第4話 ICカード洗濯事件

 今日も今日とて洗濯機を回し、更には洗濯機そのものを洗浄しようとしていた日のこと。ほのかに香る衣類を回収し、いざ洗濯機洗浄をしようと水に満ちた槽内を覗き込んだときです。


 黒い長方形の何かが、ぷかぷかと水を漂っていました。


「何だこれ――……あ!?」


 手に取って分かった、事の重大さ。――これ、パスケースじゃん。


 自分は普段ズボンの尻ポケットに入れているのですが、どうやら取り忘れていたようで。見事、柔らかくなったパスケースとずぶ濡れのICカードが完成しました。


「やばいやばい使えなくなったら終わる」


 綺麗になったとか思ってる場合じゃない。急いでカードを抜き、洗濯バサミでそれぞれ留めて自然乾燥。



 結論から言うと、カードは生きていました。良かった。本当に良かった。危うく家族に「お金溶かしたから買い物できなかったわ」と、怪文書を送りつけるところでした。



 最近連載中の小説の続きが上手く書けないし、脳が疲れているのかもしれない。少し休んだほうが良い気がしてきました。

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