第8話ロマンスのプロトコル

山科明花とは僕の同級生中須磨美幸(なかすまみゆき)からの紹介で知り合っただけに愛を育てたとは言い難く、ロマンスのプロトコルを経て大恋愛するものとばかりに考えていた僕は焦っていた。


 梅田発河原町行き特急の座席は全部進行方向に向いていて、独立した座席は、プライベートを隔絶させていた。


 まるで個人旅行的な装いの雰囲気な所が気に入っていた。


 右を向けば明花に出逢い更に向こう側を望めば車窓に広がる田園風景に出逢う。

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その女はんなりと 太秦編 しおとれもん @siotoremmon

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