社長
「まあ、記憶がないから、呪いがかかっていたのか、ポンコツに成り果てていたのか。何なのかはわからないけど。そうだな」
「もう二度と、仲間を痛い目に遭わせはしない」
「どうやらポンコツに成り果ててしまっていたようだな」
「言葉の応酬はもう、終わりにしようか」
「ああ」
(ま。ここはオーソドックスに、俺も三体のゴーレムを誕生させて、俺を模って、相殺するのがいいんだろうけど。俺って、今、攻撃用の魔法の呪文、全然覚えてねえし。この前みたいな、奇跡の。じゃなくて。守護霊の力に頼るほかないんだろうけど………なんか。なんだろうな。この胸騒ぎは。守護霊が力を貸してくれそうにない。っつー、最悪の状況になりそうなのもそうなんだけれども。まだ、ほかにも)
刹那、
「よそ見をしている場合か?」
突破された場合に備えて、第二撃の瞬間を狙っていた
「俺はぜーんぜん、よそ見してねえよ。だってずっと、」
あいつを見ているから。
同時刻。
『
「なん、なのよ!あんたは!?」
一人の女性の金切り声に、やはり胡散臭い口調で言った。
「
(2024.6.13)
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