ふりそそぐ雨は槍よりマシだけれど

マシでもリスクは高いのだ

　どこか屋内で食べられる場所はないだろうか？

　いつも外食しているわけではないが自炊もやりにくい環境であるので急に雨に降られると困る。

　リスクは何事にもある。

　槍が降る例えを思いついた人はどの国であろうと天才かもしれない。

　今どき天才だの凡才だのそういうことじゃないじゃん！！と声を大にしていつかいってやる。

　ふりそそぐ雨に弱ってしまってなんとか安そうな飲食店に入る。

　槍よりは雨の方がマシだけれど車両の中で一番安全な場所は？と聞かれてその場所を答えても車両の中にいない方が事故は起こらないという例えをする。

　つまり晴れか曇（くも）りが最良となってしまう。

　それでも乾燥のリスクはあるものの、地球は比較的住みやすい星なのだけはまるでフィクションの舞台装置のようだ。

　今日は雨との戦いになる。

　小雨（こさめ）になるまでここで待とう。

　リスクを減らそうとするのは良い考えだとしても出来るだけ少なくしようと自分勝手に考えてもしょうもない。

　だが耐えられない弱さをもつ人達の味方は誰がしてくれるのだろう？

　強者も自然の摂理には勝てないのに。

　いっこうにおさまりそうにない雨にため息を漏らしつつ現実は不条理だと諦めがつきそうになるのをどうにか誤魔化す一日を過ごすのだった。