第39話 『助っ人』/ヒメナ

 遅くなってすみませんm(_ _)m


 それと思ったより長引きそうなので、ざまぁはもう少しだけお待ちください。期待させて、申し訳ありません(*_ _)


 ◆ ◆ ◆


「おいおい……どーなってんだこりゃ?」


 私はイーグルの戦車タンクで、一気に王宮まで戻ってこれた。イーグルが首を傾げるのももっともだ。何故なら……


「ホントにどうなってるの……?」


 私もオウム返しするしかなかった。王宮の周りを埋め尽くす帝都軍。アレがシャルジャに迫ってたと思うとゾッとする。


「なんでレオ様が王宮を……?」


「さーな。ヒメナ、うかつに飛び出すなよ? まずは状況を見てから……」


――ドゴォオオオオンッッ!!


 今度はなにぃ~~Σ( ̄ロ ̄lll) なんとお城の天井を突き抜け、見るもおぞましい『魔物』が姿を現した!


「もう! さっきから何なのよぉ!?」

「ヒメナっ、しっかり捕まってろ!」


 イーグルは『戦車』を急旋回させ、魔物がデタラメに放った骨(?)を回避した。地上の軍勢も混乱し、隊列が乱れた!


「ヒメナ、分かってるとは思うが……」

「まずは、アレを何とかしないとね!」


 流石に『私情』を持ち込むわけにはいかない。アレを放置したら王宮どころか、都全体が滅茶苦茶になっちゃう!


「オーッホッホッホッホッホッホッホッ☆」


 天に木霊こだまする高笑い、もといバカ笑い。夢に出てくるんじゃないかってほど、ウンザリ聞いたよ……(;つД`)

 見上げるとロセナラが、魔法の絨毯じゅうたんみたいなのに乗って私たちを見下ろしていた。


 意地でも私たちより、高い位置をキープしたいらしい。全く意味ないけど┐(-。-;)┌


「ロセナラっ! 『アレ』は何なの!?」


「原型をほぼ留めてないから、分からないのもムリはありませんわね? アレはこの世に生息する『6職ニー○ロクデナシ社不ついでに53』を寄せ集めた、かつての『皇帝』の成れの果てですわ!」


…………いや、そのまんま『アンタ』のことじゃん。ホント、悪口に関して右に出る者はいないね(褒めてない)


 しかも、皇帝をあんな『魔物』にするなんて……あんまり接点はなかったけど、明らかにやり過ぎでしょ!


「さぁロクデナシ、最期くらい役に立ちなさい!」


『……ヌフッ☆』


『皇帝』はトラウマ級の笑みを浮かべ、全方位に『骨』を突き出してきた! 見た目がこの上なくグロく、さらにロセナラまで逃げ回っている。


 どうも命令を、上手く『理解』出来てないみたい (;´д`) けど『骨』は意外と速く、さらに骨から無数の骨が増殖したヽ(ヽ゚ロ゚)ヒイィィィ!


 イーグルの『戦車』は、持ち前の機動力で避け続ける。それも限界で、私が『強化』で補助する。


「……っ!? 『戦車』のスピードが……ヒメナ、何かしたのか?」

「後で説明するね! イーグル、空中ココじゃ不利だから一旦降りよう!」


 イーグルは私に賛成し、戦車は着陸した。『骨』は私たちをしつこく追尾して、イーグルが斧槍ハルバードで払った。


「どーなってやがるっ!? 斬っても斬っても、無尽蔵に湧いてきやがる!」


『骨』は斬った瞬間、再生する。このままじゃ圧し切られるよぉ( ̄□ ̄;)!!


「イーグル、後ろ……!」


 死角から、イーグルに伸びる『骨』……!


「――秘技、花鳥風月っ!」


 ザンッ! 『骨』はキレイに四散した。さらに私に迫った『骨』をカキーン! と乾いた音が響き『パリィ』された。


 今のは……!


「よぉ、久し振りだなヒメナ!」

ようやく、貴女に報いる時がきた」


 ……ぁ……


 そこには、かつて出会ったゲイルとガイオスさんの姿があった。

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