第2話 旅立ち

準備を整えて出発した。

目的地はセントラルシティ、ラルファンド。 レジスタンスが作った街だ。


そこに行けば見つかるかもしれないと考えた。

ラルファンドまでは徒歩で行くにはあまりにも遠く、一月ほどかかってしまった。

到着してからレジスタンスは驚いた。


人間の数は前にいた街よりもはるかに少ない。 だが、活気にあふれた人々がそこにはいた。


立ち尽くしていると、声をかけられた。

『君、この街の人間ではないね。』 回答に困っていると、続けてこう言われた。

『名前は?どこからきたんだ?』 さらに回答に困った。 なぜなら名前なんていうものはなかった。


『ユニストからきました。名前は、、、』 言葉に詰まっていると、

『カースの街から来たんだね、僕の名前はラルシル』 『君のようにカースの街からの訪問者は久しぶりだよ。君はレジスタンスでいいんだよね?』


『はい』

『まずは名付けをしてもらうといい、この先に名付けをしてくれる長老がいるから尋ねてくれ。ようこそ、レジスタンスの街ラルファンドへ。』


とりあえず言われた通り、長老の元へ向かった。


『すみません、ラルシルさんから名付けをしてもらえると聞いてやってきました。』 すると、中から一人の男が出てきた。


『名付けだって?今日は珍しいな、君で三人目だよ。何年も新しい人間なんて訪れなかったのに。』 『ユニストからきました。』


『ユニスト、、あぁ東の街だな。あんな遠くからよくきたな。』


『一月ほど歩いてきました。』

『歩いてきた!?そいつは大変だったな』

『おっと、自己紹介がまだだったな。俺の名前はサンだ、よろしくな。』

そういうとサンは見たこともない装置を取り出して、何やらやっていた。


『この町では名前がないと色々と不便だからな』

そういうとサンは、

『君の名前は、シレンだ。今日からそう名乗りなさい。』

装置で名を決めていたようだ。


『ありがとうございます。僕はある本を探しにこの街に来ました。』


そういうと、サンが図書館の場所を教えてくれた。

『本を探すんだったら、図書館が街の中央にあるからそこで探すといい。』

『わかりました。ありがとうございます。』

おじぎをして、足早に図書館を目指すことにした。

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