第36話4月22日
今日は1日、特別な出来事は何もなかったので日記にゆっくりと書いてみることにする。
4月22日
朝、リコリスからのキスで目覚める。そのまま精力供給もする。
朝食は俺を起こす前に、リコリスとリコリスの腕前を写し取ったアスター、それにナデシコで作ってくれている。
アスターが、俺が口にするものは作らせてくれないので次のデートのときには手料理を食べてもらう、なんて愚痴っていた。リコリスが真名に誓ったことは、各自のやりたいこともサポートするはずだが。
なんて聞いたときは思ったがそもそもとして、複数契約は俺を主体にして各自に影響している。つまり、彼女たちに対するものよりも俺へのものが上位に来るのだと気付いたので納得することができた。
つまり、リコリスは譲らないのではなく俺へと仕えることが使命のようになってしまっているのだろう。
ナデシコには逆に、俺の好みが和食に合うこともあって色々と教えて貰うことが出来て感謝しているらしい。
そんな美味しい朝御飯を食べた後は、ガーベラと共に一時間ほどトレーニングをする。軽くシャワーを浴びた後は、リコリスとカトレアと共に勉強の時間だ。勉強の終わり際にカトレアに吸血してもらう。
そうして、またもや美味しい昼食を皆で食べる。スイセンとネモフィラは、あまり食事をしなくても問題ないためか朝食の時間は大体寝ていることが多いからだ。
カトレアは血を吸った後だが、それとこれとは別腹とのこと。
食事で言うと、クロユリはよく間食しているのを見掛ける。よく食べよく寝て、しっかりと成長してほしいものだ。
お昼御飯のあとは、クロユリのお昼寝の時間だ。膝枕で撫で付けつつ、スイセンのヒントをもらいながら想定戦闘問題を解いていく。
この想定戦闘問題とは、いろんな状況を想定して彼女たちの誰がどんな方法で解決できるか?といったことを考えていく問題だ。謎解き感覚で出来て楽しみながら、彼女たちのことをもっと深く知ることが出来るのでこの時間が結構好きだったりする。
膝で眠っているクロユリに癒されるし、難しいときはスイセンがいい塩梅でヒントを出してくれるためでもある。
この時間の間に、ネモフィラはカトレアを連れて各地で写真を撮ってきてくれる。
そうして、クロユリが目覚めるまで過ごした後はスイセンとクロユリに精力供給を妖力に変換して行う。そのあとは皆と雑談をして、一時間ちょうどにネモフィラを呼びカトレアと共に帰還させて皆で修行をしていく。
本当は各自で自由時間としてナデシコとクロユリとの交流を深めたいのだが、スイセンが言うには最後の追い込みで今のうちに成長しておいた方がいいとのこと。
くたくたになりながらお風呂に入り、1日の最後まで美味しい夕食を食べたあとは残りの全員に精力供給をして眠りに就く。
こうした何気ない日々がとても大切なのだと思う。ずっとこんな日が続きますようにと願いを込めて就寝した。
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