第3話
ミツグが日本国籍を取得することがイヤになった原因は、二つある。
ひとつは、あずさの両親のスケジュールが過密になっているので予定が取れないことにあった。
もうひとつは、あずさとあずさの両親がミツグに対して暴力をふるっていることであった。
あずさはミツグに日本国籍を取得してほしいと思っているが、ミツグは強くキョヒしている…
ミツグに日本国籍を取得して幸せになってほしいと願うあずさ…
しかし、ミツグはペルーに帰りたいと言うている…
双方の違いが原因で、深刻な対立が生じた。
あずさの実家の両親もミツグを助ける意思は最初からないと思う。
予定を作ると言うたのは口先だけである。
『忙しい…』
『予定が取れない…』
『しんどい…』
『(予定日)は会議があるのだよ…』
『(予定日)は学科で県外へ行くのよ…』
『また今度にしてくれ〜』
逃げてばかりいる両親に対してより強い不信感をつのらせたあずさは、ミツグをペルーへ帰した方がいいと思った。
そんな中で、ミツグはよしえの知人の紹介で西条市内にある建設会社に再就職した。
場所は、丹原町の県道沿いにある文化センターの付近の農園の工事現場にて…
ミツグは、作業員たちと一緒に農園の敷地の土木工事現場で働いていた。
正午になった。
ミツグは注文したお弁当を食べていた。
ミツグは、県外から出稼ぎに来た作業員さんたち3人とお弁当を食べながらお話をした。
「オレ…ペルーへ帰りたい…ペルーにいる母のもとへ帰りたいよ…日本国籍なんかいらないよ…」
ミツグの話しを聞いた出稼ぎの作業員さんたちは『そうだな〜』『あんたもつらいよね〜』…と受け答えをした。
その一方であった。
ゆういちろうは、西条市の市役所で勤務していた。
あずさは、両親や実家の親族たちの職業が高収入で肩書きがあることとゆういちろうのお給料が超高額であることを理由に専業主婦で通していた。
あずさとゆういちろう夫婦の長女は、今治市矢田にある短大に通っていた。
短大の授業料は、ひとさまの家のカネで全額払っていた…
その前に、
…と言うことはおかまないなしで、華のキャンパスライフを送っているからなお悪い!!
なので、あずさとゆういちろうの長女は深刻なトラブルを抱え込んだ。
ところ変わって、長女が通っている短大にて…
あずさとゆういちろう夫婦の長女は、ゼミ生たちと一緒に学園広場を歩いていた。
この時、彼女のスマホのラインの着信音が鳴った。
カノジョは、バッグからスマホを取り出したあとラインのメッセージを読んだ。
「ねえねえ、誰から?」
「オンゾウシからよ…ビーマックのオンゾウシからよ…」
「わあー…ビーマック(造船の冷熱会社)の社長さんのオンゾウシ…いいわねえ…」
ラインのメッセージは、デートのお誘いである。
彼女は『迎えに来てほしい…』と入力して送信した。
その後、彼女はあずさに電話をかけた。
彼女は、あずさに対してテキトーに理由を言うた。
それから数分後であった。
(ブブー…)
短大の敷地内に、ネイビーのスズキラパン(軽四)が到着した。
ラパンを運転していたオンゾウシが声をかけた。
「(あずさとゆういちろう夫婦の長女)、迎えに来たよ…」
「(オンゾウシ)」
彼女は、オンゾウシが運転するラパンに乗り込んだ。
車は、国道196号線を通って松山方面に向かった。
この時であった。
黒のスバルレガシィがラパンに続いて走り出した。
黒のレガシィの後ろの席にやきそばヘアで黒のサングラスをかけていてももけたハラマキ姿で足に地下足袋をはいている男・
レガシィを運転している男は、
あずさとゆういちろう夫婦の長女は、
ふたりは、一晩中ラブホに滞在した。
(カシャカシャカシャカシャカシャ…)
ところ変わって、部屋の浴室にて…
(ジャー…カシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャ…)
そうじのおばちゃんに変装した
浴室の死角の部分にいる
それから数時間後であった。
ところ変わって、堀江港の岸壁にて
アップロード完了のメッセージが出た時に、
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