敵ですらない。

触れるとアイテムボックスの中に入った。

まだ進む。森の中に入る。

「森かぁ。懐かしいね。」

「あはは……また熊さんが出てきそう」

「それフラg……」

「ぎゃぁ!?」

「逃げないんだね。」

「そりゃあね。流星スター直星ストレート

「おー。壊星ブレイクスターよりも良いね。」

「アハハ…あれはもう使わないよ…」

「使わないでよ!絶対!」

壊星ブレイクスターは、魔物に使うと肉片が飛び散るという恐ろしい光景を見なければならないから絶対に使わない。

もう少し先に進む。

今度は巨大なアリの群れがいた。

「『鑑定』キラーアント、4体でレッサーベアーを殺すくらい強い、だって。」

「ふーん。熱線ヒートビーム

その名の通り熱線を放射する魔法だね。避けられても追尾機能があるらしい。……なんで?

「半分は殺せたんじゃない?」

闇手ダークハンド。押しつぶそうか。」

一掃する。

「はい、いっちょ上がりー。」

ちょっとステータス見てみるか……あ、アイテムボックス内に文字が増えてる。えっと、

ブラックウルフの牙、皮(×10)

レッサーベアーの皮(×1)

キラーアントの殻(×15)

だって。

「日向、売りに行こうよ。」

「オッケー。」

ギルドに戻る。



「すみません、売りたいものがあるのですが」

「お出し下さい。」

「んいしょ、これです。」

「アイテムボックス持ちですか……ってええ!?」

「どうかしましたか?」

「あの、ギルドカードを拝見させていただきます。」

「え?はい。」

「ギルド長ー!」

そう言えばギルドカードに倒した魔物の履歴が残るんだったっけ。

「お待たせしました。お二人共ランクがCに上がりました。」

「ああ、そうですか。ありがとうございます。」

ざわめきが起こる。

「また、ギルド長からの伝言ですが、『Sランクの依頼を達成すればSランクに昇格させてやる』だそうです。受けますか?」

「「 受けます。」」

「依頼はこちらとなります。」

その内容は、街の地下にあるダンジョンを踏破しろというものだった。

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