魔法が溢れる街

「見つけた〜!ミラーリザード!

 何体鏡写しの幻影を倒した事か!」


俺はこのミラーリザードの素材が欲しくて

ずぅっとこいつを追っているのだが

いくら倒してもそれは幻できりがなく

ようやく本体を今見つけた所なのだ

今度こそ逃さん!!


「待ってシアンちゃん!」


「何さ ジュエル」


「ここは私に任せてよ!」


「え?エンジェルスライムって戦えるの?」


「戦えるよ!?良いから見てて」


俺は正直心配だった

スライムは攻撃力がないし

ジュエルは回復は出来るけど

戦闘は全然そうだからである

進化したジュエルは攻撃も上がってはいるが

実際ミラーリザードを倒すには

絶対に攻撃力が足りない

どうやって突破するつもりなのだろうか?


「さぁて きていいよ?」


       ギャオォォオ

  ミラーリザードの「ミラークロー」


ザシュッ🩸🩸🩸


「あっ!?」


「痛ったいな〜 でも

『慈愛の癒し』

 ふぅ 回復回復〜🎶」


あれ 俺も使ってて思うけど

傷を負っても即時回復って

結構理不尽よな

あれ 突破出来るやついるのか?


「それに君やっちゃったね?」


うん?やった?何を?


「君は今三つの罪を犯した

 【私に悪意を向けた事】

 【私に攻撃をした事】

 【私に血を流させた事】

 本来一つでも罪は侵しちゃいけない

 でも君は侵してしまった」


なんか言ってるけど

罪ってなんのことだ?


「罪を犯したら償う

 それは当たり前でしょ?

 さぁ 償ってね?身体で」


     リトリビューション 

       『天罰』


  

      ドォォォォォン⚡️


       ガァ グゴォ


     討伐・ミラーリザード

       素材を入手

    【ミラーリザードの爪】


「ふぅ〜 これでおしまい!」


正直思ったよりすごい戦闘でビックリした


「結構凄かったね」


「ありがと!でも覚えたての技だから

 まだまだ調整が必要かな」


「そっか!」


「うん!それで?そろそろ着くの?

 人間の街」


「うん!地図を見るとあと少し!」


俺達は街を目指していた

何のためかと言うと

装備を整えたり 色々とやりたい事がある

だから街に向かって進んでいた

その途中で俺とジュエルはレベルアップし

俺がLv10 ジュエルがLv8になったのだ

そのおかげでジュエルは新しい技を習得

俺はって?当然の如くか何もない

悲しいよなぁ〜🥲

そんな話をしていると


「見えてきた!あれだ!

 近場の街〈リアナンド〉」


「おぉ〜!早く行こ〜!!」


      到着〈リアナンド〉


「おぉ〜✨ ここが人間の街✨」


ジュエルの目がすっごいキラキラしてる💦

まあ 人間の街なんて見るの初めてだろうし

楽しみにしてたから 楽しませてあげるか

まぁ 今のうちにやりたいことはしないと


「えっと こう言うところには

 大体ギルドがあるって相場が」


      〈冒険者ギルド〉


「オッケー!見つけた!」


「ん?何を?」


「いいから!行くよ!」


「? うん」


       カランコロン


「はいど〜も〜

 ってあら?初めての方ですか?」


「はい!登録したくて来ました」


「そう!なら実技試験をしないとね!」


「? 実技試験ですか?」


「えぇ 既にここにいる冒険者と

 戦って勝ってもらうわ」


「分かりました!やります!」


「えぇ 良い返事ね!

 なら相手は〜 ルキア」


「へへっ 俺で良いのかあ?」


「あなたぐらいが良いでしょう」


「へへっ 場所移そうぜ」


〈ギルド裏グラウンド〉


       コソコソ


    アイツ 魔力と攻撃0だぞ?


  えぇ!?どう勝つつもりなのかしら?


   そもそもやる気ねぇんじゃね?



「・・・(全部聞こえてるんだけど)」


「ほれ 始めるぞ」


「はい!」


「行くぞ!『ファイアーボール🔥』」


「守れ!『ウィンドガーディアン💨』」


「ほおう?やるなぁ

『ウィンドカッター』」


「! (スライムリングに!)

『液状変化🫠』」


「もう一度『ファイアーボール🔥』」


「・・・(さっきの指輪に!)

『ミラーショット🪞』」


さっきのミラーリザードの指輪!

この技は反射能力持ちだ!


        ボゥ🔥!


「うぉ!?」


「とどめだ!『鏡面世界🪞』」


「なにっ!?消えた!」


「『ミラーショット🪞』」


「後ろから!?

 ぐぅおぁぁぁぁあ!」


        ドサッ


「ふぅ!倒したぁ〜」


「へぇ〜 素晴らしいですね!

 あの人に勝つとは」


「最低な人ですがまぁまぁ強いのに」


「そうなんですか?」


「えぇ!と言うかあなた魔力0でどうやって

 あんな戦闘を?」


「・・・秘密でお願いします」


「えぇ〜 残念 知りたかったです」


「まっ また今度で」


「はい!これで登録完了ですね!

 あなたはDランクからスタートです!」


「Dランク?」


「はい!このギルドでは

 D・C・B・A・S・SSの6段階があります」


「へぇ〜 ランクってどう上げるんですか?」


「えっとですねぇ 主な上げ方は

 やっぱり依頼ですね!」


「へぇ〜 色々来るんですか?」


「もちろん!世界には困ってる人は無数にいますので」


「じゃあ私たちも頑張って

 依頼を達成しないと!」


「依頼はそこの掲示板からご覧になれますよ」


「ありがとうございます!見てみます」


「はい!」


       ダッダッダ

        バン🚪


「ひぃ〜!助けてくれぇ!」


「!!」


「バケモンだぁ!

 俺達じゃ勝てやしねぇ!」


「傷まみれの奴がいるんだよぉ!

 誰かヒーラーは居ないのか!?」


「ここは冒険者ギルドだろう?

 助けてくれヨォ!」


・・・なんだか大変みたいだな

入って早々厄介ごとかぁ?

まぁ 話を聞いてみて

俺たちに出来ることならするか!

バケモノとは?

ちょっと楽しみだな!

さぁて?誰だ?

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指輪職人が異世界に迷うととんでもない!? リル @tonnkunn

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